ENGINE 2018年1月号 |
![]() ![]() 「変わるもの」と「変わらないもの」を俯瞰する。 BMWの過去・現在・未来。 ![]()
1916年にドイツ・バイエルン州で産声を上げた小さなエンジン製造工場、その名もバイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ、略してBMW。それが100余年後の今日、これほどまでクルマ好きに愛されるスポーツ・セダンを中心とする「究極のドライビング・マシン」の作り手になるまでには、紆余曲折の歴史があった。その歩みの中で、BMWが変わらずに持ち続けてきたものは何なのか。そして、自動車業界全体が電動化と自動運転化の波にさらされるいま、「駆け抜ける歓び」を何よりも大切にするBMWはどう変わろうとしているのか、あるいは、変わらないのか。最新モデルに試乗するとともに、クラシックBMWを訪ね、また、誰よりもこのブランドを愛するオーナーたちに話を聞くことで、BMWの中の「変わるもの」と「変わらないもの」を探ろうという試みである。
第1部 日本上陸ホヤホヤ篇
日本に上陸したばかり 新型X3に慣れ親しんだ道でじっくり乗って、 BMWの今を考えた。 3シリーズに並ぶ、BMWのコアとなるクルマだ! 国際試乗会が開かれたばかりだというのに、早くも日本上陸をはたした新型X3。最初の導入モデルとなった4気筒ディーゼル・エンジン搭載車を走らせたら、“これぞBMW”、これぞドライバーズ・カーと、みなが快哉を叫んだのだった。
第2部 海外試乗篇
#1 5シリーズGT改め6シリーズGTにポルトガルで乗る。 エレガントかつスポーティに生まれ変わった。 9月のフランクフルト・モーターショウでデビューした6シリーズ・グランツーリスモの国際試乗会がポルトガルのリスボン近郊で開かれた。果たして、その走りはどうだったのか。本誌ムラカミが報告する。
#2 3代目になった新型X3にポルトガルで乗る。 Mパフォーマンスと6気筒ディーゼル 表紙のクルマにもなっている、注目の新型X3。その2リッター4気筒ディーゼル・モデルが日本に上陸する前に、ポルトガルで2台の高性能モデルに乗ってきた。
#3 ミュンヘンから730dに乗ってアルプスまでひとっ走り。 Sより快適、しかも駆け抜ける歓びアリ! ポルトガルでの6シリーズGTと新型X3の試乗会の帰り道、ドイツのミュンヘンに寄ってもう1台、7シリーズに試乗した。ゴールデン・オクトーバーの紅葉美しいバイエルン・アルプスへ。
#2 Mシリーズの現在について、M2とM4に乗って考える。 スポーツ・クーペの星とハードコア・マシン。 M3から分かれて誕生したM4と、新たにシリーズに加わったM2。大小2台のMに乗った4人の編集部員たちは、その性格の違いに驚いた。
#3 電動化について、i3とX5に乗って考える。 馬とサイボーグ。 試乗篇のトリを飾るのは、BMWが新たに立ち上げたiブランドのシティ・コミューターと重量級SUVのプラグイン・ハイブリッド。まわりに先駆けて電動化を進めるBMWだが2台に乗ると、その本質は何も変わっていないことがよく分かった。
#2 BMWミュージアムとフランクフルト・モーターショウでBMWの過去と未来に触れる。 変わってきたけど、変わらない。 過去を振り返るミュージアムと未来を見据えるモーターショウ。この2つの対照的な場所は、BMWの本質を見極めるためには絶好の場所だ。過去と未来のBMWをじっくり観察しながら、BMWについて考えてみた。
第5部 オーナー取材篇
#1 2台のマルニと初代M6、3台のBMWを仲間と楽しむ島野 光さん。 41年前に買ったマルニが原点。 キャラクターが異なる3台のBMWを愛用している島野さんは、旧いBMWを主役としたツーリング・イベントの顔として欠かせない存在だ。走りを楽しみつつ、ガレージにゲストを招き、BMW談義に花を咲かせている。
#2 BMW M635CSiと135iに乗る永山辰巳さん。 クルマ本来の性能をいかにして引き出すか。 135iを従えて、心地良いエグゾースト・ノートを轟かせてやって来たM635CSi。一見するとホイール以外はさほど変わっていないように見えるが、実はその中身は鋭い見識によって、徹底的に手が加えられていた。
#3 3.0CSでラリー・イベントを駆け回る愛知県の宮本さん。 家族みんなで楽しんでいます。 初めて買った旧車がBMW3.0CSだった宮本さんは、2座スポーツカーにしなくてよかった、と思っている。なぜなら、家族みなの笑顔がそこにあるからだ。
#4 初代M5と初代M6、2台のMを愛する田辺正美さん。 実車を見ずにウェブで購入。 ネット・サーフィンで見つけたM5を人生初の輸入車として購入した田辺さん。M5が大当たりだったこともあり、憧れのM6もすぐさまインターネットで入手。いつの間にかBMWフリークになった田辺さんには、さらなる秘密があった。
#5 BMW320iクーペでクルマに目覚めた森平悠仁さん。 クルマ好き誕生! いまの若い人はクルマに興味がない。その代表のような青年がたまたま運転をする環境になり、中古のBMW320iクーペを買ったら……。
第6部 インタビュー篇
BMWのキイ・パーソン6人に聞きました。 BMWの「変わるもの」と「変わらないもの」は何ですか? BMWの当事者たちは、自らのブランドの“変化”と“不変”をどうとらえているのか。フランクフルト・モーターショウの会場とミュンヘンの本社で6人を直撃した。
#1 ビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長、ペーター・クロンシュナーブルさん ぜひBMWの走りを体感して下さい。
