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元祖4WD、ジープの新型がやってきた!


JEEP WRANGLER/ジープ ラングラー
新型ジープ・ラングラーは06年のデトロイト・ショウでデビュー。日本仕様は2ドアがスポーツ、サハラ(豪華仕様)、ルビコン(オフロード性能に特化したスパルタン仕様)の3グレード、4ドアはアンリミテッド・スポーツ、同サハラの2グレードとなる。2ドアのボディ・サイズは全長4185×全幅1880×全高1840mm。ホイールベース=2425mm。旧型に比べ全長を270mm、全幅を140mm、ホイールベースを50mmそれぞれ拡張することで、前後席ともに余裕のあるスペースを確保するとともに荷室容量は旧型の2倍となっている。



アンリミテッド、いいなあ!


10年ぶりにフルモデルチェンジした新型ジープ・ラングラーが日本上陸。
4ドア・モデルもラインナップ!
文=荒井寿彦(本誌) 写真=柏田芳敬
4リットル直6から3.8リットルV6へ

 1941年に米国軍用車両として登場したウィリスをルーツに持つ元祖4WD、ジープ・ラングラーが10年ぶりにフルモデルチェンジ、この春日本に上陸した。
 民間用ジープとしては4世代目にあたる新型ジープ・ラングラーの大きな特徴はエンジンが従来の4リットル直6から3.8リッターV6 になったこと。また、日本市場におけるトピックはジープ・ラングラー初の4ドア・モデル、アンリミテッドが同時発売されることだ。04年に米国で発売されたアンリミテッドはこれまで正規輸入されていな かったが、V6搭載の新型になったのを機に日本のラインナップに加わったのである。
JEEP WRANGLER/ジープ ラングラー
 試乗会の基地は山梨県河口湖近くのホテル。河口湖周辺の一般道の試乗に加え、ジープらしく特設のオフロード・コースも用意されている。
 ホテルの駐車場に並んだ新型ラングラーはカッコよかった。7本縦型スロット・グリル、丸型ヘッドライト、台形オーバーフェンダー、直立したフロント・ウィンドウなど、一目でジープとわかる特有のデザインは旧型 から継承している。ジープは顔がいい。筆者はスカル(=髑髏)に似ていると思う。なかなかロックな顔つき である。
 とりわけイケてると思ったのはアンリミテッドだ。2ドアのラングラーより全長は520mmも長く、ハマー2のような圧倒的な存在感がある。全長×全幅×全高=4705×1880×1845mm。ホイールベース=2945mm。日本仕様はハードトップのみだが、3分割のパネル構造となっており、運転席上、助手席上、後席上のルーフ部分を個別に取り外すことが可能だ。
 インテリアは2ドア、4ドアともに共通。メーター、エアコンのスイッチ、吹きだし口、スピーカーなど円を基調としたデザインで統一されており、旧型よりずっとモダンになった。シートの掛け心地もいい。
JEEP WRANGLER/ジープ ラングラー
全モデルに搭載されるエンジンは3.8リッターV6。ルビコンは6MT、そのほかのモデルには4ATが組み合わされる。10・15モード燃費は旧型(4リッター直6)の6.2km/リッターから7.1km/リッターに向上した。2ドアのスポーツとルビコンはソフトトップ、サハラと4ドア・モデルはハードトップとなる。価格は2ドアのスポーツが323.4万円、サハラが368.55万円、ルビコンが384.3万円。アンリミテッドはスポーツが379.05万円、サハラが441万円。
悠然とした運転感覚

 アンリミテッドに乗り、河口湖周辺の一般道を走った。新搭載の3.8リッターV6は、クライスラーの後輪駆動車用に従来から使われていたプッシュロッド式。ラングラーへの搭載にあたり、排気量はもとよりブロックもアルミから耐久性に優れる鋳鉄製に変更されるなど大幅な見直しを受け、旧型の4リッター直6より軽量小型ながら24psアップの199ps/5000rpm、2.5kgm増の32.1kgm/3400rpmを誇る。とはいえ、車重は2ドアより160kg重い2t。加速はおっとりしている。それでもイライラしなかったのは、悠然とした運転感覚がなんか「気分」だったためだ。アイ・ポイントは高く見晴らしがいいので、大きな図体の取り回しに苦労することもなかった。それに迫力のある外観のわりにはバカでかくなく、実寸はレインジ・ローバーより全長で245mm、全幅で75mmも小さい。ロング・ホイールベースの恩恵で乗り心地は2ドアにまさる。同じ理由で、緩やかなカーブの続くカントリー・ロードでは2ドアより安定感が強い。
 オフロード特設コースに挑戦できるテスト車は2ドアのみ。副変速機を持つパートタイム式4WDは旧来どおりである。副変速機をロー・モード、4ATもローにして特設コースをゆっくりと進む。前夜の雨でコースには大きな水たまりができており、急坂路の石も濡れている。しかし、メカニカルな4WD システムは3.8リッターV6の豊かな低速トルクをキッチリと4輪に伝え、グイグイとボディを前進させた。旧型も悪路走破性は抜群だったが、新型はボディがよりしっかりした。大きな石を乗り越えてユサユサ揺れてもミシリとも言わない。基本骨格は先代を踏襲するハシゴ型フレームだが、曲げ剛性が100%アップしたという。
 資料によればアンリミテッドも同等のオフロード性能を持つという。世界中の道なき道をかけめぐったジー プの能力と大人5人がきちんと乗れる実用性を兼ね備て、そのうえカッコいいアンリミテッド。いいなあ。
JEEP WRANGLER/ジープ ラングラー
抗菌処理された新素材のファブリック・シートを装備。汚れにくく、手入れが簡単。4ドアの荷室容量は2ドアの2倍にあたる1315リッター。6:4分割可倒式リア・シートを倒したときの最大積載容量は2324リットル。
JEEP WRANGLER/ジープ ラングラー
 
 
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