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生粋のハワイアン・カウボーイ、ゴードンに捧げる、しましまチキンご飯。


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ENGINE × LODGE SPECIAL COOKING episode 9

生粋のハワイアン・カウボーイ、ゴードンに捧げる、しましまチキンご飯。


 ただグリルパンで焼くだけで出来上がる、絶品のグリル鶏料理、「しましまチキン」。今回はこのしましまチキンとウニタマゴをあわせた「しましまチキンご飯」を紹介しよう。鶏と卵で思い出すのは、ハワイアン・カウボーイのゴードン。さて、それはどんな物語なのか。
※しましまチキンの作り方は、エピソード7を参照してください。
料理&コピー=菊池仁志
写真=鈴木勝


 この原稿を、軽井沢のサマーハウスで書いている。サマーハウスには庭に向かってバルコニーがあり、屋根で覆われている。置かれた畳一枚ほどのテーブルでコーヒーを淹れ、新聞を広げる。朝食を摂り、本を読み、いつしかうたた寝している。夏はバルコニーで殆どの時を過ごしている。
 そのバルコニーの端に、例年だと蓮が活けてある。中国製の一抱えはあるカメから茎をのばし、大きな葉を誇示し、白い花を咲かせる。東南アジアのリゾートを想わせる蓮は、バルコニーに欠かせない脇役だった。ところが今年、その蓮が何故か育たない。花を咲かせないどころか、葉さえも枯れてしまう。代わりを捜すのだが、見当たらない。
 ある日、近くの森で立派なシダを目にした。直系1メートル半はあるシダに植え替えると、バルコニーの景色が一変した。この居心地よさを、僕はどこかで経験したことがある。それは、ハワイ島のゴードンの家だった。

 ゴードンはパニオロと呼ばれるハワイアン・カウボーイ。痩身で背が高く、錆だらけのV8ピックアップトラックを足にしている。荷台には仕事の相棒の犬が三匹乗っている。70は越すゴードンは、トラックを降りると腰を折り曲げ、前屈みにゆっくりと歩く。ところが一旦馬に跨ると背筋はのび、牧場に散る牛を見る眼が鋭くなる。
 そのゴードンに、僕は10年ほど前に偶然出会い、仕事振りを観察する事ができた。陽が沈み始める頃、今晩は何処に泊まるのだ? 何も決まってない、と答えると、家へ来いと見ず知らずの僕を手招きした。僕は結局、二晩彼の家に泊まらせてもらった。

 ゴードンは料理が好きだった。凝ってはいないが、心がこもっていた。彼は鋳鉄で出来たフライパン、スキレットを使っていた。
 ゴードンの家は居心地よかった。中でもラナイ、ハワイでよく目にする庭に面して横にのびる屋根付きのテラス。白いペンキが所々はげている様が、ハワイの誰もがそうであるようにゴードンの家族も、そして犬達も愛している事を物語っていた。僕がスキレットで作った卵焼きをゴードンに振る舞ったのもラナイだった。一口味見すると彼は台所から、醤油とチューブ入りのワサビを持って来た。

 毎朝、美味しい卵を生んでくれた鶏は、いまでも庭を元気に走り廻っているのだろうか。軽井沢のサマーハウスのバルコニーに吊り下げられたグリルパンに目をやりながら、僕は思った。あの鶏の卵のプリッと張りがある黄身を、一晩醤油に漬けたら極上のウニタマゴになるに違いない。
 グリルパンで焼いた「しましまチキン」にウニタマゴをからめて食べる。香ばしさは深みを増し、ウニタマゴを満喫したら、おろしたてのワサビで口直しをする。ウニタマゴとワサビを行き来しつつ楽しむ一皿は、ゴードンのフェイバリット・プレートになるだろう。
 今度ハワイ島へ行く時はグリルパンは勿論、本ワサビとワサビおろし、それも鮫皮の本格的な奴を忘れずに持って行こう。背高ノッポの彼が、背中を丸めながらワサビおろしに熱中する姿が目に浮かぶ。

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しましまチキンご飯のつくり方

《材料》
しましまチキン
ウニタマゴ ※卵の黄身を一晩醤油漬けにしたもの。
しらがネギ
ワサビ
ご飯
ほう葉  ※プレゼンテーションも料理の大事な要素。いろいろ工夫してみよう。

冷蔵庫で保存しておいたしましまチキンを厚めにスライスしておく。
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よく拭いてきれいにしたほう葉にご飯を盛りつける。
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スライスしたしましまチキンを盛りつける。
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しらがネギを飾る。
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ワサビをすりおろす。
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ワサビを盛りつけ、ウニタマゴをのせたら出来上がり。
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グリルパンは、すぐに使えるようにLODGEの工場でシーズニング(下地処理)されているので、箱から出した後は、さっとお湯で洗うだけですぐご使用になれます。調理が終わった後は、たわしなどを使ってお湯で洗ってください。鋳鉄製のスキレットは使うほどに油が馴染んで汚れや焦げつきを防ぐことができるようになるので、洗剤は使いません。火にかけて水気を飛ばしたら、熱いうちにオリーブオイルなどをペーパータオルでまんべんなく塗り、十分に冷ましてからしまってください。



詳しくはLODGEの公式ホームページをご覧ください。
https://www.lodge-cooking.com/
 
 
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バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



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