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「批評的対話」によるザ・比較テスト第22回
フェラーリ 458スパイダー(3060万円)vs カリフォルニア(2360万円)


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FERRARI 458 SPIDER FERRARI 458 SPIDER
●V型8気筒の2座オープン・モデル
●縦置きミドシップ・レイアウト
●直噴4.5リッター(570ps)+7段自動MT
●ミドシップ初の電動開閉メタル・トップ
FERRARI CALIFORNIA FERRARI CALIFORNIA
●V型8気筒の4座(2+2)オープン・モデル
●FRトランス・アクスル・レイアウト
●直噴4.3リッター(460ps)+7段自動MT
●フェラーリ初の電動開閉メタル・トップ


FERRARI 458 SPIDER & CALIFORNIA
2台のメタル・トップ式オープン・フェラーリ


カリフォルニアで初めてメタル・トップを採用したフェラーリ。
458の屋根開きは幌屋根でくるだろうと思っていたら、
なんと、ミドシップ・カー世界初のメタル・トップ式だった。

話す人=話す人=村上 政+齋藤浩之(ともに本誌) 写真=小野一秋


クーペよりカッコいい

村上 フェラーリはなぜ、ここにきて立て続けにメタル・ルーフを持ったオープン・カーを出してきたのか。458にいたってはすでにクーペがあるわけだから、なにももう1台、硬い屋根を持ったクルマを出す必要はない。むしろ、幌屋根にしたほうが、差別化になる。そこをあえてメタル・ルーフにした背景には、どんな思惑があったのか? それが問題だ、と言おうと思って試乗に臨んだのだけど、実車を見たら、そんなことはどうでもよくなった。なにしろ、屋根を閉じた姿がクーペよりカッコいいのだから、なんの問題もない。逆に、クーペをなぜこのデザインにしなかったのか、疑問に思えてきた。
齋藤 なぜメタルかといったら、それは市場の要望でしょう。耐候性の問題がすんなり解決する。それと、フェラーリの資料によれば、ルーフ軽量化に大きく寄与する。その結果、開閉に要する時間も短縮される。さらに、ルーフ形状が滑らかにできるので、空力特性も改善される、ということみたい。収納に必要なスペースも小さくなったと言っている。
村上 そりゃ驚いた。これまで、ソフト・トップをハード・トップに変えて軽くなったなんて話は聞いたことがない。どうしてそんなことができたのか?
齋藤 430スパイダーのソフト・トップに較べて25kg軽くなったと言っているんだけど、ルーフをアルミ製にしたことが大きいみたい。それと、蛇腹のように畳み込むソフト・トップと違って、屋根を2つに分けて反転させながら格納する構造が採用できたので、内部機構も単純化できて、これも重量削減に役立っているらしい。575スーパーアメリカの経験が活かされたっていうことになるね。もちろん、軽くなったとはいっても、458スパイダーはクーペの458イタリアより50kg重い。50kgしか、というべきか。
村上 たしかに屋根がそのまま180度クルッと回転するやり方は、コロンブスの卵ものだと思った。スパイダーのデザインの特徴は、ルーフ格納庫のカバーにルーフから連なる大きな2つのフィンが付いていることで、これがかつてのディーノ206からF355まで続いたミドシップ・フェラーリの姿を彷彿させて、懐かしさが込み上げてくる。開けても閉めてもカッコいい上に、クーペとたった50kgしか違わないとしたら、断然こっちの方がいいと思った。
齋藤 スパイダーの方がスタイリッシュだと思う人はきっと多いだろうね。次はクーペもこのスタイルに戻るかもね。空気抵抗だって、Cdはクーペと同じ0.33をキープしているからね。形状的な不利はないし。


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ハイピッチで歌いまくる180度クランクV8の強烈なサウンドに包まれて走ると、まるでそこがサーキットであるかのような錯覚に陥る。運転支援装置のデキは秀逸だけれど、手荒な操縦が似つかわしいクルマでは決してない。ミドシップ・スポーツカーの範となる優れたレイアウトは、だからこそ、それ相応の腕を要求する。



標準で20インチ・タイヤを履く。巨大なカーボン・セラミック・ブレーキも標準装備。

ドライサンプ式V8はトップ格納庫の下に低くうずくまる。ドライで金属的な音を放つ。

フロントの荷室は、左右方向は911よりも狭いが、深さがたっぷりとあり、実用になる。


メタル・ルーフは反転して、エンジン上に収まる。




 
 
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バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



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