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V12搭載のスーパー・アストン、V12ヴァンティッジに
ドイツ・ニュルブルクリンク周辺で乗る。


ASTON MARTIN V12 VANTAGE
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ASTON MARTIN V12 VANTAGE


アストン・マーティン V12ヴァンティッジのおさえどころ
●V8ヴァンティッジをベースにエンジンを517ps/58.1kgmの6リッターV12に換装。
●カーボン・パーツなどを使って軽量化を図り、車重はV8比50kg増しの1680kgにとどまる。
●最高速度305km/h、0-100km/h加速4.2秒。6MTモデルのみで限定生産1000台。




モダンとクラシックの融合


95年のアストン・マーティン史上、最高のポテンシャルが与えられたスポーツカー、
とアストン自ら謳うV12ヴァンティッジは、果たしてどんな走りを見せてくれるのか。
ドイツ・ニュルブルクリンク周辺で開かれた国際試乗会からの報告。
文=村上 政(本誌)
写真=アストン・マーティン・ラゴンダ・リミテッド



 V8ヴァンティッジのコンパクトなボディに、どんな魔法を使ってか、一昨年デビューしたフラッグシップ・モデル、DBSが搭載する517psの6リッターV12エンジンを押し込んでしまったのだから、このV12ヴァンティッジがアストン史上最高のポテンシャルを誇るのも当然の話だ。
 実際、6段マニュアル・トランスミッションを持つV12ヴァンティッジの0-100km/h加速4.2秒、最高速305km/hというメーカー公表値は、同じパワートレインを有するDBSをわずか0.1秒と3km/hながら上回っている。
 そもそも、このV12ヴァンティッジのコンセプト・カーがヴェールを脱いだのは2007年12月。英国・ゲイドンにある本社工場に隣接してデザイン・センターが新設され、そのオープニング・セレモニーが行なわれた時のことだった。それからわずか1年と少しの間に、製品化することができたのは、このクルマがV8ヴァンティッジやDBSから多くの技術移転を受けているからとはいえ、驚くべき迅速さだ。
 今回、国際試乗会の舞台としてドイツのニュルブルクリンクが選ばれたのは、同じ時期に開かれていた24時間耐久レースに、V12ヴァンティッジが市場投入前の最終テストを兼ねて参戦していたからで、アストン・マーティンのCEO、ウルリッヒ・ベッツ氏もドライバーとして名を連ねていた。我々が現地に到着したのは、予選が行なわれた5月22日金曜日の夜。試乗会はその翌日、決勝レースが午後4時に始まる前の時間を利用して行なわれた。
 試乗会の拠点となったのはニュルブルクリンクの近くにあるアストン・マーティン・テスト・センター。まずはV12とV8、2台のヴァンティッジを前にしてのプレゼンテーションから始まった。



V8より精悍な印象に
 2台の外観上の違いは、まずフロント部では、グリル内のバーがV8の8本からV12では6本になること。バンパー下のエプロン部分が、新デザインのカーボンファイバー製のものになること。そして、軽量アルミニウム製のボンネットの上にカーボンファイバー製の通気孔がついたパーツが4つ取り付けられることだ。
 サイド部で目につくのは、張り出した形状のサイド・スカートと新デザインの軽量鍛造アルミ製19インチ・ホイール。スポークの間からは、標準装備されるブレンボ製のカーボン・セラミック・ブレーキが覗く。
 リアでは、LEDを使ったテール・ランプと大型化されたテール・パイプ、カーボンファイバー製のディフューザーが、V8よりずっと精悍な印象をもたらしている。
アストン・マーティン V12ヴァンティッジ
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V12エンジンをフロント・ミドに、6段MTをリア・ミドに搭載し、車両重量の85%をホイールベース内に収める。前後重量配分はV8の49対51から51対49に変化した。

あたかもエンジン・ルームに無理やり押し込んだかのような巨大なV12ユニット
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あたかもエンジン・ルームに無理やり押し込んだかのような巨大なV12ユニット。ドライ・サンプ化はされていない。
 ボンネットの下には、V8より200mm長いV12ユニットが手の入る隙間もないほど深く低く押し込められている。V8より91ps増強された517ps/6500rpmの最高出力と、10.2kgm太い58.1kgm/5750rpmの最大トルクを発生するのはDBSと同じだ。V8と違ってドライサンプ化されていないのも同じ。ただし、V12ヴァンティッジでは前車軸との干渉がDBS以上にシビアになるため、オイル・ラインの設計が変更してあるという。トランスミッションは6段マニュアルのみで、ほかのすべてのアストン同様、トランスアクスル方式が採用されている。
 V12エンジン搭載にともなう重量増は50kg。エンジン自体は100kg重くなっているが、それ以外の部分で軽量化して車重を1680kgにとどめている。軽量化の内訳はブレーキ・システムで20kg、シートで20kg、タイヤとホイールで5kg、カーペットで3kg、アームレストで1kgという具合。前後重量配分はV8の49対51に対し、51対49になっている。




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