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アバルト・グランデ・プントのスーパースポーツはさらに熱い。


アバルト・グランデ・プント・エッセエッセ
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ABARTH GRANDE PUNTO ESSE ESSE



ツボにはまれば◎。


アバルト・グランデ・プントをさらに強力に仕立てるエッセエッセ・キット。
日本ではイタリアでキットを組み込み済みの完成車として輸入・販売される。
標準型は270万円。エッセエッセは335万円。その差は65万円。
エッセエッセは期待に応える違いを実感させてくれるクルマか否か。
文=齋藤浩之(本誌) 写真=小野一秋



これならイケる! と思った。

 東京品川にあるフィアット・グループ・オートモビルズ・ジャパンでアバルト・グランデ・プント・エッセエッセを借り受けて走らせ始めた途端に、僕は安堵の気持ちを抱いた。
 ほとんど2年近く前、アバルト・グランデ・プントの国際試乗会に赴いてバロッコ・プルービング・グラウンドでちょっとだけ味見することができたエッセエッセ(SS=スーパースポーツの意)のプロトタイプは、標準型に較べるとさらに硬派な仕立てが施されていて、テスト・トラック上では痛快だったものの、はたして一般道ではどうかな? と思わせるところがあった。
アバルト・グランデ・プント・エッセエッセ
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 ところが、ようやく日本でも発売なったエッセエッセは、都内で走らせ始めると、予想外に不都合がなかった。サスペンションは標準型より硬めに感じるけれども、あからさまにゴツゴツするようなものではなくて、ヒョコヒョコとした動きも出ない。むしろ標準型より落ち着きがあると感じるほどだ。さすがに首都高速では高架構造道路につきものの金属ジョイントの段差でガツンとくるけれど、なんとか許容できる範囲に収まっている。電動パワーステアリングのアシスト特性を、市街地などの低速走行時に軽くできるスイッチもそのまま残っているから、ステアリング・ワークも楽チン。ライド・ハイトが普通のアバルト・グランデ・プントよりさらに2cmほど下がっているので、スロープを降りるときにノーズの下面を擦らないように気をつける必要こそありそうだけれど、これならイケる! という感触があった。嬉しくなった。

高速道路で? マーク点灯

 しかし、である。群馬と長野の県境にある渋峠を目指して関越自動車道を高速で北上し始めると、予想外の事態が起きた。走り慣れた道だから、路面状況はだいたい把握しているのだけれど、不意にガツンとフロント・サスペンションがフル・ボトミングするショックが伝わってきた。ほかのクルマではほとんど記憶にない。うねりを乗り越えて戻るときにガツンと底突きする。バンプ・ストップ・ラバーを急激に突く。速度を落とせば問題ないし、たとえ突き上げられても、進路を乱されるようなことにはならないから、不安は生まれないのだけれど、「こんなこと繰り返しているとクルマ痛むよなぁ」という気持ちはどうしても抱く。
アバルト・グランデ・プント・エッセエッセ
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 エッセエッセ専用のサスペンション・スプリングはガチガチに硬いものではなく、むしろストロークを積極的に許して路面不整を吸収し、結果的に車輌姿勢がフラットに保たれるように考えられている。ローダウン化によってバウンド・ストロークは減っているから、ストロークを使い切ってしまう状況がまま起きる。
 信州中野で高速を降り、渋峠を目指して駆け上がった山道でもそれは変わらなかった。路面条件がけっしていい道とはいえないけれど、登りきるまでに何度もフル・ボトミングした。ストラット・タワーからAピラーの辺りにかけてガツンとくる。攻めたせいはあるにしても、攻めてなんぼのクルマなんだから、という思いは強い。スムーズな路面では標準型を凌ぐ能力を見せつけるのだから、なんとも悩ましい。



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page1 ツボにはまれば◎。
page2 赤城を走らせて感激した。

 
 
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