ENGINE online/エンジン オンライン

新型オペル・ザフィーラ日本上陸!


OPEL ZAFIRA/オペル・ザフィーラ
クリックすると拡大
OPEL ZAFIRA/オペル・ザフィーラ
床下に格納できるサード・シートを持ったオペルの7人乗りミニバン。全長×全幅×全高=4465×1805×1660mm。ホイールベース=2705mm。車重=1600kg。日本仕様は2.2リッター4気筒直噴エンジンのみ。最高出力150ps/5600rpm、最大トルク21.9kgm/4000rpmを発生する。トランスミッションは4AT。荷室容量は5シーターの状態では旧型比45リッター増の645リッター、最大積載容量は120リッター増の1820リッター(すべてVDA方式)。ベース・グレードのCDが269万円、電子制御サスペンションを備えるスポーツが299万円となる。ボディカラーは標準色3色に加え、特注3色の計6色。



「こいつはいい」の太鼓判!


2代目オペル・ザフィーラ、1月から発売開始。
広さ、使い勝手、走りの良さ、価格で勝負します!
文=荒井寿彦(本誌) 写真=柏田芳敬



ひと回り大きくなった

 99年の発売以来、ヨーロッパで140万台をセールスしたオペルの7人乗りミニバン、ザフィーラが6年ぶりにフルモデルチェンジ、この冬日本に上陸した。
 2代目の開発における第1目標は居住スペースの拡大。初代に比べ全長を150mm、全幅を60mm、ホイールベースを10mmそれぞれ拡張することに加え、内装のレイアウトを合理化することで、3列全席でより広い居住スペースを確保している。一方、シートを取り外すことなく、2人乗りから7人乗りまでの多彩なレイアウトが可能な“フレックス・セブン”機構は旧型からそのまま引き継がれている。初代がヒットした理由のひとつはこのシート・アレンジメント・システムだとオペルは考えているからだ。特に3列目シートが2列目シートの下に潜るように折り畳まれ、完全にフラットな荷室を作り出す機構(写真右)は、ユーザーから「使い勝手がいい」と好評だったという。
OPEL ZAFIRA/オペル・ザフィーラ
OPEL ZAFIRA/オペル・ザフィーラ
 ひと回り大きくなった新型だが、旧型より30mm広がったワイドトレッド(前1485mm、後1505mm)、大きく傾斜したAピラー、リアに向かって緩やかに上昇しているショルダーライン、ブラックアウトされたB、Cピラーなどにより、外観はグンと引き締まった。
 ラインナップはCDとスポーツの2種類。スポーツにはアストラのスポーツ・モデルにも装着される電子制御サスペンション、IDSプラスが標準装備される。シルバーに輝くスポーツに乗り込んだ。インテリアの質感は圧倒的に向上している。特にメタル調の縦長センター・コンソール、飛行機のスロットル・レバーのようなハンドブレーキのデザインはカッコイイ。ATのレバーの位置も旧型より高くなって操作性も向上している。しかも、試乗車にはオプションのパノラミック・ルーフを装着しており、これが黒と赤のツートーンのシートをパッと明るくしていて気持ちがいい。助手席のカメラマンも「これ、いいじゃないですか!」と好印象を持ったようだ。


