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BREITLING for BENTLEY 接するだけで嬉しい。


ブライトリング・フォー・ベントレー ベントレー・マークVI
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ブライトリング・フォー・ベントレー
ベントレー・マークVI

ベントレー社は、1946年に現在も本社を置くイギリス・クルーに工場を新設。このモデルは、そこで同社が初めて完成させた名車「ベントレー・マークVI」にインスピレーションを受けた、上品な2カウンター・クロノグラフ。クラシックな雰囲気を盛り上げる中心部の茶色いサークルは、1/100時間単位の10進法の目盛りとなっている。
自動巻き。ステンレススティール・ケース+プラチナ・ベゼル。ケース直径42mm。100m防水。
133万3500円。
問い合わせ/ブライトリング・ジャパン
Tel.03-3436-0011
www.breitlingforbentley.jp



接するだけで嬉しい。


第2回は、ブライトリングとベントレーに共通する“魅力”の話。
過剰なものが多ければ多いほど、不要なものであればあるほど、
人は興味を持ち、欲望をそそられるのだ、と本誌編集長の大胆発言!
語り=鈴木正文(本誌) まとめ=森 慶太
 ブライトリングの時計を、僕たちはなぜ、ほしいのか。高品質で正確な計器だから、という説明では実は不十分です。もっとはるかに簡便な方法で限界に近いほどの精度を実現しているものがほかにいくらでもあって、しかもずっと廉価なのに、あえて純機械式クロノグラフを求める人々が依然としている。いるどころか、さいきんはむしろ増えてさえいる。どうしてか。
 欲望の対象だからです。たんに計器としての正確さだけを求めるなら、なにもブライトリングを手に入れる必要はありません。用が足りればそれでいいというなら。でも、ほしい。値段が高いからいい、というのとは違う。もちろん、安いからいいのでもない。
BREITLING for BENTLEY/ブライトリング・フォー・ベントレー
BREITLING for BENTLEY/ブライトリング・フォー・ベントレー
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 ただそれに接しているだけで嬉しい。楽しい。僕たちの好きな時計とはそういう時計です。クルマの世界でベントレーがそうであるのと同じく。化石燃料を燃やして走るいまの自動車は、無駄のカタマリかもしれません。でも、だからこそ情熱や欲望の対象になっているともいえる。便利で環境負荷が低い個人用の移動装置というだけの存在にいつかなったとしたら、そのときクルマは終わります。しかたなく使うものになる。
 ほしくもない時計やほしくもないクルマが圧倒的多数を占めるにいたったからこそ、ブライトリングやベントレーの人気がかえって増大した。用を足すための手段としては過剰、もっというと不要なものであるからこそ、それらをほしがる人たちが増えている。新たな富裕層の登場という経済的要因はもちろんあるわけですが、とりあえずそうかんがえるのが順当でしょう。
 電波やクオーツに頼らずにあえて複雑かつ困難なやりかたで高い精度をひたすら追求するのはアナクロニズムだ、という人もいます。僕はその意見に賛成しません。ブライトリングのひとつひとつの腕時計が、スイスの腕時計の公式精度検定機関であるクロノメーター検定協会のテストに合格しているという事実は、それらを作った人たちの膨大な叡知と情熱と労働のメルクマールです。「要らないもの」のために惜しみなくエネルギーを使う。熱意を傾ける。まさに人間を人間たらしめている営為、そういってよければ文化がそこに凝縮されているからこそ、人間である僕たちはそれを欲するわけです。世界最速の豪華車、ベントレーも同じ意味で「文化」だからこそ、欲望されつづけているのだと思います。



1957年Sタイプ・コンチネンタル“フライング・スパー”
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1957年Sタイプ・コンチネンタル“フライング・スパー”。
コーチワークはHJマリナー。ベントレー・モーターズが
所有するこの個体は現役でゲスト送迎に活躍。
乗って驚愕のスバラシサ。まさに過剰!

 
BREITLING for BENTLEY/ブライトリング・フォー・ベントレー



※価格は雑誌掲載当時のものです。


2008年7月号掲載





 
 
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