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BREITLING for BENTLEY 変わらないこともまたヨーロッパの〈美学〉。


ブライトリング・フォー・ベントレー ベントレー 6.75
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ブライトリング・フォー・ベントレー
ベントレー 6.75

2004年に、ベントレーのハイエンド・モデル「アルナージ」にインスピレーションを受け発表されたモデル。
シリーズ最高峰モデルとして、独自の可変タキメーターなどはそのままに、12時位置に当時はまだ少なかった
ビッグ・デイト(大型日付表示)を搭載しているのが特徴。ケースバックは、リアルに再現されたアルナージTの
ホイールと遊び心満点。ホイール中央の5穴を利用して実際にネジ留めされているのだが、
手首からの汗やホコリによる腐食を考慮してブレーキ・ローターに該当する内側のプレートにチタンを用いるという
凝りようが嬉しい。自動巻き。ステンレススティール。
ケース直径48.7mm。100m防水。87万6750円。
問い合わせ/ブライトリング・ジャパン Tel.03-3436-0011 
www.breitlingforbentley.jp



試着されたし!


VW傘下に収まって名機6.75リッターV8 OHVエンジンが復活。
アルナージほかベントレーのハイエンド・モデルに搭載された。
みずからも、ベースを同じくする89年型ターボRに乗る本誌編集長は、
6.75と名づけられたブライトリングを手首に巻きたいと思っている。
語り=鈴木正文(本誌) まとめ=森 慶太


 6.75という数字は、クルマ好きにとって掛け値なしに特別なものです。読んだり聞いたりしただけで僕らは即座に、そしてほぼ唯一それだけを想起します。ほかでもない、クルー工場製のV8エンジン。リッター単位で表した排気量の額面にすぎない数字が、魔術的といってもまったくおおげさでないだけの求心力をもっている。BMW傘下でゼロから開発されたロールズ・ロイス・ファンタムのV12の排気量が6.75リッターであるのは、そのこととけっして無関係ではないでしょう。
ブライトリング・フォー・ベントレー6.75のケース裏面の彫刻の元ネタがこれ
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ブライトリング・フォー・ベントレー6.75のケース裏面の彫刻の
元ネタがこれ。255/45R19のサイズ表示からアルナージ系列の
車種であることがわかる。

 
BREITLING for BENTLEY/ブライトリング・フォー・ベントレー
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BREITLING for BENTLEY/ブライトリング・フォー・ベントレー
クロノグラフにとってのエンジンであるムーブメントをブライトリングは完成品ではなくバラの部品でムーブメント・サプライヤーから購入し、必要な場合はそれらに再加工をほどこしたうえで自社で組み立ておよびチューニング(精度調整)を行っている。
「ごくわかりやすくたとえるなら、アルピナみたいなモノ作り、でしょうか」とはスズキ編集長。
同社のファクトリー=クロノメトリーは、館内の温度や湿度が厳密に管理されている。
ブライトリングSA副社長のジャン・ポール・ジラルダンさん
ブライトリングSA副社長のジャン・ポール・ジラルダンさん。
モノ作りへの造詣がきわめて深い経営者。
古いものを長く大切に、というモットーの実践者であることが
わかるのは、着ているレザー・ジャケットが1970年代モノの
アヴィレックスであるから。
ホンモノの自動車エンスージアストでもある。
象徴的な数字

 そういう象徴的な数字を名前にもつ時計が存在するだけでも素晴らしいことですが、ブライトリング・フォー・ベントレーのベントレー6.75ならではの見どころはそれだけじゃありません。たとえば日付表示。10の桁と1の桁の数字を、わざわざ独立した2つのディスクで表示しています。当然、相応に負荷が高い。それを苦もなくやってのけるパワーと精度とスタミナをエンジン、ムーブメントがもっている、という暗示です。
 6.75のルーツは、遡ると1959年。つまり約半世紀もの歴史があるわけです。当初6.23リッターだった排気量が6.75へ拡大されたのは1970年。1998年、アルナージがデビューした時点で現役を退きかけましたが、2000年に復活。21世紀を生き抜くべく、部品の50%を設計しなおすほどの大幅なアップデートを受けました。
 4.4リッター+ターボのBMW製から純クルー製へとエンジンを戻す決定はフェルディナント・ピエヒによるものだったといわれています。クルマ好きとしてはまさに快哉を叫びたい見事な判断でしたし、実際6.75復活後のアルナージはセールスが倍ほどにハネ上がりました。僕が乗り較べた経験からしても、やはりアルナージ系には6.75こそが相応しいと思います。
 時計とクルマの両方のベントレー6.75に共通する美点として、巨体に似合わぬ望外な取り回しのよさがあります。時計の6.75に関していうと、ケース裏面の彫刻が絶大な効果を発揮しています。5スポークのホイールを模したそのカタチのおかげで、直径48.7mm もあるケースは、僅かに手首から浮き上がり、プッシュボタンやリュウズ操作がし易く、肌にベタつかない。最初からそれを狙ったデザインではないかもしれませんが、お見事と言わずにおれません。


いまのベントレーのハードウェア上の御本尊。1959年から続くOHVのV8
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ベントレーにとっては新しいが伝統ある技法
写真上/いまのベントレーのハードウェア上の御本尊。1959年から続くOHVのV8。軽合金ブロック。1970年から(ほぼ)変わらぬ排気量。最新最強のブルックランズ用バージョン(厳密には排気量6.76リッター)は最高出力537ps/4000rpm。
最大トルク107.1kgm/3250rpm。
左下/クロス・スティッチは、マンチェスターの高級服飾品工場で働いていた職人の女性たちがクルーに再就職してもたらした。
ベントレーにとっては新しいが伝統ある技法



※価格は雑誌掲載当時のものです。


2008年10月号掲載





BREITLING for BENTLEY/ブライトリング・フォー・ベントレー
 
 
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