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レクサスGS430/350とSC430に国内初試乗!


レクサスGS430/350&SC430
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意欲先行、内容追走。


トヨタの高級車ブランド、レクサスが8月30日、全国的注目のなかスタート!
アリストあらためGSの2台とソアラあらためSCの試乗会が開かれた。
文=鈴木正文(本誌) 写真=望月浩彦



京都の一夜

 レクサス店が8月30日にとうとう開業した。アメリカであれだけ成功した実績があるし、マスコミもずいぶんとり上げたから、日本でもプレミアム輸入車ブランドを食うことになるのかどうか、各方面が興味津々で成り行きを見守っている。とりあえず発売された4ドア・サルーンのGSが4.3リッターの430と3.5リッターの350を合わせて月1100台、2ドア・メタルトップ・コンバーチブルのSC430が月100台という販売目標。まず143店舗の体制でスタートしたので、1店舗平均の月間目標販売台数は9台にも満たない。それで採算がとれるとはとてもおもえないが、それもあせらずじっくり高級車ブランドを育てていこうとする、あるいはそうできる、トヨタの余裕のあらわれか。
レクサスGS430/350&SC430
この角度がいちばん魅力的。なだらかに後傾するルーフラインがいい。
 この2台の発売の機をとらえて、トヨタは京都比叡山を拠点にジャーナリストを対象にした試乗会を開いた。試乗を終えて夜になると、レクサス・ブランドの意欲を示す趣向を凝らしたイベントが待っていた。特別に借り切った京都のお寺で、参加したジャーナリストたちに、裏千家の外国人が立てた茶が供され、続いて庭園で三味線と横笛と小太鼓によるアバンギャルドなジャム・セッションの披露となり、最後は書院で京都嵐山の高級料亭が出張して用意した食事を振る舞ったのである。このイベントは現代世界に通用する奥深くも繊細な日本の美意識、価値観にあらためて脚光を当てたもので、そこにはレクサス・ブランドが発信しようとする世界と共通するものがある、とトヨタのレクサス担当者たちは暗黙裡に主張していたのだとおもう。僕はクルマよりもむしろ、こっちのほうをより楽しんだぐらいで、レクサスのブランド構築にかけるこういう情熱には共感した。
 しかし、クルマのほうはといえば、試乗会でのドライブから判断するかぎりは、ことばやこうしたイベントによって立ち上げられつつある現代日本の文化的精華のイメージには、まだまだおよんでいない、といわざるをえない。とはいえ、その意気やよし、である。あえて困難な課題にチャレンジするスピリットは貶めたくないとおもう。
ライバル外国車よりは買い得?

 さて、クルマである。
 旧アリストの発展形であるGSは、先にマジェスタに搭載ずみの4.3リッターのV8を搭載したGS430と、新開発の3.5リッターV6搭載のGS350から成るが、GS350には通常の後輪駆動モデルのほかにAWDと呼称されるフルタイム4WDモデルもある。つまり3モデルによる構成だ。いっぽう、旧ソアラ改のSCは、GS430とおなじV8を搭載する1モデルだけ。価格はGS430が630万円、GS350が2WDは520万円、AWDは560万円、SC430が680万円である。
 ねらい定めた競争相手は国産車ではなくメルセデス、BMW、アウディなどのドイツ勢プレミアム・ブランド。GSの場合、4.3リッターのV8モデルでも、排気量がワンランク下のメルセデスE350(3.5リッターV6)の808万円やBMW530i(3リッター直6)の718万円、そしてアウディA6 3.2クワトロ(3.2リッターV6)の700万円より安い。SC430にいたっては、似た形式、サイズ、そして排気量のメタルトップ・コンバーチブルとなると、相手はメルセデスのSLぐらいしかないが、こちらは3.5リッターV6搭載のSL350でも1113万円だから、お買い得といえばお買い得だ。とはいえ、これまでのトヨタ車としてのアリストやソアラよりはグンと高くなったから、国産車のユーザー層にとっては割安感はないとおもう。そんなことは承知のうえの値づけだろうから、ことレクサスにかんするかぎり、トヨタは国産車ユーザー層はハナから相手にしてないのだ、きっと。
レクサスGS430/350&SC430
(上)GSのサイド・ビュー。長いルーフと天地の狭いグリーンハウスが特徴。
(下)新開発の3.5リッターV6。315psの高出力ユニットだ。
 いずれにせよ、こうした仮想ライバルたちとの比較については次号にゆずるとして、ここでは短時間乗ったGS/SCについての簡単な印象を報告する。


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