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アウディTTに加わった入門モデル、1.8Tに乗る。


AUDI TT 1.8T
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AUDI TT 1.8T/アウディ TT 1.8T


この軽さがイイ!


軽快な走りが売りのTTに新たな入門モデルが加わった。
1.8リッター直4ターボ+前輪駆動の走りはどうか。
文=村上 政(本誌) 写真=小野一秋


 そもそもアウディTTクーペの最大の魅力は“軽さ”にあると思っている。それはなによりもまずアルミとスチールのハイブリッド・ボディの軽さから来るもので、この1.8Tでは車重は1320kgしかない。今どきのこのクラスのクルマとしては、異例と言っていい軽さだ。
 しかし、TTが“軽い”のはそうした物質としての面だけではない。ステアリングやペダルといったクルマの操作系の感触や、エンジンの吹け上がり感、ギアのつながり、さらにはクルマの動きまで含めて、すべての乗り味が軽快なのだ。その軽さがとりわけ強調されているのが前輪駆動モデルだったが、これまでの2.0TFSIに代わって、新たな入門モデルとして登場した1.8TFSIは、飛び切り軽快な1台だと言える。
 正直言って、ステアリングやペダルの軽さは、いささかやりすぎではないかと思えるほどだ。軽いうえに切り始めの遊びが少なく、シャープに反応するから、最初は運転がギクシャクして感じられるかもしれない。それはアクセレレーターの操作に対するエンジンの吹け上がりも同様で、軽いペダルをちょっと踏んだだけで鋭く回転数が上がるから、少し慌ただしい感じがしないでもない。しかし、慣れてしまえば、自分の身体感覚がクルマに合ってきて、やがてこの軽さがトコトン気持ちよく感じられるようになってくる。

AUDI TT 1.8T
全長×全幅×全高=4190×1840×1390mm。ホイールベース=2465mm。車重は1320kgで、上級モデルの2.0TFSIクワトロより80kg軽い。燃料タンク容量は55リッターで5リッター減るが。10・15モード燃費は1.6km/リッター向上し14.6km/リッターとなる。



価格も“軽く”なった

 エンジンはこれまでの211psに対して160psにパワーダウンしているのだから、速さは明確に劣る。しかし、その分、踏み込み過ぎるとすぐにホイールスピンするような荒々しさはなくなり、むしろバランスを考えたら前輪駆動にはこの方が合っていると言えそうだ。
 エグゾースト・ノートは低音の魅力を持つ。アクセレレーターを踏み込むと、バリトンの朗々とした響きが聞こえてくる。足はスポーティに固めてあるが、決して乗り心地が悪いほどではない。いかにもアルミ・ボディのクルマらしい乾いたフィールと独特の振動はあるけれど、決して乗っていて嫌な感じはしない。むしろ、そうしたすべての要素が、ますますこのクルマの軽快感を引き立てているようだ。これまでの湿式ツイン・クラッチを使った6段Sトロニック自動MTに代わって、乾式の7段になったことも、きっとこの軽さを醸し出すのに一役買っているのに違いない。
 そしてもうひとつの注目の“軽さ”は、今回のエンジン変更にともない、価格も約40万円引き下げられて、414万円になったことだ。入門モデルとしてはそれでも高めではあるが、この軽快感は価格以上の魅力だ。

AUDI TT 1.8T
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新しい1.8リッター直4ターボ
新しい1.8リッター直4ターボは、最高出力=160ps/4500-6200rpm、25.5kgm/1500-4500rpmを発生。従来の2リッター・ターボより51psと10.2kgm劣るが、ボアは同じでストロークが短くなる分、吹け上がりは一層軽い。


全長×全幅×全高=4190×1840×1390mm
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AUDI TT 1.8T/アウディ TT 1.8T



(2012年3月号掲載)
 
 
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