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ベントレーの最新オープン、コンチネンタルGTCに米西海岸ナパ・バレーで乗る。


BENTLEY CONTINENTAL GTC/ベントレー・コンチネンタルGTC
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BENTLEY CONTINENTAL GTC



これはゴージャス!しかも驚くほどスポーティだ!!


GT、フライング・スパーに続く、新世代ベントレー・コンチネンタル・シリーズの第3弾として、
2+2座のラグジュアリー・コンバーチブル、GTCが登場した。
アメリカ西海岸ナパ・バレーで開かれた国際試乗会からの報告。
文=村上 政(本誌) 写真=ベントレー・モーターズ



 カリフォルニアの青い空の下にたたずむ空色のボディを持ったコンチネンタルGTC。内装は目も覚めるような白一色。あまりにも美しく、あまりにもゴージャスで、見ているだけで、少しトクした気分になる。そんなクルマを、カリフォルニアの抜けるような青空の下、思う存分走らせられるなんて、こんな幸せ、人生でそうそう訪れるものではない。
 もっとも、私に割り当てられた試乗車は、グレーのボディに内装は赤いレザーとピアノ・ブラックのパネルという、美しくゴージャスではあるけれど、やや抑制の効いた配色の1台。そして、空模様の方も、抜けるような青空が覗いたかと思えば、一瞬のちにはどんよりと曇り、あたり一面、靄がかかったようになったりと、目まぐるしく変化した。
 それでも、この新しいベントレー・コンチネンタルGTCで約400kmの試乗ルートを、たっぷり1日かけて走ることができたのは、至福の体験だった。そして、峠道も含んだそのルートで発見したのは、これは単に美しく、ゴージャスな高級車であるだけではなく、ロードスターを思わせるような驚くほどスポーティな面を秘めている、ということだった。

ソフト・トップは、センター・コンソール上のスイッチを押すだけで、25秒で開閉できる
ソフト・トップは、センター・コンソール上のスイッチを押すだけで、25秒で開閉できる。30km/h以下なら走行しながらでも開閉可能だ。



天地が薄めのソフト・トップ

 そもそも見た目からして、このコンチネンタルGTCは、2+2座のラグジュアリー・コンバーチブルらしからぬ、ロードスターみたいな雰囲気をもっている。それはどうやら、ソフト・トップの天地がかなり薄めになっていることから来ているようで、実は、Aピラー自体、コンチネンタルGTのものより、1.5度ほど寝ているのだという。そのAピラーも含めて、クーペとは異なるボディ・パーツは全体の51%。フロントまわりこそ共通だが、Aピラーも含めてそれよりうしろは、まったく別物だと言っていい。
 クローズにした時の姿は浅くキャップをかぶっているようで、これはこれでスポーティな軽快感があってカッコイイけれど、どこか仮の姿っぽい感じだ。オープン状態の方が、さらにカッコよく、美しく、ゴージャスで、やはりこちらが本来の姿だという気がする。
 特徴的なのは長いリア・デッキで、トランク・リッドとルーフの収納スペースの蓋の部分がやや盛り上がっており、そこから前方にキャビンをえぐり取るような感じでウエスト・ラインが伸びている。リア・デッキよりキャビン部分が低くなっているのが、かつてのアメリカ風コンバーチブルみたいですこぶるオシャレだ。
 カルマン製の電動油圧式ルーフ開閉機構は実によくできていて、室内からも外部からも開閉時に可動部分が覗き見えることがない。7本のフレームを持つ精巧な仕上げのファブリック・ルーフは3層構造で、耐候性・吸音性にすぐれるだけでなく、最高級繊維素材を使ったヘッド・ライニングにはインテリア・ルーフ・ランプも装備されるなど、隅々まで気配りが行き届いている。
 最上級の天然ウッドとレザーを使ったインテリアの質感の高さは言うまでもない。フライングBを模したセンターコンソールを中心に左右対称になったインパネのデザインはコンチネンタルGTやフライング・スパーと同じだが、驚いたのは、シートやダッシュボード、ドア・パネルのみならず、トノー・カバーにあたる部分までもが、ステッチのついたレザー製になっていたことだった。オープン・モデルであっても、すべてが完璧を指向しているのだ。

内装のデザインも基本的にクーペと同じ
(上)内装のデザインも基本的にクーペと同じ。センター・コンソールの上部中央には、ブライトリングのロゴが入った時計を装備する。(下)ソフト・トップは天地が浅く、キャビンが低く見えるため、ロードスターのようなスポーティ感がある。


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