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日本上陸したマゼラーティ・クワトロポルテの最スポーツ版で日光まで


マゼラーティ・クワトロポルテ・スポーツGT
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MASERATI QUATTROPORTE SPORT GT/マゼラーティ・クワトロポルテ・スポーツGT
全長×全幅×全高=5052×1895×1438mm ホイールベース=3064mm エンジン=縦置き4.2リッター V8DOHC 駆動方式=FR 最高出力=400ps/7000rpm 最大トルク=46.0kgm/4500rpm トランスミッション=6速セミAT 車重=2030kg タイヤ・サイズ=前245/35ZR20、後285/30ZR20(ピレリPゼロ) 車両本体価格=1512万円






意識から消え去ったドアの数!


今年3月にイタリア・モデナで試乗会が開かれたクワトロポルテ・スポーツGTが日本上陸。
さっそく試乗車を借り出して、日光までひとっ走りしてきた。その印象は?
文=村上政(本誌) 写真=柏田芳敬



 梅雨入り直前の晴れ間をついて、日本上陸したてのクワトロポルテ・スポーツGTを日光へ走らせた。
 このクルマに乗るのは、マゼラーティの本拠地、イタリアのモデナで開かれた国際試乗会以来のことだ。朝、駐車場にたたずむスポーツGTの黒いメッシュ・グリルや、その中央に輝く赤い3本の線が入ったトライデント(三叉の鉾)を見ているうちに、3カ月前の記憶が甦ってきた。
 モデナ山中の試乗コースで道に迷った。いつのまにかスキー場に迷い込み、路肩に雪が残る峠道を、元のコースに戻るため必死に飛ばしているうちに、クルマとドライバーの呼吸が同調し、滑るように駆け抜ける快楽を体験することになったのだ。
 果たして、日本の道ではどんな印象をもたらしてくれるのか。かなり長めにスターターが回ったあと、ブワォンと派手な音を響かせて火が入るのは、まったく同じだった。アイドリング時に、不整脈のような大きな振動が伝わってくるのも同じ。
 エンジンが温まった頃合いに空ぶかしを入れてみると、ブワォンと素晴らしく気持ちよく吹け上ったかと思うや、ストンと回転計の針が落ちてきた。まるでレーシング・エンジンみたいなシャープな切れ味。このフェラーリ製V8だけで、このクルマの値段の半分以上はモトが取れる、と乗るたびに同じことを思ってしまう。それほどにフェラーリ製V8の存在感は大きく、魅力的だ。
赤い線が入ったトライデントとフェンダーに穿たれた3つの穴
赤い線が入ったトライデントとフェンダーに穿たれた3つの穴。


20インチでもしなやかな足

 走り始めると、まず、向こうでの印象より乗り心地がいいのに気づいた。全体的に硬めだが、突き上げは小さいし、目地段差もしなやかにいなしていく感じで、20インチを履いてこれならば、合格点だと思った。
 足まわりは前後ともダブル・ウィッシュボーン+コイルで、それに無段階可変スカイフック・システムのついたダンパーを組み合わせている。足の硬さはノーマルのほかにスポーツを選ぶことも可能だ。センター・コンソールのスイッチでスポーツに切り替えると、途端に細かい振動を拾い始めた。突き上げも激しくなり、コーナーでのロール量も歴然と小さくなる。ノーマルとスポーツとでは、かなりの差別化が図られているようだ。6速セミATのマゼラーティ・デュオ・セレクトのシフト時間やアクセレレーターのレスポンスも、スポーツでは俄然鋭くなるのだ。
フロント・ミドに搭載されるフェラーリ製4.2リッターV8ユニット
フロント・ミドに搭載されるフェラーリ製4.2リッターV8ユニット。
 とはいえ、このスポーツGTはノーマルでも十分にスポーティだし、全体的な乗り味やハンドリングは軽快そのものだ。そこにこそ、この世界一軽快な超高級大型サルーンの真骨頂はある。とにかく、ステアリングもペダル類も、すべての操作系のタッチが軽めで、フェラーリ製V8の吹け上がりがシャープなら、ステアリング操作に対する鼻先の動きもシャープ。とてもフルサイズの超高級サルーンとは思えないような軽快な身のこなしを見せるのだ。




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