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「批評的対話」によるザ・比較テスト第2回
できるなら、どっちも欲しい!


HONDA CIVIC TYPE R EURO & LUTECIA RENAULT SPORT
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HONDA CIVIC TYPE R EURO
2005年秋に先鋭的なデザインの3/5ドア・ハッチバック・ボディで登場した現行型欧州向けシビック。そのタイプRは、2006年春に加わった。NSXの生産終了によってスポーツ・モデルがシビック・タイプR(4ドア)のみになったホンダが、ラインナップ強化を図る目的でこのほど日本への導入を決めた。生産は英国ホンダ。サーキット・ベストを謳う4ドアと異なり、公道に焦点を合わせて開発されている。

LUTECIA RENAULT SPORT
2005年夏にデビューした第3世代ルーテシアは2009年春にフェイスリフト。同時にマイナーチェンジされたRSは兄貴分たるメガーヌRSからフロント・サスペンションが移植され、さらに強力なモデルに進化した。欧州市場ではシャシー・セットアップが2種類用意されている。日本に導入されたのは公道向けに焦点が合った“シャシー・スポール”仕様。先代ルーテシアRSとは違い、右ハンドルで輸入される。


「ホンダvsルノー、ホットハッチ王はどっち?」


こなたホンダ・シビック・タイプRユーロ、イギリス出身。201ps、1320kg。
かたやルーテシア・ルノー・スポール(RS)。フランス出身、202ps、1240kg。
いずれも初代は90年代生まれの由緒ある熱き小型FF車の対決。軍配やいかに?
話す人=本誌・今尾直樹(イ)+本誌・齋藤浩之(サ) 写真=望月浩彦



4ドアのタイプRとの性格の違いを主張する“EURO”
硬派のホット・モデルを送り出すスペシャリスト
4ドアのタイプRとの性格の違いを主張する“EURO”。
硬派のホット・モデルを送り出すスペシャリスト。


はじめに
バック・トゥ・ザ・80S!

 峠のホットハッチ王対決です! ウェルカムバック、エイティーズ! まるでピカピカの1980年代です。あの頃きみは若かった。ルーテシアRSはプジョー205GTIのよみがえりだ、と走り始めてすぐそう思った。ゴムまりみたいにはじける感じが似ている。タイプRユーロはCR-Xとか初期のシビック・タイプRみたい。ホンダ独特のスーッとする乗り味がある。
 ルーテシアRSの先祖はやっぱり90年代前半のクリオ・ウィリアムズでしょう。とにかく久々に痛快な走りを満喫しました。ずーっと走っていたい、と思った。
 では、今回の「批評的対話」の題材たる2台を紹介をしてください。
クイックなステアリングに即応して鼻先が入るシビック
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クイックなステアリングに即応して鼻先が入るシビック。
 ルーテシアRSは、去年欧州で発表されたフェイズ2バージョンです。2リッター自然吸気4気筒エンジンは最高出力202ps/7100rpm、最大トルク21.9kgm/5400rpmを発揮。右ハンドル、6段MTのみ! 価格は299万円!!
 300万円を切った。もう1台は英国ホンダ工場から日本に輸出されるシビック・タイプRユーロ。
 こちらも2リッター自然吸気4気筒で、201ps/7800rpm、19.7kgm/5600rpm。右ハンドル、6段MTは同じ。価格は298万円。これぞ、ガチンコ真っ向対決です。
 ガイシャと日本車が同じ価格の時代がくるとは!
 どっちも輸入車です。
 日本製のシビック・タイプRは225psで283万5000円だから、英国製のタイプRユーロのほうが馬力はちょっと低いのに価格はちょっと高い。でも、日本のタイプRよりオシャレな雰囲気がある。しかも、2010台の限定輸入でしょ。限定品好きにも魅力がある。
 あんまり関係ないと思うけど。売り切れたら追加になるだろうから。とにかくこの2台、どちらも自然吸気エンジン、前輪駆動の、古典的にして典型的なホットハッチ。ターボ過給や4WDに転向するモデルが多い中、貴重な存在です。あまりに楽しいので900kmも走ってしまった。
 どこへ行ったの? 青森?
 福島県の裏磐梯ですよ。
 東京から300kmしかないけど。
コントロールしやすいブレーキと正確なステアリングが武器
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コントロールしやすいブレーキと正確なステアリングが武器。
 撮影でひたすら走り回った。裏磐梯は箱根や伊豆と違って、ワインディング・ロードがタフなんです。ここでOKだったら、どこでもOK。そう思ってあらゆる路面をテストしたつもりです。
 僕がテストに参加したのは雨の2日めだけだったけど、2リッターの自然吸気4気筒エンジンをマニュアルでぞんぶんに歌わせるのは気持ちよかった。やっぱり3ペダルのマニュアルはいい。こころが洗われます。
 楽しかったなぁ。路面が荒れているセクションでも、2台ともまったく音をあげない。したたか。現実の公道がどういうものか知ってる人間じゃないと、ああいうセッティングはできない。ホント、分かってるなぁという実感が、どちらにも濃厚にあった。





 
 
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