ENGINE online/エンジン オンライン

本誌編集長、鈴木正文の「新・自動車評論」
第9回 テスラ・ロードスター・シグネチュア・スポーツ


TESLA MOTORS|ROADSTER SIGNATURE SPORT
クリックすると拡大
自動車重量税はナシ
自動車重量税はナシ!
車検証の自動車重量税の欄には「免税」とある。スポーツカーではテスラ・ロードスターのみの特典だ。2351mmのホイールベースに載るボディは3946×1851×1126mm。車検証の車重は1270kg(前450kg、後820kg)。



シリコン・バレー発の電気スーパーカーの公式輸入車をいちばん乗り!

ピュア・スポーツである!


アメリカでは2年前から路上を走っている電気スポーツカー、
テスラ・ロードスターがついに日本上陸を果たした。
その最上級グレードに本誌・編集長が試乗、感激を綴った。
文=鈴木正文(本誌) 写真=柏田芳敬


社会とライフスタイル

「趣味」(だけ)を基準にクルマ選びをおこなう時代は、もはや去ったのか、という疑念が生まれた。航続距離350km以上をうたうシリコン・バレー発のバッテリー・スポーツカー、テスラ・ロードスターが、僕のささやかな信念を揺るがしたのだ。
「趣味」を超えて、社会のこれからへの展望とじぶんのライフスタイルとの接点のうちに、あたらしい基準を見出すべきときが来たのか、とおもった。いまさらなにを、といわれそうだが、一般論としてはともかく、はじめてリアルにそう感じた。
 テスラ・ロードスターには、東名高速道路下り線の海老名サービスエリアで乗り込んだ。4月末にロサンジェルスを出港した日本向けの最初の12台のうちの1台である。パセンジャー・シートには都心からこれを運転してきたケビン・ユーさんが乗っている。ステアリング・ポスト右側のシリンダーのキイを捻ってモーターを目覚めさせたが、むろん無音のままである。センター・コンソールのDボタンを押し、アクセレレーター・ペダルをじわりと踏みこむと、青いスポーツカーはスルルと動き出した。依然、無音だ。
シンプルなコクピットなのだ!
クリックすると拡大
シンプルなコクピットなのだ!
2150万円するクルマにして、贅沢感を演出しようとはしていないインテリアは、スポーツカーとしていっそさわやかだ。
 ケビンさんは、2カ月前に設立されたばかりの「テスラ・モーターズ・アジア・パシフィック」のディレクターで、テスラ・モーターズの日本代表である。過去6週間にすでに100人以上の人に、みずからデモ・カーを運んでテスト・ドライブをしてもらったという。日本での反響は期待を上回ったというが、何台売れたのかという質問には答えなかった。自動車ジャーナリストによるテストは、「ENGINEさんがはじめてです」と、流暢な日本語でいう。カリフォルニア大学バークリー校のビジネス・スクールを出た中国系アメリカ人で、東大にも留学しており、テスラに入る前はインターネット決済システムの会社「ペイパル」の日本代表だった。しかし、クルマへの情熱おさえがたく、テスラ会長、イーロン・マスク直々の誘いに転身した。アメリカにはBMWのMクーペを置いてあり、日本では中古で買った2001年型のホンダ・インテグラ・タイプRに乗る。「テスラ・ロードスターのホイール分ぐらいの値段で買いました」と苦笑まじりにいったが、おなじクルマ好きとわかって、いっぺんに好感を持った。

カーボン製のロールオーバー・バーとボディ・サイドの冷却孔に注目
カーボン製のロールオーバー・バーとボディ・サイドの冷却孔に注目!




 
 
最新記事一覧
Driving Lesson
エンジン・ドライビング・レッスン
「エンジン・ドライビング・レッスン2017」の受講生募集を開始します。今年の開催は全3回…
NEWS
LOTUS EVORA GT410/ロー…
ロータス・エヴォーラ・スポーツ410の後継モデル、GT410スポーツが上陸した。
NEWS
VOLVO V40/ボルボ V40CA…
ボルボV40の限定車、T3ナビ・エディションが登場した。
NEWS
BENTLEY BENTAYGA/ベン…
ベントレー・ベンテイガに、これまでのW12、V8ディーゼル、そして今回試乗記をお届けしている新しいV8…
NEWS
TOYOTA VELLFIRE/トヨタ…
トヨタ内はもとより、いまや日本のミニバンの頂点に立つアルヴェルこと、アルファード&ヴェルファイ…
NEWS
Renault CAPTUR/ルノー…
2017年のジュネーブ・ショウで発表された新型キャプチャーの日本での販売が開始された。
NEWS
Alpine/アルピーヌCAR P…
日本では初回限定車すら販売されていない新生アルピーヌの新型車A110だが、すでに初回限定車が完売し…
NEWS
ペンタゴン・ペーパーズ…
世界で最も有名な映画監督、スティーヴン・スピルバーグの作品はざっくり2つのジャンルに分けること…
NEWS
FERRARI PORTOFINO/フェ…
カリフォルニアTの後を継ぐ新型車が、その優美な姿を見せてくれた。



バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



▼試乗記 最新5件
 純ガソリンのポールスター、いよいよ最後かも?
 もっとも手頃なボルボに乗る。
 マイナーチェンジしたキャデラック・エスカレードに乗る。
 ミニ一族では初の電化モデル、クロスオーバー・クーパーSEに乗る。
 フェイスリフトを受けて進化した新型ルノー・ルーテシアR.S.に箱根で試乗。