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新顔のクライスラーPTクルーザー登場&ジープの06モデルに試乗。


クライスラー・PTクルーザー・リミテッド & ジープ・チェロキー・リミテッド & ジープ・ラングラー・スポーツ
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クライスラーPTクルーザー・リミテッド
99年のデトロイト・ショウでデビューしたクラシックなスタイリングの中型セダン。日本導入は2000年。06年モデルではエクステリアがリフレッシュされ、内装は新デザインが採用されている。全長×全幅×全高=4330×1750×1630mm。ホイールベース=2615mm。車重=1470kg。車両本体価格=309.75万円

ジープ・チェロキー・リミテッド
ワゴン・ボディの代表的アメリカンSUV。これまでのボクシーなスタイリングから曲線基調のデザインになった。グランド・チェロキーの弟分。全長×全幅×全高=4520×1820×1820mm。ホイールベース=2650mm。車重=1840kg。車両本体価格=378.0万円

ジープ・ラングラー・スポーツ
軍用ジープをルーツに持つ硬派な本格オフロードカー。スポーツは4ATのほかに6MTもある。全長×全幅×全高=3915×1740×1800mm。ホイールベース=2375mm。車重=1610kg。車両本体価格=291.9万円


やっぱりライフスタイルカーは楽しい!


小田原で行われたクライスラーの06年モデル試乗会で、
顔が変わったPTクルーザーと2台のジープに
試乗してきた。

文=塩澤則浩(本誌) 写真=神村聖


やっぱりライフスタイルカーは楽しい!

 05年10月に発表されたダイムラー・クライスラー・グループ全体の第3四半期の営業利益は、前年同期の38%増の18億ユーロ。このうちメルセデス・カー・グループが、6%増の31万900台を販売したのに対して、クライスラー・グループは13%増の73万6200台を販売。売上高でもメルセデスの125億ユーロを凌ぐ129億ユーロを達成し、好調さをアピールしている。今年1月に前身のメルセデス・ベンツ日本の設立から20周年を迎えたダイムラー・クライスラー日本は、世界で好調なクライスラー車の、特にライフスタイル系の車種の販売に力を注ぐという06年の方針を発表した。今回のフルラインナップ試乗会は、まさにそのライフスタイルカーを中心に行われた。
 試乗会場となったヒルトン小田原スパ&リゾートに用意されていたのは、PTクルーザー、ボイジャー、300C、グランド・チェロキー、チェロキー、ラングラーの6車種。その中からPTクルーザーとチェロキー、ラングラーの3台に試乗した。


おおらかさが持ち味

 最初に乗ったのはPTクルーザー・リミテッド。ちなみに、PTクルーザーには、ベース・グレードのクラシック、少し走りに振ったツーリング、豪華仕様のリミテッド、ハイ・パフォーマンスのGTがある。2.4リッター直4ターボ(223ps)を搭載するGT以外はすべてNAの2.4リッター直4(143ps)だ。クラシカルな雰囲気が人気のPTクルーザーだが、06年モデルでは外観の一部と内装のデザインが変更され、少しモダンになった。外観では、フロント・グリルがメッキになって高級感が増したほか、フロントとリアのコンビネーション・ランプがエモーショナルなデザインに変更された。サテンシルバー仕上げのインパネが目を引く内装は、古臭い感じがした以前と比べグッと洗練されている。
 走りは活発と言うわけではない。足回りは柔らか目で、ロールも大きい。でも、それでPTクルーザーが楽しくないかと言えば、そんなことはない。おおらかさが持ち味のこのクルマは、ゆったりクルージングするくらいがちょうどいい。
 次に乗ったのは、06年モデルのジープ・ラングラー・スポーツとチェロキー・リミテッド。ラングラー・スポーツには4ATと6MTがある。乗ったのは4AT。走り出す前にまずラングラーの幌を全開にしてみた。一度これをやってみたかった。風の巻き込みを考慮する手立てはなにもされていないから、頭の先からつま先まで、盛大に風が巻き込んでくる。
 乗り心地は意外に硬く、ハーシュネスもきつい。目地段差を乗り越えるたびにボディはブルブル震える。ラダーフレーム+前後リジットのサスペンションはボディと足回りがちぐはぐに動く感じだ。175psの4リッター直6のエンジンは、4ATがローギアードなのでゴォーゴォー唸るばかりで速度は上がらない。
 しかし、フツーなら欠点と思えるようなところが、不思議と嫌じゃない。街との一体感、自然との一体感がこれほど楽しめるクルマはほかにはないと思う。
 プリミティブなラングラーから乗り換えると、チェロキーは遥かに近代的なクルマだ。ジープのモチーフを生かしたメッキのフロント・グリルは高級感がある。室内は明るく乗用車的で、インパネのデザインにSUVの泥臭さはない。
 204psの3.7リッターV6エンジンはパワフルというわけではないが、スムーズで扱いやすい。柔らかすぎず硬すぎない足回りで、乗り心地も洗練されている。フロント・サスペンションは独立式。ロールを制御して車両を安定させる電子デバイスも装備されているので、コーナリング中のロールも怖くない。しかも、4輪直結でオフロード・ドライブも難なくこなすタフさも持つ。
 PTクルーザー、ジープ・チェロキー&ラングラー、それぞれ個性的な3台に乗ってみると、やっぱりライフスタイルカーは楽しかった。

写真は左から、素材が変更されたラングラーの室内
写真は左から、素材が変更されたラングラーの室内。リア・シート背後のスペースに設置されたロック付きトランク・ボックス(ラングラー)。クラシカルな雰囲気を残しつつ、よりモダンになったPTクルーザーのインパネ。新たにヒーター付きの電動パワー・シートが採用された(PTクルーザー)。



(2006年4月号掲載)
 
 
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