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アウディTTクーペ3.2クワトロに南仏ニースで乗る。


アウディTTクーペ3.2クワトロ
AUDI TT Coupe 3.2 quattro



超ハイテク・トランスミッション、DSGは速い! うまい! 頭がイイ!


アウディのイメージ・リーダー・カー、TTに新たなハイ・パフォーマンス・モデルが追加された。
250馬力の3.2リッターV6エンジンと、2つのクラッチを持つ新型トランスミッションで武装したそれは、いったいどんな走りを見せてくれるのか。南仏ニースで開かれた国際試乗会から報告する。
文=村上 政(本誌) 写真=アウディ・ジャパン



意外におとなしい外観

 ニース空港の駐車場で初めて対面したアウディTTクーペ3.2クワトロは、思っていたより、ずっとおとなしい外観を持っていた。
アウディTTクーペ3.2クワトロ
(写真上)フロント・エプロンと一体化されたサイド・シルにはスリットが入る。アルミ・ホイールは6アームのウイング・デザイン。タイヤは225/45R17が標準だが、試乗車にはオプションの225/40R18(コンチネンタル・コンチ・スポーツ・コンタクト2)が装着されていた。
(写真下)フロントに横置きされる狭角15度の3.2リッターV6エンジンは、最高出力250ps/6300rpm、最大トルク32.4kgm(320Nm)/2800-3200rpmを発生。


 アウディの特設テント脇に並ぶ姿を初めて見た時、これは既存の1.8リッターモデルで、お目当ての新型は別の場所に隠してあるのだと勘違いしそうになった程である。そのくらい第一印象は、ノーマルと変わらないものだった。
 たとえばそれは“S”シリーズのように、アルミ製のドア・ミラーを持っているわけではない。リアのバッジも、TTとクワトロの文字だけだ。つまり、自らが250馬力の3.2リッターV6エンジンと革新的なダイレクト・シフト・ギアボックス(DSG)で武装したハイ・パフォーマンス・モデルであることを誇示するようなアイコンは、何ひとつとして持ち合わせていないのだ。
 むろんそれでも、よくよく観察すれば、ノーマルとの相違点がまったくないわけではない。まず、フロント・スカート中央の開口部が、ノーマルのハニカム・パターンからフロント・グリルと同じ格子状になり、左右の穴が小さくなって、サイド・シルにスリットが入る。さらにヘッド・ライト周囲のトリムが、黒からチタン・カラーに変えられている。
 リアでは、スポイラーが黒い樹脂を取り付けた大型のものになっているほか、エグゾースト・パイプまわりがハニカム・パターンのディフューザーに変更されている。
 しかし、いずれにせよ、中身の違いの大きさを考えれば、誠に控え目な演出というべきだろう。
 それは内装においても同様で、アルミの円を基調としたデザインはノーマルと変わらない。違いはステアリングの裏側に、左がマイナス、右がプラスの小さなパドルがついていること。速度計が280km/hまで刻まれていること。シフトレバーの台座部分全体がアルミになっていることくらいなのである。


AUDI TT Coupe 3.2 quattro
(写真左)リア・スポイラーは黒い樹脂を使った大型のものになる。
(写真右)内装はノーマルと同じアルミの円をモチーフとするデザイン。ただし、ステアリング裏側に小さなパドルがついていることと、シフト・レバーの台座全体がアルミ製になっていることに要注目。




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