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プジョー207にマヨルカ島で乗る。


PEUGEOT 207/プジョー207
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PEUGEOT 207


激烈なドライビング体験はあったか?


巨大なネコ目に大きく口を開けたその顔は、笑っているのか、威嚇しているのか?
今年のジュネーブ・ショウで正式発表されたプジョーの新しいBセグメント、
207の国際試乗会が地中海に浮かぶリゾート・アイランド、スペイン領マヨルカ島で開かれた。
1998年の登場以来、530万台が販売され、プジョー躍進の原動力となった206の後継は、
乗るとどんなクルマなのか?
ユーロNCAP5つ星の安全性、国際商品として通用するボディ・サイズ、
それに激烈なドライビング体験(an intense driving experience)を主張するプジョー家の世界戦略車に、
信念の判定! ニッポン上陸は07年春。
文=今尾直樹(本誌) 写真=プジョー・ジャポン



かつてない変化の最中にある社会

 いまさら私がいうのもなんだが、フランス人はしたたかである。森下愛子もビックリなのである。映画「もっとしなやかに もっとしたたかに」の森下愛子がものすごくイイことは森下愛子ファンの知るところだ。
 自動車界を例にとると、フランスを代表する元国営企業のルノーは、アメリカ人に笑われながら瀕死の日産を買収して見事に蘇生させ、飛躍的な成長を遂げているし、PSAプジョー−シトロエン連合は、ルノー、フォード、トヨタ、そしてBMWら各社と、エンジンの共同開発やら共同生産やらをたくみに使い分け、いわゆる合従連衡によって世界自動車春秋戦国時代における勝ち組上位(世界第6位)に名前を連ねている。
 プジョーによると、1998年から2005年の間にヨーロッパ市場における小型車セグメントのシェアは31%から33%に増加しており、さらに今後5年間、同様の増加が見込まれるという。
 1998年はプジョー206が発売された年。この年から05年の間に、プジョーはBセグメントのセールスを85%増加させた。ルノー・クリオ(ルーテシア)、VWポロ、フォード・フィエスタなど、競合ひしめくも、市場拡大間違いナシのBセグメントにおいてキイ・プレイヤーたらんとするプジョーは、製品レインジを拡大、かつてない変化の最中にある社会によって生まれているモータリストの多様な要求に合わせていくという。すなわち、207登場後も206の生産は当面続けられ、その下にトヨタとの共同開発による107、横にスライド・ドアの1007を配し、王道に207を据える計画なのだ。
 プジョーが列挙する〈変化の最中にある社会〉の具体例のうち、日本にも当てはまりそうなのは、
トップ・グレードの“GT”。〈スポーツ〉にのみ設定
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トップ・グレードの“GT”。〈スポーツ〉にのみ設定。パノラミック・ルーフと高級スポーツ・トリムが特徴。アルミニウム塗色のグリルはグレードによる。
・ひとり暮らしの増加
・親と同居する若い独身社会人の増加(「パラサイト」ですね)
・活動的な熟年層の増加(「団塊世代の定年」は07年)
 といったところ。いったい日本はどうなるのだろう。このような社会にあって、小型車を買うということはホンモノの選択になっている。アクチュアルなニーズによるものであって、仕方ないから買っているわけではない。クーペ・カブリオレのCCやワゴンのSWといった変わりボディを含む206のワイド・レインジ戦略は、ヨーロッパ社会の変化を反映したものなのだ。
 とプジョーのプレス資料は得々と語る。プジョーにとって1929年にはじまる2シリーズは、とりわけ83年登場の〈聖なる番号〉たる205以来、きわめて重要なモデルになっている。初めて世界規模の販売を開始した205は、15年間に累計527万8054台を数えた。続いて98年に登場した206は、205の半分の期間で530万台を突破、さらに今年、中国市場向けにノッチバック・セダンが加わる。
 こうした流れで登場した207は、206にとって代わるクルマにあらず。ドライビング・ファンへの没入を約束する、強くて表情豊かなキャラクターを持ったオルタナティブ、もうひとつの選択肢として位置づけられている。とはいえ、206は先進国では早晩消えるのでしょう。


205以前のプジョー愛好家は、それこそコロンボ刑事のようなシブい人です
90年代末から2000年代にかけてプジョー躍進の原動力となった206
83年に登場した205は、ピニンファリーナ・デザインのルックスとGTiに象徴される活発な動力性能、ファンそのもののハンドリングでもって、プジョーの穏健なイメージを一新した。ミドシップ4WDの怪物、ターボ16はWRCとパリダカを制覇。205以前のプジョー愛好家は、それこそコロンボ刑事のようなシブい人です。
90年代末から2000年代にかけてプジョー躍進の原動力となった206。日本市場には99年5月に上陸、翌00年には6495台を販売し、年販7000台だったプジョーをイッキに1万台に押し上げた。いまや見慣れたカタチだが、この顔とオムスビ型プロフィールは斬新でキュート、オシャレなモノとして、広く江湖に受け入れられた。


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page2 206より200mm長い
page3 仏つくって魂入れるを待つ

 
 
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