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ついに2代目登場! アウディA3にイタリア、サルデーニャ島で乗る。


AUDI A3/アウディ A3
“プレミアム”と“スポーティ”と“コンパクト”が、1台で同時に味わえるクルマは、いま、このニューA3をおいてほかにはない。



ニューA3はプレミアム・コンパクトの新たな地平を開いたか?


1996年の初代登場から、7年ぶりにフルモデル・チェンジした元祖プレミアム・コンパクト。果たして、その出来映えやいかに。地中海のリゾートで開かれた国際試乗会からの報告。

文=村上 政(本誌) 写真=アウディ ジャパン



スポーティ&シャープ

結論から言ってしまおう。ニューA3は間違いなく、プレミアム・コンパクトの新たな地平を開くクルマだ、と。サルデーニャ島のリゾートを舞台に一日じっくりと試乗して、リポーターはそう確信した。
 では、どこが新しいのか? アウディは今回のニューA3を、「コンパクト・クラスの新しいプレミアム・スポーツ・モデル」と定義している。単なるプレミアム・コンパクトを超えた、プレミアム“スポーツ”コンパクト。そこに、このニューA3の真骨頂があると思った。
 演出はすでに、エクステリア・デザインから始まっている。ホイールベースと全幅をそれぞれ65mmと30mm拡大する一方で、全高を10mm低くしたワイド&ローなボディは、先代のイメージを踏襲しつつも、明らかにスポーティさを増している。
 ほんのわずかだが外側に向けてつり上がったヘッド・ライト。力強い曲線を描くフロントとリアのホイール・アーチ。フロント・フェンダーからリア・ウインドウの下まで伸びるクリアな直線のショルダー・ライン。そして、見る角度によって、ボリューム感が変化する少し大きめのリア・コンビネーション・ランプ。そのどれもが、見る者にシャープな印象を与えている。
 そして、その走りは、結果的に、見た目を裏切らないどころか、それ以上に“シャープ”で“スポーティ”なものだった。
地中海のリゾートの白い壁に、ニューA3の端正な姿が映える
地中海のリゾートの白い壁に、ニューA3の端正な姿が映える。
“結果的に”と書いたのは、走り始めた当初、新たな技術がもたらす違和感に、少々戸惑ったからで、それについては、あとで詳しく述べる。
 今回、用意されていた試乗車は4種類。いずれも直列4気筒のフロント・エンジン、フロント・ドライブで、残念ながら、ジュネーヴ・ショウで展示されていたDSG(ダイレクト・ギア・ボックス)を搭載した3.2リッターV6クワトロはなかった。
 4種類の内訳は、ガソリン・エンジンが2種類、ディーゼル・エンジンが2種類だが、日本に導入されるのは、ガソリン・モデルのみだ。したがって、その2つのモデル、すなわち、2.0FSIと1.6を中心に試乗した。ただし、導入が予定されているのはATモデルのみだが、試乗車はすべてMTモデルで、2.0FSIが6速MT、1.6が5速MTだったことを、あらかじめお断りしておく必要があるだろう。
 最初に試乗したのは、アルミ・ブロックを持つ2リッター直4直噴エンジンを搭載した2.0FSI。
内装のデザインの基本は円
内装のデザインの基本は円。エアコンの吹き出し口や温度の調整ノブは、アルミに縁取られたデザインになっており、TTのものによく似た印象だ。

 乗り込んでまずビックリしたのは、内装の高級感に対してだった。いや、それ以前に、ドアを閉める音からして、これまでのA3とは違う。バンというしっかりした音は、ボディの剛性の高さをうかがわせる。シートも、このクラスのクルマとしては異例なほどタップリとしていて、とりわけ、座面の横方向に余裕がある。
 内装のデザインの基本は円。エアコンの吹き出し口や温度の調整ノブは、アルミに縁取られたデザインになっており、TTのものによく似た印象だ。やはり、アルミに縁取られた大きな円のメーターは、文字盤が驚くほど、くっきりしており、アウディ側の話では、時計のクロノグラフをイメージしたものだという。左の回転計は、8000rpmまでで、6500rpmからがレッド。右の速度計は260Km/hまで刻まれていた。
 室内空間で特筆すべきなのは、横幅の広さだろう。ルーフが低くなっているはずなのに圧迫感がないのは、30mm拡がった全幅が効いているに違いない。また、65mm伸びたホイールベースも後席の居住性に多大な貢献をしているようで、身長178cmのリポーターが腰かけても、レッグ・スペースには余裕があった。
 そのほか、細かな工夫は至るところに見られた。たとえば、Z字形状のデザインを持つパーキング・ブレーキ・レバー。このおかげで、センター・コンソール後部にカップ・ホルダーや小物置きになるスペースを確保している。あるいは、シフト・ノブの両側には、TTと同じようなニー・パッドにもなる斜めの支えがついていて、さりげなくスポーティさを演出している、といった具合だ。


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