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フルモデルチェンジしたVWゴルフにアイスランドで乗る。


VOLKSWAGEN GOLF/フォルクスワーゲン・ゴルフ
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新型VWゴルフのおさえどころ
●内外装を一新。初代のテイストを受け継ぐ水平ラインを基調としたデザインに。
●中身の基本設計は先代からのキャリー・オーバーなれど、すべてをリファイン。
●日本導入は来年半ば。1.4リッターのシングル&ツイン・チャージャーにDSGの組み合わせが基本。




円熟の6代目。


1974年の初代デビューから34年。6代目に生まれ変わったVWゴルフは、
今もなお、クラスを超えた自動車界のベンチマークであり続けているのか。
アイスランドの首都、レイキャビックを舞台に開かれた国際試乗会からの報告。
文=村上 政(本誌) 写真=VWジャパン



 ポルトガルの首都、リスボンを舞台にした新型シロッコの試乗会から2カ月余、今度は新型ゴルフVIに乗りに、アイスランドの首都、レイキャビックに出かけることになった。
 シロッコの登場から数カ月遅れでゴルフが出るのは、初代がデビューした34年前と同じだ。初代がジウジアーロなら、今度はワルター・デ・シルバ、ともにイタリア人のデザイナーが手がけた点も同じ。
 どうやらアウディからやってきたヴィンターコルン新社長は、6代目ゴルフを、あらゆる面で初代のイメージに重ね合わそうと目論んでいるようだ。先代のゴルフVで打ち出したワッペン・グリルをあっさりと捨て去り、ヘッド・ライトを繋ぐ横長のグリルを強調した水平基調のデザインに戻したのはもちろん、シンプルでクリアな線で描かれた明快なフォルムも、余計な装飾を廃して機能性重視でデザインされたインテリアも、初代ゴルフを想起させるものだ。
 とはいえ、中身に関しては別で、ゴルフVIの基本プラットフォームは、先代ゴルフVのそれを、ほぼそのまま引き継いでいる。ボディ・サイズはほとんど同一だし、フロントがマクファーソン・ストラット、リアが4リンクの足まわりも基本的にまったく同じものだ。
 そもそも、2003年に5代目が登場してからまだ5年というゴルフ・シリーズとしては異例の早さでフルモデルチェンジに踏み切った背景には、ゴルフVの製造コストの問題があったというのが定説である。すなわち、BMWからやってきた当時のピシェッツリーダー社長の下、激しく追い上げてきたライバルたちとの水を一気に開けようと、莫大な開発費をかけて、リアの独立サスペンションをはじめ、凝った作り込みをしたゴルフVは、生産工程が長く、手間がかかる割には利益率の低いクルマだったというわけだ。
スポーツ・モードではロールはごくわずかだ
スポーツ・モードではロールはごくわずかだ。
 今回レイキャビックで開発担当者のひとりは、新型の生産工程は先代に比べて5パーセント短くなっていると明かした。たとえば、先代ではドアのボディへの取り付け方が複雑な仕組みになっていたのを、新型ではシンプルに変更したのだという。
 しかし、その結果生まれたこの新型ゴルフVIが、単なるコスト・ダウンの産物であるとは、私には思えなかった。たとえば、ダッシュボードにこれまでよりソフトな素材を使ったインテリアを見ても、先代よりむしろ上質感が増している。
 さらに乗り味の面でも、新型が先代を上回る上質感を持ったクルマに仕上がっているのは、ひとたび乗ってみれば明らかだった。

2578mmのホイールベースは先代から不変
2578mmのホイールベースは先代から不変。
VOLKSWAGEN GOLF/フォルクスワーゲン・ゴルフ
(左)160psの1.4リッター直噴直4ツイン・チャージャー。(右)122psの1.4リッター直噴直4シングル・ターボ。



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