#2 BMWドイツ本社デザイン部門、永島譲二さん EV時代にはデザインがより重要になります。
#3 M社のディルク・ヘッカーさんとマルキュス・ジーリングさん もっかMの電動化にも取り組んでいます。
#4 eモビリティ担当、ディルク・アーノルドさん 電気自動車にも“駆け抜ける歓び”がある。
#5 コンセプト・カーのデザイン担当、マルク・ジラルドさん キドニー・グリルも変化していきます。
第7部 戦うBMW篇
サーキットの格闘技とも言われるドイツ・ツーリング・カー選手権を観戦した。 ツーリング・カーで戦い続けて。 生まれて初めてナマで見たDTMは緊張感に溢れる、迫力満点のレースだった。BMWはDTMをはじめ、こんな激しい戦いを連綿と行ってきたのだ。というわけで、DTMを観戦しながら、BMWとツーリングカー・レースとの関係について考えてみた。
#2 マゼラーティ・レヴァンテの2018年モデルでドバイの砂漠を走る。 砂漠の貴公子。 グランスポーツとグランルッソを加え、ラインナップの幅を広げた新しいレヴァンテ。その試乗会に地に選ばれたのは、摩天楼と砂漠のコントラストが特徴のドバイ。街が似合うクルマだと思っていたが、砂漠の上でも輝いて見えた。
ニューモデル海外発表会リポート ボルボから独立したプレミアムブランドのお披露目が中国・上海で開催。 その名は“ポールスター1(ワン)”! 10月17日、ボルボから一本立ちし、まったく新しいエレクトリック・ブランドへと生まれ変わった新星“ポールスター”の発表会が上海のYazミュージアムで行われた。はたして暗闇の中から現れたのは、見目麗しい2台のハイブリッドGTクーペだった。
#2 4代目になった新型メガーヌを箱根で乗る。 後輪操舵でひと皮むけた。 新型メガーヌ最大の特徴はクラス初となる後輪操舵。シャシーの開発を担当したルノー・スポールはこの飛び道具をどのように仕上げてきたのだろうか。
ENGINE SPECIAL REPORT 新型メガーヌのシャシーを開発した2人のスペシャリストに訊く。 既存の殻を打ち破るために後輪操舵は不可欠でした。 後輪操舵でひと皮むけた新型メガーヌのスポーツ・モデル、GTはどのようにして開発されたのだろうか。一番のウリであるシャシーの開発を担当した2人に話を伺った。
ENGINE名物!CAR PEDIA
イギリス篇 ジャガーXFスポーツブレイクに試乗!etc. 初代XFでは導入されなかったワゴン・バージョン、“スポーツブレイク”が、2代目でようやく上陸! イタリア篇 70周年を祝って、フェラーリで伊勢神宮へ。etc. オーナー同士だからこそ話せること、分かち合えることがある。1日にわかオーナーになって同行参加して、思い知りました。 フランス篇 ルノー・スポール・カーズの統括に直撃。etc. 新型メガーヌR.S.が東京モーターショウにサプライズで登場。クルマの出来もさることながら、気になるのはやはり……。 日本篇 スバル・テック・ツアーに参加した。etc. スバルの技術が盛り込まれたボーイング787に乗り、次世代のクルマを開発する最新のテストコースを見に行く。 ドイツ篇 新型M5の受注が早くも始まった。etc. 「500馬力を超えるモデルはヨンクにする」というM社の公言どおり、600psの大台に乗った新型M5は4輪駆動で登場した。
時計好きジャーナリスト4名による、名作&新作時計座談会 私たちが「語りたい」時計はコレだ! スイス時計見本市を20年近く取材して、多くの時計に触れ、自身も多くの時計を手に入れ、愉しんできた熟練の時計ジャーナリストたちがいいなと思う「語れる時計」とは?
ENGINE RECOMMENDED BRANDS ブランドを代表する「語れる」腕時計が大集結!
ENGINE RECOMMENDED WATCH SHOPS 時計のプロが薦める「語れる」時計はコレだ!! 長い年月をかけ、多くの新作時計と多くの時計ファンの嗜好を見てきた時計店のスタッフだからこそ自信を持って薦められる「語れる」時計をお教えします!
荒天のWEC2017 第7戦はポルシェにとって厳しい展開に 速さは十分だったけれど…… 去る10月15日、富士スピードウェイにて、WEC(世界耐久選手権)第7戦が開催された。コース上が川になるほどの大雨と10メートル先も見えない濃霧の中、セーフティカーが何度も入り、赤旗中断される大波乱の展開を味方にしたのはトヨタだった。
キューバ生まれの時計ブランド「クエルボ・イ・ソブリノス」の、異色の魅力を大解剖! 着けているだけで陽気になれる。 欧州の重要な貿易中継地として栄えた歴史を持つキューバ。同地を訪れた裕福な商人や旅行者のための高級セレクト・ショップだった「クエルボ・イ・ソブリノス」の名を現代に受け継ぐ、ユニークなスイスメイド・ウォッチの魅力を紐解く。
蒔絵や螺鈿で“星”を演出した「カンパノラ」の新作4モデル 腕の上で愉しむ自分だけの小宇宙 建築物のように立体的な表情を醸し出す多層ダイアルに、日本の伝統的な芸術を用いて無限の宇宙を表現した「カンパノラ」のエコ・ドライブは、蒔絵や螺鈿細工で描かれた宇宙の姿を愉しめる4モデルがラインアップ!
ENGINE GALLERY 人とクルマのいい関係を求めて 第67回 「夜のパリ」の霧に包まれて 写真史に残るシリーズとして名高い、ブラッサイの「夜のパリ」。その1枚には“夜の不思議な生きもの”のようなクルマが捉えられていた。
森羅万象を斬る「ENGINE beat」
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