ENGINE online/エンジン オンライン

三菱のファミリー・ビークル、RVRが復活。


MITSUBISHI RVR
クリックすると拡大
MITSUBISHI RVR
ベースは兄貴分のアウトランダー。前後を切り詰めてコンパクトにまとめている。



街乗りでカッコいい。


三菱RVRがコンパクトSUVとして復活した。千葉県のかずさアカデミアパークで行われた試乗会からの報告。


文=塩澤則浩(本誌) 写真=望月浩彦


 RVRといえば、90年代のRVブームでヒットした三菱の人気車種だった。トールワゴン・タイプで使い勝手のいいスライド式のドアがウケて、アウトドア・ファミリーは荷物を満載してこぞってキャンプ場に押しかけたものだ。その頃の三菱は行け行けどんどんだったから、走り屋系野外派お父さんのためにはランエボと同じ280psエンジンを積んだ高性能モデルまであった。時代は一変。流行りはダウンサイジングだから、SUVとして復活した新しいRVRの自慢はやっぱりエコである。「せっかく作ってもエコカー減税対象車でないと売れない」という営業現場の声に応えて、「できる燃費対策は全部やった」ところが新型RVRの売りだという。低燃費化を図った1.8リッターのNAエンジンに高効率のCVTを組み合わせ、BMWやアウディでお馴染みの、減速時に積極的にオルタネーターを使って蓄電した電力を加速時に活かす回生システムも採用した。もちろんパワステも電動だ。1615mmというSUVとしては低めの全高もしかりで、デザイン面でも燃費に配慮したという。こうした対策のおかげで2駆と4駆、合わせて6モデルのすべてが50%エコカー減税に適合している。

元気な走り100

 千葉県のかずさで行われた試乗会ではFFで豪華装備のGグレードに乗ることができた。燃費ありきで走りが骨抜きでは話にならないけれど、新型は思った以上によく走るシティ・ランナバウトだ。1.8リッター直4は、最高出力は139ps/6000rpmで、最大トルクは17.5kgm/4200rpm。意外と高回転型で、軽快にシュンシュン回る。車重は1360kgと軽めだから走りも元気である。でも、高回転を維持するCVT特有のクセもあって回すと少々うるさい。飛ばしたいときは、6段ステップのマニュアル・モードをパドルでシフトするのがお薦めで、メリハリのある運転が楽しめる。
 4295mmの全長と1770mmの全幅はVWゴルフとほぼ同じサイズ。前後のオーバーハングも短く、コマンド・ポジションの恩恵もあって取り回しの良さは抜群だった。あいにく高速道路は体験できなかったけれど、硬さと柔らかさがほどよくバランスした足回りは好印象で、試乗会場となった施設にたまたまあった石畳では、まるでプジョーの猫足のように軽やかに走るので驚いたくらいである。軽快な乗り味といい、ブルドッグみたいなキャラの立ったフロント・デザインといい、いちばんの魅力は若々しさにある。普段着のように足グルマとして街で乗るのがカッコいいと思う。2駆なら178.5万円から、4駆でも199.5万円からという低価格もうれしいし、燃費もよくてお財布にも優しいのだからいうことない。

MITSUBISHI RVR/三菱 RVR
(上)低価格のわりに質感の高い内装。写真は豪華仕様Gグレード。
(下)コラム固定式のパドル・シフトはGグレードに標準装備。
MITSUBISHI RVR/三菱 RVR
(左)メーター内のディスプレイには多彩な計測ができる燃費計が付く。 (右)Gグレードはオプションで本革パワー・シート(21万円)も選べる。

MITSUBISHI RVR/三菱 RVR
(左)ウエッジ・シェイプの効いたリア・スタイルはスポーティだ。(右)タイヤはM+Sではなく、ヨコハマAスペックを履く。脱アウトドア。



(2010年5月号掲載)
 
 
最新記事一覧
Driving Lesson
エンジン・ドライビング・レッスン
「エンジン・ドライビング・レッスン2017」の受講生募集を開始します。今年の開催は全3回…
WATCH SPECIAL CONTENTS
ROLEX/ロレックス今月の…
去る11月15日に、東京・銀座の並木通り沿いに誕生した日本最大のロレックス ブティックは、広さだけで…
NEWS
MASERATI Ghibli/マセラ…
2013年に発売されて以来、累計で70,000台以上を送り出し、マゼラーティ史上最大のヒット作となった現…
NEWS
FERRARI FXX-K Evo/フェ…
フェラーリ・オーナーのなかでもごく限られた一部のドライビング・エンスージアストだけがかかわれる…
NEWS
ALPINA/アルピナCAR PED…
リーマンショックのときも欠席せず、連綿と東京モーターショウへの出展を続けるアルピナ。
NEWS
DS DS7/ディーエス DS7C…
DSは東京モーターショウでフラッグシップSUVのDS7をお披露目するとともに、先行限定モデルDS7ラ・プレ…
NEWS
VOLKSWAGEN ARTEON/フォ…
パサート・ベースの4ドア・クーペがフルモデルチェンジ。デビュー当初のパサートCCからCCへと改名さ…
NEWS
BMW M5/ビーエムダブリ…
「500馬力を超えるモデルはヨンクにする」というM社の公言どおり、600psの大台に乗った新型M5は4輪駆…
NEWS
MAZDA ROADSTER/マツダ …
4代目ロードスターに特別仕様車が設定されるとともに、初の商品改良が行われた。



バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



▼試乗記 最新5件
 もっとも手頃なボルボに乗る。
 マイナーチェンジしたキャデラック・エスカレードに乗る。
 ミニ一族では初の電化モデル、クロスオーバー・クーパーSEに乗る。
 フェイスリフトを受けて進化した新型ルノー・ルーテシアR.S.に箱根で試乗。
 ホンダ・フィットがマイナーチェンジ