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屋根開きチンクエチェントに1票!


FIAT 500C 1.4 16V LOUNGE SS/フィアット 500C 1.4 16VラウンジSS
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FIAT 500C 1.4 16V LOUNGE SS/フィアット 500C 1.4 16VラウンジSS
こんなに開口部が大きいのにボディはしっかりしゃっきり。カブリオレは魅力的だ。1.2 8Vポップ版なら、239万円で手に入る!


彼女と一緒に後席へ。


アバルトもいいけど、“C”も気になる。
乗ってみたら、Cは想像を超えていた。
文=上田純一郎(本誌) 写真=小野一秋


「チンクエチェントはカブリオレがいいよ。だって楽しいもの。でも、問題がひとつある。幌を開けると、隣に誰か乗ってて欲しくなるんだよ。素敵な女性がいてくれたら、言うことないね」と、編集部で机を並べている本誌サイトーは言う。
 百聞は一見にしかずということで、フィアット500Cを借り出した。ふだん乗っているアルファ・ミトの代わりに4日間、家と編集部の往復に使ったり、夜の首都高速を走り回ったりした。とくべつにどこかへ出かけたわけではないけれど、幌を開けて走るチンクエチェント・カブリオレは楽しかった。電動開閉式の幌は走りながらでも、スイッチ操作ひとつでBピラーの後ろまで大きく開く。頭上にぽっかりと空が開けると同時に、風が遊びにやってくる。心地よい秋の空気が、髪、頬を撫でていく。これならいつでも開けて走りたい。僕は4日の間、いつも開けて走った。
 そうする気になるのは、幌を開けて走っても、ボディのしっかりした感じがいささかも損なわれないからだ。お金のかかった本格的なオープン・カーならいまや当たり前のことでも、これがチンクエチェントだと思うと、ちょっとスゴイ。
屋根をいちばん後ろまで下げた状態
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屋根をいちばん後ろまで下げた状態。この個体は50台限定のSS(299万円)で、革シートが備わる。
 屋根を切り抜いたんだなと思うぐらいにスタイリングは500そのまま。でも、サイド・パネルやピラーの内部構造は流用とか改造ではなくて専用の新規起こしだそうで、そのおかげなのだろう。聞いてはいたけど、こんなにしっかりしているとは思わなかった。これでスティール・ルーフより40kgしか重くなっていないのだから、エライ。ガラスルーフとの比較ならたったの10kg増しでしかない。
 借りたのは脚が硬めにセットアップされる1.4で、15インチが標準の普通の屋根ありモデルと違って、カブリオレには45%扁平の16インチ・タイヤが標準で付いてくる。にもかかわらず、悪名高い首都高速の金属ジョイント段差越えも涼しい顔でこなす。ビンっとくるけど、スッと収める。段差の小さな部分を探しながら走らなくてもいい。
容量十分とはいいがたいけれど、大きく開くリッドのおかげで使いやすい
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容量十分とはいいがたいけれど、大きく開くリッドのおかげで使いやすい。
 ビル街に見つけた公園のそばに停めて、後ろの席に乗り込んでみた。ヘッドルームはメタル・ルーフに遜色ない。前席へ戻って開閉スイッチをもう一回押し、いちばん後ろまで幌を下げてからまた後ろへ座り直すと、ドーンと夜空が広がった。開放感なんてものじゃない。ぜんぶ空。青白く光るビルの上に月が見えた。4人でワイワイやるときは、彼女(誤解されるとまずいです。奥さんです)と後席に座りたいな、と思った。
 フィアットに500Cを返した後で、ふつうの屋根の500 1.2ポップを借りた。あいにくと、カブリオレの1.2ポップのデモカーはなかったからだ。500は1.2でもキビキビと快活によく走る。これなら、500Cの1.2もきっとよく走るだろう。欲しい。

ファブリック・シートが標準となるふつうのラウンジは289万円だ
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ファブリック・シートが標準となるふつうのラウンジは289万円だ。


(2010年1月号掲載)
 
 
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