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実用車的先端の部 その4


MINI COOPER S CLUBMAN/ミニ・クーパーS クラブマン
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MINI COOPER S CLUBMAN


ミニ・クーパーS クラブマン
ミニ発のシューティング・ブレークである!


06年秋にデビューした2代目BMW製ミニに、5ドア・ワゴンの
“クラブマン”が加わった。フランクフルトでの正式発表を見届けた後、
シリーズ最強のクーパーS クラブマンを、スペイン・マドリードでテスト!
文=数藤 健(本誌) 写真=小林俊樹




後ろ向きで登場!

 スペインで開催される国際試乗会の前日、フランクフルト・ショウ会場で新型ミニ・クラブマンの発表イベントが開かれた。それは、さながらファッション・ショウだった。
 客席の照明が落とされた次の瞬間、黒いカーテンがサッと上がった。スポットライトにシルバーのリア・ピラーとバンパーが輝き、アルミ製の額縁が浮かんで見えた。濃いブルーの新型クラブマンがノリのいいクラブ・ミュージックとともに、なんと“お尻から”ランウェイ上に現れたのである。
 細長いランウェイ上にはアスリートふう衣装のダンサーも登場、音楽に合わせてキビキビ踊る。おシャレで、若々しく、スポーティなクルマであることを印象づける演出だ。ベルトコンベアーに乗って、いったり来たりする新型クラブマンをよく見ると、バック・ドアにはドア・ノブが2つ付いており、観音開きであることがわかった。
 このクラブマンの先祖は、1960年から67年までつくられた“オースチン・カントリーマン”や“モーリス・トラベラー”にある。ただし、“クラブマン”という名称は1969年からメトロが登場する1980年まで作られた平べったいボンネットを持つ、いまから見ればカッコ悪いミニの高級仕様に由来する。当時のクラブマンにはエステートと呼ばれるワゴンもあったけれど、いずれにしても新型ミニ・ワゴンがクラブマンを名乗ったのは不思議というほかない。なぜなら、新型クラブマンの額縁ふうデザインは、バック・ドアのシャットラインに木枠を張ったカントリー/トラベラー系列のイメージそのままだからだ。
 とはいえ、新型クラブマンのリア・エンドの“枠”風ピラーは、ムードを演出する装飾材というよりも堅牢な構造材としての視覚的アピールをもっているところが昔とちがう。また、縦長のテール・ランプ、直線のドア・ハンドル、2本のワイパーなどのディテールもすべて直線的で大胆な現代的造形だ。新型クラブマンは、元祖ミニのステーションワゴンとははっきり一線を画すデザインで登場したのだった。


屋根のカラーはホワイトまたはブラックが標
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屋根のカラーはホワイトまたはブラックが標準。オプションでボディ同色も選べる。写真は17インチ・タイヤ仕様のクーパーS。1.6リッター直4(120ps)を積むクーパー・クラブマンも日本に輸入されるが、今回は試乗車の用意がなかった。


最大荷室容量930リッター

 新型クラブマンにはバック・ドアのほかに観音開きのドアがもうひとつ、ボディの右側のみにある。“クラブ・ドア”と名付けられた小さな後部用ドアがそれだ。マドリッドで試乗した左ハンドル車だけでなく、右ハンドル車も、このドアは右側につく。本来、左にするべきだと思うが、ミニの主要市場が米国を筆頭にした左ハンドル国であることの結果である。
 3958×1683×1432mmのサイズはミニより244mm長く、25mm高い。ホイールベースは80mm伸ばされ、2547mm。真横から見るとダックスフントのような愛嬌がある。
 ラインナップはクーパー、クーパーS、そしてコモンレール・ディーゼルのクーパーDの3種類。ミニに設定される1.4リッター・ガソリン・モデルはない。全モデルに6MTと6ATが用意される。また、ガソリン・モデルが搭載するBMW開発の1.6リッター直噴4気筒DOHCユニットに手は加えられていない。
 6MTは全モデルに新開発のオートマチック・スタート・ストップ機能を装備する。信号待ちでニュートラルにし、クラッチ・ペダルから足を離すと自動的にエンジンを停止するというものだ。
 試乗車はターボを備えるクーパーSの6MTのみ。
 まず、荷室をチェックする。ミニでは立てた状態でしか積めなかった機内持ち込み用トロリー・ケースが、横に寝かせた状態で積めた(写真右下)。プレス資料によると、この状態での容量は260リッター、バックレストを倒した最大荷室容量は930リッター。荷室容量が160〜680リッターのミニに比べ、圧倒的に広い。


荷室床下にも約50リッターの収納スペースあり
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荷室床下にも約50リッターの収納スペースあり。赤いポーチはファーストエイド・キット。


50:50分割可倒式の背もたれを両方とも倒したところ
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4座・荷室容量260リッターの状態
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50:50分割可倒式の背もたれを両方とも倒したところ。オプションで後席座面が持ち上がり、荷室がフル・フラットとなる仕様も用意される(このオプションは日本にも導入予定)。
4座・荷室容量260リッターの状態。写真のグローブ・トロッターは横54×縦39×高さ17cm。


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