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BREITLING for BENTLEY これこそコンプリケーション・メーカーの白眉。


ブライトリング・フォー・ベントレー ベントレー・マークVI コンプリケーション 19
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ブライトリング・フォー・ベントレー
ベントレー・マークVI コンプリケーション 19
1946年、新設された英国クルーの工場から初めてラインオフした「ベントレー・マークVI」に由来するクラシックで美しいセミ・コンプリケーション・モデル。クロノグラフ機能に加え、4年に1度、うるう年にのみ日付調整をすればいい年次カレンダー機構を搭載し、無類の実用性を誇る。外観上でもベゼルにのみプラチナを採用したことで、ベントレー・モデル独特の刻みがより美しい光彩を放っているのが特徴。
自動巻き。ステンレススティール。100m防水。ケース直径42mm。163万8000円。
問い合わせ/ブライトリング・ジャパン
Tel.03-3436-0011
www.breitlingforbentley.jp
クラシックで美しいセミ・コンプリケーション・モデル。
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あるべき時計の姿がここにある。


どうしても機構が複雑となるクロノグラフを標準モデルとするブライトリングは、
じつは比肩なきコンプリケーション・メーカーである。そんな同社が
ブライトリング・フォー・ベントレーに搭載した、年次カレンダー・クロノグラフ・モデルを
見た本誌編集長は、これこそ実用モデルの最高峰だ、と唸った。
語り=鈴木正文(本誌) まとめ=森 慶太


第1世代

 クルマのベントレー・マークVIは、簡単にいうと戦後の第1世代です。それまでマーリンV12、すなわち英国を救ったともいわれる航空機用レシプロ・エンジンの生産を大車輪でこなしてきたまさにその工場で、こんどは自動車が作られ始めた。戦後第1世代のベントレーは、同時に初のクルー産ベントレーでもあったわけです。つまりルーツ的存在です。
 ブライトリング・フォー・ベントレーのマークVI コンプリケーション19は、そういうクルマへのいわばオマージュとしても作られています。日付と曜日と月と月齢を表示することができてさらに4年に1度の閏年を除いて日付調整が不要の、いわゆるセミ・パーペチュアルのカレンダーを備えた純機械式クロノグラフ。ベゼルはプラチナ。機構も素材も、常用可能レベルの上限近くまで凝っています。文字どおり複雑で、贅沢です。強い敬意の表現として、十分に念が入っています。


正調クロノグラフ

 そういうものでありながら、マークVI コンプリケーション19は他のブライトリング・フォー・ベントレーと較べて見た目にむしろ少しおとなしい。というか、渋好み。ベルトやダイアルの選択しだいでもっとハデにもできるでしょうが、基本的に若向きではあまりない。メリ・ハリでいうとメリに軸足をおいている、といえるかもしれません。
 正調クロノグラフの姿をしてはいるけれどいかにも計器、いかにもブライトリングでは必ずしもなくて、でも見る人が見るとただのブライトリングでないことが間違えようもなくわかる。そういう存在感のありかたがクルマとオーバーラップしているようにも思えます。クロノグラフのマークVIは、実はブライトリング・ジャパンの社員にこれのファンが多い、ときいてナルホドと思いました。服飾品でいうなら、たとえばブルックス・ブラザーズのNO1ストライプのボウ・タイあたりでしょうか、近いのは。長年いろいろ締めてきてみてやっぱりこれ、というあたりが。
 ブライトリングのなかでも高価な部類に属する時計で誰もがおいそれと買えるものではありませんが、その内容やスペックと引き比べてマークVIの値段はかなりオトクです。オッと思うほど安い。そのことを認識してしまったいま、僕はなおのことこのクロノグラフにそそられています。
BREITLING for BENTLEY/ブライトリング・フォー・ベントレー
(写真上)創始者W.O.(ウォルター・オーウェン)の肖像と平形のフライングBエンブレム。クルーの玄関を入って右へ折れた先にある小部屋に置かれているもの。
(写真中)マークVIのラジエター・グリルの頂部についている屹立タイプのフライングB。ベース部上面がドーム型であることに注意(時計の風防ガラスもそう)。
(写真下)格別なベントレーのなかの特別なクーペ、ブルックランズ。550台限定。生産開始時点でほとんど完売。ただし最後の1台が完成するのは2011年頃。


この「価値」を声高に言いたい。


クルー産ベントレー=マークVI
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ベントレー・マークVI
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戦後第1世代にして初のクルー産ベントレー=マークVIは、ベントレーとして初めてメーカー製の標準ボディ、つまり社外のコーチビルダーがデザインし製作する一品モノではない車体が与えられたモデル。ただし、写真の2ドア・クーペはコーチビルトもの。おそらくパーク・ウォード(製品イメージにあまり似合わないからという理由でマリナーと違って名称は使われていないが、その商標権はベントレーがいまも保持している)。
ベントレー・マークVIに通じる、クラシックな2カウンター・クロノグラフ「ベントレー・マークVI」。プラチナ製ベゼルの刻みは、ベントレーの操作ボタンの仕上げからインスピレーションを受けたもの。ケースバックには、マークVIのボンネットフードの先端に付けられていたマスコットの「フライングB」が刻まれる。
自動巻き。C.O.S.C.公認クロノメーター。ケース直径42mm。写真のクロコダイル・ストラップ仕様は133万3500円。



※価格は雑誌掲載当時のものです。


2009年1月号掲載



 
 
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