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ジョン・クーパー・ワークスが作ったミニ・クーパーS、チューニング・キット・カーに英国で乗る。


MINI COOPER S by John Cooper Works
MINI COOPER S by John Cooper Works



快進撃ミニに加わったホット・バージョン!


日本での発売開始から1年、ニュー・ミニの人気は衰えることを知らないようだ。
なかでも売れているのが、スポーティ・モデルのクーパーとクーパーS。
このほど、その2台をさらにスポーティに仕立てるためのチューニング・キットが、
かのジョン・クーパー・ワークスから登場した。
文=村上 政(本誌) 写真=BMWグループ・ジャパン



月1000台のペース

 ミニの快進撃が続いている。
 昨年3月2日の「ミニの日」に日本での発売が開始されて以来、今年3月末までの登録台数は1万3000台。すなわち、月1000台のペースで売れていることになる。ミニをのぞくBMW車のすべてのレインジでの登録台数が、年間約3万5000台であること、あるいは、このところ販売好調が伝えられるアウディのすべてのレインジでの登録台数が年間1万2000台弱であることを考えれば、単一のボディしか持たないミニのこの数字は、もはや快挙と言っていいだろう。
 ミニ・ワン、クーパー、クーパーSの3車種のうち、日本での1番人気はクーパーで、約60%を占めるという。残りはワンが30%、クーパーSが10%。ただし、クーパーSは4カ月遅れて導入されたので、本来ならもっと大きな部分を占めていた可能性が高い。実際、納車待ち状況ではクーパーSが断トツで、ほかの2台がオプションにこだわりさえしなければ即納もあるのに対し、クーパーSだけは、今でも問答無用で3、4カ月待ちになっているという。
 BMWグループ・ジャパンでは当初、ベーシックなワンが1番売れるだろうと予測していたが、それは見事に裏切られた恰好だ。ミニを購入する人たちは、単にリーズナブルな価格だけではなく、少々高くてもよりスポーティで、自分の個性を発揮できる1台にこだわっているのだ。


MINI COOPER S by John Cooper Works
MINI COOPER S by John Cooper Works
“ミニ的なもの”とは?

 それは本家イギリスでも同様である。今回、BMWグループ・ジャパンが企画したミニをめぐるイギリスの旅に参加して、このクルマが持つ特殊なポジショニングとその背景を知ることができた。
 ブラックネルにあるBMW GB本社のマーケティング担当者は、イギリス人にとって、クラシック・ミニは歴史の一部であり、“ミニ的なもの”とそうでないものを見分けられるくらい生活に溶け込んでいると語った。そして、ニュー・ミニもそういう存在になりつつある、と。
 では、クラシック・ミニからニュー・ミニが引き継いだ“ミニ的なもの”とは何か。彼がまず最初にあげたのは、“ミニを見ると思わず笑い出したくなるような、人生のなかの祝祭のようなパーソナリティ”だった。そこで何よりも重要なのは、誰が見ても一目でミニとわかる独特の愛らしいデザインだろう。かつてアレック・イシゴニスがクラシック・ミニに与えたデザインのスピリットは、21世紀紀のデザインとなったニュー・ミニにも確実に生きている。
 次に彼があげたのは、“クラスレスな考え方”である。すなわち、地位や年齢、経済力の多寡にかかわらず、誰が乗ってもOKなこと。実際、イギリスにおけるニュー・ミニのオーナーは平均39歳だが、それが意味をもたないくらい年齢層は多岐にわたっているという。4歳から92歳まで、すなわち、4歳の子供に将来プレゼントするために買った人もいれば、生涯最後のクルマとして選んだ人もおり、なかにはロールズ・ロイスから乗り換えた人もいたそうだ。
クーパーのキット・カーの横に立つマイク・クーパー氏
クーパーのキット・カーの横に立つマイク・クーパー氏。
 その結果、販売開始以来の20カ月で、実に5万2000台のニュー・ミニがイギリスでデリバリーされたという。うち昨年分は3万5000台。その内訳は、クーパーが50%、ワンが27%、クーパーSが23%。これまた、クーパーSの販売開始は7月からだったことを考えると、日本以上によりスポーティで、個性的なモデルが求められていることがよく分かる。ちなみに、1台につき平均で2000ポンド(約40万円)以上のアクセサリーがオプションとしてつけられているそうだ。


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