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ボルボ2010年モデル2台をテストする。


VOLVO V70 NORDIC/ボルボV70ノルディック
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VOLVO V70 NORDIC/ボルボV70ノルディック

バリューあるボルボ


ボルボ70シリーズの両極端な2台、ノルディックとXC70に試乗した。
文=上田純一郎(本誌) 写真=柏田芳敬


XC70はパワーを大幅に向上しながら価格はほぼ据え置き
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XC70はパワーを大幅に向上しながら価格はほぼ据え置き。装備も充実。

 ボルボ2010年モデルの試乗会が開催された。搭載エンジンの変更や、装備の充実、限定モデルの投入などによって、ラインナップは若干の変更を受けている。中心的な車種の70シリーズについては、エントリー・モデルのノルディックが加わり、同時にステーションワゴンとSUVの要素を併せ持ったXC70が大幅な変更を受けている。この2台に試乗した。
 最初に乗ったのはV70シリーズ中もっとも安価な449万円という価格が設定されたノルディックだ。
 現行V70シリーズは導入時、6気筒モデル以外にバリエーションがなかった。もちろんその後に5気筒モデルが追加されてはいるが、新型=高いという印象が根づいてしまった。
 ノルディックはそのイメージを払拭するための看板モデルだ。エンジンは直列5気筒の2.5リッター・ターボ・ユニットで、最高出力231ps/4800rpm、最大トルク34.7kgm/1700〜4800rpmを発揮する。
 安いからといって、ノルディックは単に上級グレードから装備を省いたのではない。キセノン・ヘッドライトや運転席パワー・シート、HDDナビなど装備は必要にして充分。加えてクルーズ・コントロールなどのEBOパッケージ(5万円)、革シートにシート・ヒーターを加えたレザー・パッケージ(20万円)といった具合に、人気の高いオプションをパッケージ化して設定し、コストを抑えている。
 ノルディックはV70シリーズの中で唯一16インチ・ホイールを履いている。価格を抑えるためだが、これがかえってよかった。タウン・スピードでの乗り心地は絶品だ。この日は様々なボルボに触れる機会があったけれど、ノルディックは群を抜いて柔らかくしなやかな乗り心地を見せた。エクステリアに派手な意匠はなく素朴な存在だけれど、生活を共にしたくなる実用車の鑑のようだった。

ノルディックはダッシュ中央からせり出してくるHDDナビが標準装備
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ノルディックはダッシュ中央からせり出してくるHDDナビが標準装備。

個性が価値を高める

 続いてXC70に試乗した。昨年までは自然吸気の3.2リッター直6を搭載していたが、2010年モデルは最高出力285ps/5600rpm、最大トルク40.8kgm/1500〜4800rpmを発揮する3リッター直6ターボ・ユニットにチェンジした。AWDで、3つのドライビング・モードを選択できるアクティブ・パフォーマンス・シャシー、FOUR-Cを装備する。しかし、価格は635万円から624万円に引き下げられている。
 この3リッター直6エンジンは、アクセレレーターの踏み込みに即座に反応し、XC70の1910kgもあるボディをぐぐっと力強く前に押し出す。ストップ&ゴーが多い都市部なら、こうしたエンジン特性はありがたい。
 試乗中、偶然見つけた未舗装の脇道に分け入ってみた。XC70が履くピレリ・スコーピオン・ゼロというオールシーズン・タイヤはグリップ重視の性格で、235/50R18という大径扁平ぶりだ。けれど、FOUR-Cのドライビング・モードでコンフォートを選択すると、轍にステアリングがとられることが少なくなった。同時に、突き上げもずっと弱くなる。
 2台ともにバリュー・フォー・マネーではあるが、ボルボそのものの価格が他の欧州ブランドに比べて安価なため、個性的であればあるほどに、その価値は際立つ。そう考えると試乗した2台のうち、XC70の方に強い魅力が感じられた。




(2010年1月号掲載)
 
 
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