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ボルボS80にスウェーデンで乗る。


VOLVO S80/ボルボS80
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VOLVO S80



優しいスカンジナビアン!


ボルボのフラッグシップ・サルーン、S80が8年ぶりにフルモデルチェンジ。
スポーティになったエクステリア・デザインで若返りを図るとともに、新開発エンジンも投入されたトップ・オブ・ボルボにスウェーデンで乗る。
文=荒井寿彦(本誌) 写真=ボルボ・カーズ・ジャパン



世界で最も優れたビル

 06年のジュネーブ・ショウでデビューした新型ボルボS80の国際試乗会がスウェーデン、マルメで開催された。
 スカンジナビア半島南端の港町、マルメはスウェーデンでいま最もいきいきとした町のひとつだ。00年に全長16kmのオースレン海峡橋が完成し、デンマークの首都コペンハーゲンと結ばれたことでマルメは大きく発展したという。
 プレス・コンファレンス会場に選ばれたのは橋のたもとのイベント・スペース。窓からは05年に「世界で最も優れた超高層ビル」に選ばれた「ターニング・トルソ」が見える。純白のビルがDNAの分子構造のように螺旋状に捩れながら、190mの天空に向かって伸びている姿は未来的だ。「ボルボの新しいフラッグシップ・セダンも、あの超高層ビルのように、プレミアム・セグメントの高い空に向かって大きく飛翔したいと考えています」
V8で高速コーナーを攻める
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V8で高速コーナーを攻める。ボディがガッチリしていて気持ちがいい。
 新型S80のプロジェクト・ディレクター、シルビア・ガルドルフさんは、プレゼンテーションでこう切り出した。母国のイケてる町で国際試乗会を開いたのは、幸先いいスタートを願ってのことだ。
 というのも、ボルボの05年の販売台数は44万4000台で、前年比97%というマイナス成長。特に全セールスの28%を占める一番のお客様、アメリカ市場が11.2%減というのが悩みのタネだ。4ドア・セダンのSシリーズが伸び悩んでいることが主な原因である。
 日本ではステーションワゴンが販売の多くを占めるボルボだが、アメリカの主流はセダンである。向こうではV70の3倍、S60が売れる。05年アメリカで販売した12万3600台のうち47.8%がSシリーズで、Vシリーズは10%に過ぎない。
 経営的に見ればボルボはワゴンではなくセダンで成り立っているのである。その最も重要な市場に投入される新型S80の年販目標は5万台。うち7割は新規顧客を見込む。新型S80はボルボ入魂のモデルなのだ。

見た目がスマートになった

 開発テーマはスカンジナビアン・ラグジュアリー。クリーンでエレガントなデザイン、スマートな機能性、ダイナミックかつスムーズな運動性能をドライバーに提供することを目標にしました。さあ、みなさん、どうぞご自身で味わってください」
 シルビアさんの言葉に促されて、会場を出ると、やや青みがかったシルバーの新型S80が初夏の日差しを反射していた。
 スマートになったなあ、というのが第一印象。ボディ全体が丸みを帯び、旧型にあったカクカクしたイメージがなくなった。ノーズは先端に向かって絞り込まれ、ヘッドライトの位置も下がって顔つきもグッとスポーティになっている。ノーズが低くなった一方、リアのトランクリッドは旧型より高い。おしりがキュッと持ち上がり、プロポーションは若々しくなっている。
 全長は旧型と同じ4850mm、幅と高さはそれぞれ27mm、34mm大きくなって全幅1860mm、全高1488mm。ホイールベースは45mm伸びて2836mmとなった。しかし、ボディが引き締まったせいで旧型より小さく見えるほどだ。クルマも見た目が9割。ボルボはまず、外観で購入者層の若返りを狙っているようだ。
 エンジン・ラインナップは5種類。ガソリンがV8、直6、直5ターボの3種類、ディーゼルは出力の異なる2.4リッター直5ターボが2種類用意される。日本仕様はV8と直6の2モデルだ。
VOLVO S80
(上)横置きされる新開発3.2リッター直6。小型軽量化に成功、ボルボ直列5気筒エンジンよりわずか3mm長いだけ。
(下)オールアルミのV8はヤマハ製。わずか2000rpmから最大トルクの84%を発生する。
主にアメリカ市場を狙ったV8はXC90に採用されたヤマハ製の4.4リッターで、最高出力315ps/6000rpm、最大トルク44.9kgm/4000rpmという力持ちである。 直6は従来の2.9リッターから3.2リッターへ排気量が拡大された。最高出力は旧型比42psアップの238ps/6200rpm、最大トルクは4kgm増大して32.6kgm/3200rpmとなっている。どちらもギアトロニック機構付きの6ATが組み合わされ、V8モデルはAWDとなる。



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