エンジンは直噴2.2リッター4気筒

 エンジンは兄弟であるハッチバックのアストラやアストラ・ワゴンには設定のない2.2リッター直4直噴エコテック。可変高圧直接燃料噴射機構をオペルで初めて採用したエンジンで、高性能と低燃費を両立。試乗会では燃費はチェックできないが、2本のバランサーシャフトを持ったこのエンジンの回転の滑らかさには感心した。高回転までよどみなく吹け上がり、1600kgのボディを不満なく引っ張る。ロング・ホイールベースと曲げ剛性旧型比74%アップの効果で、高速道路をビシーッと矢のように走る。空気抵抗係数はCd=0.31。風切り音も小さく、エンジンも静かで快適だ。旧型はやや硬めのゴツゴツした乗り心地だったが、新型はしなやかでフラット。ダンパーの減衰力を連続的に変化させるIDSプラスのおかげで、目地段差をまるで高級セダンのようにいなしていく。「乗り心地いいね、これ」と、今度は私がカメラマンにつぶやいた。
 箱根ターンパイクでも好印象。コーナリング姿勢はとても安定している。ミニバンとしては重心が低く、ロールの具合が自然でロールによる恐さを感じない。しなやかな脚はここでも大活躍、路面をガッチリつかまえている感じがなんとも心強いのである。
 2列目、3列目のシートにカメラマンと並んで座ってみた。旧型は2列目に大人が3人掛けすると肩が完全にぶつかってしまったが、新型なら中央に座る人が肩をすぼめる必要はないだろう。ただし、着座姿勢が膝を抱える3列目はエマージェンシー用と割り切った方がいい。とはいえ、7人すべて3点式シートベルトを備えているのは国産ミニバンに見習って欲しい点だ。
 価格はライバルのゴルフ・トゥーランの2リッターモデルより、スポーツで15万円、CDは45万円も安い。ギアの数は2つ少ないが、見た目も、広さも、走りも「こいつは、いい!」の太鼓判。自信を持ってお薦めです。

リア・バンパーの下部から開くテールゲートの採用で荷物の積み下ろしがラクになった
リア・バンパーの下部から開くテールゲートの採用で荷物の積み下ろしがラクになった。パノラミック・ルーフはアダプティブ・ヘッドライトとセット・オプションで27.3万円。シートは張りのある硬めのかけ心地で、座った瞬間に品質の高いクルマだ、という印象をドライバーに与える。インテリアのデザインと質感は旧型より格段に向上した。



(2006年2月号掲載)
 
 
最新記事一覧
Driving Lesson
エンジン・ドライビング・レッスン
「エンジン・ドライビング・レッスン2017」の受講生募集を開始します。今年の開催は全3回…
NEWS
ROLLS-ROYCE CULLINAN/…
ついにこの日がやって来た。前々からその存在が公言されていたロールス・ロイス初のSUV、カリナンが5…
NEWS
Ferrari Racing Days 201…
フェラーリ・オーナーとフェラーリ・ファンのための跳ね馬の祭典、「フェラーリ・レーシング・デイズ…
NEWS
BMW X2/ビー・エム・ダ…
BMWのコンパクトSUV、X1をベースにスタイリッシュなボディを与えたX2の日本での受注が開始された。
NEWS
KANGOO COULEUR/カング…
日本オリジナルとなる特別なボディ・カラーに塗られたカングーの限定車クルール。第8弾目となる今回…
NEWS
MINI/ミニCAR PEDIA 20…
ミニの3ドアと5ドア、そしてコンバーチブルの3モデルが改良を受け、日本市場に投入された。識別ポ…
NEWS
RANGE ROVER Sport/レン…
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2018年モデルのレンジローバーおよびレンジローバー・スポーツ…
NEWS
MAZDA CX-3/マツダ CX-3…
デビューから3年3ヵ月で4度目の改良を受けたCX-3。これまでの3回は一部改良レベルだったが、今回…
NEWS
TOYOTA Yaris WRC/トヨ…
2017年、18年ぶりにWRCへの参戦を再開し、2勝を挙げたトヨタ。2018年もハンニネンに替わりフォードか…



バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



▼試乗記 最新5件
 純ガソリンのポールスター、いよいよ最後かも?
 もっとも手頃なボルボに乗る。
 マイナーチェンジしたキャデラック・エスカレードに乗る。
 ミニ一族では初の電化モデル、クロスオーバー・クーパーSEに乗る。
 フェイスリフトを受けて進化した新型ルノー・ルーテシアR.S.に箱根で試乗。