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オペルが提案する新セグメント・カー、シグナム登場!


OPEL SIGNUM/オペル シグナム
OPEL SIGNUM


後席ビジネス・クラスの実用ハッチバック。


3月のジュネーブ・ショウでデビューしたオペル・シグナムの国際試乗会がドイツの首都、
ベルリンで開かれた。
新しいコンセプトを具現化したニューモデルで、オペルは復活をかける。
文=荒井寿彦(本誌) 写真=柏田芳敬



オリンピア計画

 99年から3年連続で販売台数が対前年を下回ったオペルは、06年までに新型とその派生モデル20種類を市場に導入するという再生計画「オリンピア・プロジェクト」を01年に発表した。その大黒柱となる新型ベクトラは、02年6月の発売以来、ライバルであるフォルクスワーゲン・パサートやフォード・モンデオを大きく引き離し、欧州で好調なセールスを記録しているという。
 「これは、大幅な品質向上に加え、ダイナミックなデザインおよび走りを実現したからだと考えています」
 そう語るのは、アダム・オペルAGのマーケティング・ディレクター、ライナー・トライツ氏。オペルの売れ筋はミニバンのザフィーラである。こちらは機能性が高く評価されている。オペルのプロダクトは今後、ベクトラに代表されるダイナミックなデザインと走りと、ザフィーラに代表される機能性に分けることができるという。
 「そして、この両面を兼ね備えているのが、シグナムなのです」と、トライツ氏は言葉を続けた。
 ベクトラをベースとしたシグナムはベクトラ・シリーズとしては、スポーツ・タイプのGTSに続く第3弾となる。ただし、車名はオペル・シグナムで、ベクトラ・シグナムとは呼ばれない。走行性と機能性を両立し、今までの枠組みを超えたまったく独自の「シグナム・クラス」というセグメントを創出した、というのがその理由だが、シグナムは今年6月で生産が中止となるオメガに代わって、当面オペルの最上位機種になること、今年末にはベクトラ・ワゴンを発表する予定なので、ベクトラと区別したい、という思いもあったはずだ。
 特徴は「フレックス・スペース」と名付けられた後席重視の機能性だ。メルセデス・ベンツSクラス並みの広さを誇り、使い勝手に合わせた様々な工夫を盛り込んでいる。
 「スポーツ・セダンの運動性能、ミニバンの多様性、そしてステーションワゴン並みの積載能力を備えたシグナムは、家族全員を乗せる快適な乗用車にも、スポーツグッズを積む軽快なレジャー・ビークルにもなります」と、トライツ氏は言う。
ブランデンブルク門でも注目の的
ブランデンブルク門でも注目の的。
3.2リッターV6エンジンはベクトラ・セダン、GTSと同じ
3.2リッターV6エンジンはベクトラ・セダン、GTSと同じ。
 ターゲット・カスタマーは35歳から45歳で、セダンのそれより若いがインカムは高い人。
 本国仕様のエンジンはガソリン4種類、ディーゼル3種類の計7種類だが、日本仕様はセダン、GTS同様、2.2リッター直4と3.2リッターV6のガソリンの2種で、5ATのみとなる。セダンと異なるのは、2.2リッター直4がオペル初の直噴ガソリン・エンジンになったことで、従来の2.2リッターに比べ、低中回転域でのトルクを向上させたという。
長いホイールベース

 試乗はドイツの首都、ベルリンを中心に行われた。ホテルの前に並んだシグナムは、太いCピラーを春の陽射しで輝かせている。実車を初めて見た私は「ベクトラの顔をしたウナギ犬!」と、思った。つまり、胴が長いんですね。5ドア・ハッチバックの後輪をつまんで、後ろにビュッと伸ばした感じだと思ってください。しかし、カッコ悪くはない。むしろ、リアのオーバーハングが短いので、いわゆるワゴンと比べると、荷物車という印象が薄い。そこがシグナムの外観の大きな特徴で、大きなテールライトのほかには何もないくらいリアビューはすっきりしていて、モダンな魅力を持っている。
太いCピラーによって、全体的にしっかりとした印象がある
太いCピラーによって、全体的にしっかりとした印象がある。
 全長×全幅×全高=4636×1798×1466mm。ホイールベースは2830mmとセダンより130mmも長いのに、全長はたったの40mm増。伸ばした分はほとんど後席に使われている。全幅、全高はほぼ同じ。
 直噴2.2Lガソリン仕様の試乗車は残念ながらない。濃紺のボディにブラウン・レザー内装を組み合わせた3.2リッターV6モデルの荷室には後席を倒さなくても大型スーツケース2個が納まった。



OPEL SIGNUM/オペル シグナム
(写真左)後席を倒さなくてもトランク2個を収納する荷室。(写真右)長いルーフには、5個の収納スペースがある。


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