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BREITLING for BENTLEY 本誌編集長イチオシの1本。その心は?


ブライトリング・フォー・ベントレー ベントレー GT レーシング
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ブライトリング・フォー・ベントレー
ベントレー GT レーシング

ケース表面のサテン仕上げと側面のポリッシュ仕上げを組み合わせた、メリハリを感じるデザインが特徴的な“GTレーシング”。
“スピード・スペシャル・ブレスレット”と名づけられたブレスレットは、このモデル専用に開発されたもので、ケース同様、サテンとポリッシュの組み合わせとなっている。ケースバックには、ベントレー・コンチネンタルGTのフロント部がシルエットで刻まれている。
自動巻き。ステンレススティール。ケース直径44.8mm。100m防水。85万500円。
問い合わせ/ブライトリング・ジャパン Tel.03-3436-0011 
www.breitlingforbentley.jp



強烈なシンパシーを感じる。


“GT”シリーズの人気ライン“GTレーシング”。
ブライトリング・フォー・ベントレーのシリーズで唯一、
直接的かつモータースポーツ・ライクな名前を持つこのモデルは、
ベントレーと一番かさなると、本誌編集長は考える。
語り=鈴木正文(本誌) まとめ=森 慶太


03年ル・マン24時間レースで予告どおり総合優勝を果たしたスピード8の7号車
03年ル・マン24時間レースで予告どおり総合優勝を果たしたスピード8の7号車。4.0リッター+ターボで約600psといわれる。コンチGTスピードは610ps。
 ブライトリング・フォー・ベントレーのなかから今回紹介するのは、GTレーシングというモデルです。GTと同じく、シリーズ中もっとも手に入れやすい価格帯に属していますが、クルマのベントレーもかくやという手間のかかったメタリック塗装がほどこされたダイアルや可変タキメーター等に関しては、前回ご紹介したとおりです。
 GTレーシング……まず名前がいい。なにしろベントレーはレーシング活動、ほかでもないル・マン24時間レースでの勝利によって大昔もまた最近もGTとしての優秀性を世界に知らしめたメーカーですから、クルマ好きとしてのっけから強烈なシンパシーを感じずにはいられません。
ヴェルタノール(WERTHANOR)社の広報担当、アラン・シエロさん
時計のケースまわりとブレスレットの製作(切削、研磨、組み立て)を担当する会社の1つ、ヴェルタノール(WERTHANOR)社の広報担当、アラン・シエロさん。
同社は1989年創業。「ブライトリングの注文は厳しい。やりがいがあります」。ブレス15万本/年。ケース10万本/年。総生産の7割がブライトリングの仕事。
 時計に目をやると、ケースおよびブレスレットのステンレス素材の表面にほどこされたサテン仕上げとポリッシュ仕上げの対比が印象的です。GTレーシングのためにデザインされたこのブレスレットはスピード・ブレスレットと呼ばれるもので、もちろん好みでレザーを選ぶことも可能ですが、せっかくだからぜひこれでいきたい。史上最強のベントレー、コンチネンタルGTスピードと同じ名のブレスレットですから。
 ところで、サテン仕上げの部分は研磨の手間が少なくて済むわけではありません。なぜなら、いちどピカピカに磨きあげた後で加工しないと彼らの意図したとおりのサテン調にならないから。杢目のまったく見えないピアノ・ブラックのフィニッシュをオーダーされた場合もちゃんとウォルナットのフェイシアをその下に貼りこんでいる、というベントレーのやりかたと通じるものがあると思います。
 店頭でGTやGTレーシングを手にとる機会があったら、ゼヒとも触っていただきたいのがベゼルです。絶妙な重みを伴ってしっとり滑らかに動くその感触には、僕にいわせれば〈価格を超えた価値〉があります。これらが実は買う側にとって非常にオトクな値付けの製品であることを、時計好きならおそらく誰もが容易に理解することでしょう。
 人間の掌や指先はものすごく敏感なセンサーですから、ちょっと動かしてみるだけでわかってしまう。それにきっちり応えようと思ったら、要は手間を惜しまずほんとにいいものを作るしかないんです。ちなみに、この部分にはラック&ピニオンの機構が使われています。これだけ感触のよいものには、クルマの世界では出会えないと思いますよ。


特徴的なベゼルの“刻み模様”は、ベントレーの操作ボタンの意匠を引用したもの
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カメラマンが持っていたクルー工場におけるアルナージ系モデルの車体製造風景
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特徴的なベゼルの“刻み模様”は、ベントレーの操作ボタンの意匠を引用したもの。これを形づくるために、モルタージュとよばれる、コインエッジなどの装飾を施す際に使われる技法を応用。円形のベゼルのベースを専用の機器に設置し、刻みの入ったローラーを何周も押し込むことで実現する、驚異的な工作精度の賜物だ。ケースはもちろん、ブレスレットに至っては、ひとコマ単位で熟達した職人が磨き上げることで完成する。


カメラマンが持っていたクルー工場におけるアルナージ系モデルの車体製造風景。かろうじてラインの態をなしてはいるが、タクト・タイム(1工程にかける時間)は我々が見学したコンチGT生産ラインにおけるそれ=15分と較べて明らかに長そう。


BREITLING for BENTLEY BENTLEY GT RACING/ブライトリング・フォー・ベントレー ベントレー GT レーシング
左の写真は、向かって右から左へ徐々にカタチをなしていくギア・セレクターのノブ
左の写真は、向かって右から左へ徐々にカタチをなしていくギア・セレクターのノブ。
その隣はフロント・ウィング(フェンダー)製作中の図。熟練工の仕事。



※価格は雑誌掲載当時のものです。


2008年9月号掲載





BREITLING for BENTLEY /ブライトリング・フォー・ベントレー
 
 
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バックナンバーページの定価表記について
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予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



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