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新型ベクトラ・シリーズ第4弾登場! ワゴンにドイツで乗る。


OPEL VECTRA WAGON/オペル・ベクトラ・ワゴン



スポーティで実用的。良くできたドライバーズ・ワゴン!


欧州Dセグメントでベストセラーとなっている新型ベクトラに、ワゴンが追加された。
オペル本社のあるリュッセルスハイム近郊とアウトバーンでテストドライブ。日本登場は来春の予定だ。
文=数藤 健(本誌) 写真=日本ゼネラルモーターズ



ラインナップ、完結
 2002年夏に4ドア・セダンが登場した3代目ベクトラ。その後オペルはスポーティな5ドア・ハッチバックGTS、“革新的プレステージ・カー”を標榜するシグナムを投入、ラインナップを充実させてきた。
 03年9月のフランクフルト・ショウでワールドプレミアとなったベクトラ・ワゴンは、シリーズ第4弾となるモデル。欧州では10月から販売が開始され、日本には04年春に上陸する予定である。ちなみにこれで新型ベクトラ・シリーズのラインナップは完結、である。
フロント・マスクはセダンと共通
フロント・マスクはセダンと共通。3.2リッター版のみが日本に入る予定。
 兄弟車とボディの寸法を比較するとベクトラ・ワゴンの性格が見えてくる。まず、ホイールベースはセダン/GTSより130mm長く、シグナムと同じ2830mm。シグナムはこの13cmをリアシートの前後スライド・スペースに使い「メルセデスSクラスと同等」とメーカーが主張できるほどの広いレッグルームを得た(ちなみにシグナムは後席バックレストも30度リクライニングさせることが可能)。
 一方、ワゴンはリアシートのスライド機構は採用せず、ホイールベースの延長分を主に荷室の拡大にあてている。さらに、リアのオーバーハングをセダン比で80mm延ばし(これと、ホイールベースの延長により全長はセダン+210mm)、実用性を重視するオペル・ワゴンの伝統通りDピラーを立てている。よってラゲッジ・ルームはじつに広大だ。
530〜1850リッターのクラス最大級のラゲッジ・ルーム
530〜1850リッターのクラス最大級のラゲッジ・ルーム。容量は十分だが、最大幅はフロア面で1079mm。よって、ゴルフバッグは真横向きには置けない。背もたれ部分は6対4の分割可倒式。
 5名乗車時で530リッター、リア・シートをたたんだ場合は1850リッターという荷室容量は、同じ欧州Dセグメントの宿敵、VWパサート・ワゴンの495リッター/1600リッターを圧倒。10月号でレポートした、1クラス上のメルセデスEクラス・ステーションワゴンの590リッター/1970リッターに迫る(数値はすべてVDA法による)。
 ワゴンのアイデンティティであるルーフレールはもちろん備えている。しかし、荷室容量がこれだけあれば屋上屋を架す無粋なルーフボックスを後付けする必要はまずないだろう。実用ワゴンの鑑である。
 ちなみに開発責任者のアラン・オィッテンホーヘン氏は、「新型ベクトラ・ワゴンのライバルはパサートとフォード・モンデオ。シグナムのライバルはアウディA4アバント、ボルボV70と考えている」とのこと。機能性・実用性をより重視するならワゴン、エモーショナルな面を大事にする方はシグナムをどうぞ! という品揃えだ。


質感の高い室内
 インテリアの質感は、他のベクトラ・シリーズ同様なかなか高い。ダッシュボードの素材、シボの表面処理にも高級感がある。アウディTTのような本物ではない“アルミ調”のプラスチック・パネルも、組み付けの精度が高いため品良く見える。
 インパネ、ドアのスイッチ類のクリック感や、空気吹き出し口のルーバーをはじめとするプラスチック製パーツの操作感がいいのにも感心した。ただ、デザインは全般にマジメ一辺倒。遊び心、華はない。
 室内で最も感心したのはタップリしたサイズのフロント・シート。とくに本革張り仕様はホールド性、座面の面圧分布とも良好で、長時間運転しても疲れない。リアシートも広い。後席足もとのスペースは、ゆったり足が組めるシグナムほどではないが、平均的サイズの日本人にはこれでも十分だろう。


OPEL VECTRA WAGON/オペル・ベクトラ・ワゴン
(写真上段)日本導入モデルは右ハンドル、アクティブ・セレクト付き電子制御5段AT仕様となる予定。試乗車の内装は、アルミ調パネルと3本スポーク・ステアリングを装着したスポーティな仕様。質感の高さはメーター周囲のクローム・リングやハンドル上のリモコン操作部、クローム処理されたコンソール周辺などからも伝わってくる。なお、オペルが特許を持つ安全装備PRS(Pedal Release System)も全車標準装備。これは、前面衝突時にアクセル、クラッチペダルがマウントから外れることで、乗員の足を傷つけるのを防ぐ機構だ。
(写真下段)2830mmに及ぶロング・ホイールベースの採用により、室内、とくに後席は広い。試乗車の本革シートは座面、背もたれ部分のみが天然皮革となるタイプだったが、座り心地は良好。衝突時にむちうち症になる可能性を低減する、アクティブ・ヘッドレスト(前席とリアシート外側乗員用)を標準で装備する。


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