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キャディラックCTS、日本上陸!495万円から。


CADILLAC CTS/キャディラックCTS
キャディラック CTS
全長×全幅×全高=4850×1795×1460mm。ホイールベース=2880mm。車重=1640kg(2.6リッター)。エンジンはV型6気筒の2.6リッター(182ps/6000rpm、24.9kgm/3400rpm)、3.2リッター(223ps/6000rpm、30.4kgm/3400rpm)の2種類。トランク容量は430リットル。後席は6:4の分割可倒式。全車レザー・シートが標準。前席にはシートヒーターも備わる。



らしくない、のが魅力


プレミアム・セダン市場における世界戦略車という使命を受け、ドイツ、ニュルブルクリンクを走り込んだキャディラックのエントリー・モデル、CTSがやってきた。
文=荒井寿彦(本誌) 写真=柏田芳敬
03年はブレークスルー

 CTS発表会のために来日したGMのキャディラック事業部本部長、マーク・ラネーブ氏は「GMが将来にわたって成功し続けるためには、キャディラックがプレミアム市場で復活しなければならない。そのためにはアメリカの保守的なブランドから脱却し、グローバルなプレミアム・ブランドになることが重要だ」と述べた。本国ではCTSに続き、6月に次期コルベットと共通シャシーの2座オープン・スポーツカー、XLRの、秋にはSUVのSRXの発売も控えている。GMにとって03年はブレークスルーの年、勝負の年か?
 キャディラックが世界的プレミアム・ブランドになるためには、メルセデス・ベンツ、BMW、レクサスなどとクルマそのものが同等以上でなければならない。
CADILLAC CTS/キャディラックCTS
キャディラック復興計画におけるテーマは「世界標準となる」こと。そのため、プロジェクト第1弾となるCTSには1978年以来のFRを採用、53対47の前後重量配分を実現し、苛酷さで知られるドイツのサーキット、ニュルブルクリンクで400ラップもテストした。
 幸い、本国におけるCTSのセールスは好調で、6億ドルを投じて新設したミシガン州ランシング工場はフル稼働、02年1月の発売以来のセールスは、予想の3万台を大きく上回る約5万台を記録した。しかも、50%以上がGM 車以外からの買い替えで、購入層も50歳代が中心。ドゥビルより10歳ほど若いという。
CADILLAC CTS/キャディラックCTS
3400rpmで最大トルク24.9kgmを発生するバンク角54度のオペル製V6はトルキーで、扱いやすい。
CADILLAC CTS/キャディラックCTS
ステルス戦闘機をモチーフにしたというシャープな外観とマッチしている。
"脱アメ車”

 日本に導入されたのは、2.6リッターと3.2リッターのV6モデル。価格はそれぞれ495万円と595万円。
 大磯プリンスホテルで開かれた試乗会で、まず、輸出専用の2.6リッター、右ハンドル・モデルに乗った。センター・コンソールをはじめ、ステアリング・ホイールにまでオーディオ、エアコン・スイッチが配されたボタンだらけのインテリアは、斬新なデザイン。キャディラックというと、古くておやじっぽいイメージがあったが、モダンでカッコイイ。
 走りも私が持っているアメ車のサルーンのイメージとはまったく異なるものだった。”ゆったりイージー・ゴーイング”系ではないのだ。
 右足に力を込めると、間髪入れずに加速し、回転計もスムーズに上昇するので、1640kgという重量を感じない。軽快。ボディは相当ビシッとしている。
CADILLAC CTS/キャディラックCTS
大ぶりのレザー・シートの掛け心地も含め、乗り心地はソフト。
2880mmというロング・ホイールベースの恩恵か、直進安定性も良く、西湘バイパスを矢のように進む。と、どこをとっても従来のアメ車的じゃない。BMW 5シリーズにも提供していたというGM製5段ATは変速ショックが小さく、エンジンとの相性もいい。
 箱根ターンパイクのコーナーでのロールは自然で、4輪がしっかり接地している感じが気持ちよかった。
 3.2リッターモデルは、低中速のトルクがより増している分、静かで高級感がある。本国には2.6リッターモデルはないので、本命はこちらだろう。しかし、高級車の流儀とは言えないけれど、アクセルをガンガン踏んで活発に走りたくなる2.6リッターモデルはCTSのねらう若々しいイメージに合っていると思う。カーナビが純正でつかないこと以外、内装もほとんど同じ。500万円を切る初のキャディラック、2.6リッターに買い得感あり、と思った。


CADILLAC CTS/キャディラックCTS



2003年6月号掲載



 
 
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