(左)Passat Variant TSI Highline (右)Passat TSI Highline
パサートTSIハイライン 新型パサートのデビューは2010年9月のパリ・モーターショウ。4785mmの全長と1820mmの全幅は先代と同じ。車重は先代より50kgほど軽くなった。フロントのデザインは最上位機種、フェートン(日本未発売)のイメージを受け継ぐ。価格はハイラインが374万円。コンフォートラインが324万円。
パサート・ヴァリアントTSIハイライン ボディ・サイズは、全長、全幅はセダンと同じで、全高は40mm高い。試乗で後席に乗った村上記者によれば、乗り心地は若干ワゴンの方がいいという評価。試乗車は、メーカー・オプションの電動パノラマスライディングルーフを装備する。価格はハイラインが396万円。コンフォートラインが346万円。
運転好きがつくったエコ・カー
堂々としたボディ・サイズの新型パサートに搭載されるのは、わずか1.4リッターの4気筒ターボ・エンジン! フォルクスワーゲンが日本に送り込んだ問題作にいちばん乗り!
語るひと=村上 政/齋藤浩之/塩澤則浩(まとめも) 写真=望月浩彦
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注目は1.4リッター直噴ターボ
塩澤 新型パサート、このサイズのクルマにして驚きの小排気量エンジン。なんと言っても注目は1.4リッター直噴シングル・ターボだよね。はじめて乗ってどうだった?
齋藤 こと足りると思ったよ。
塩澤 十分だってこと?
齋藤 必要十分っていうとヤナ感じでしょ。でもそうじゃなくて、年がら年中フル乗車フル積載とか、何が何でも全開じゃなきゃ気が済まないようなひと以外は、何も不満を感じないと思う。
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村上 不満どころか新鮮な驚きがあった。だってそもそももっと小さなゴルフやポロに、同じ1.4リッターだってツインチャージャーとかがあるのに、それをいちばん大きなパサートに、よりによって1.4リッターのシングルチャージャーを載せるっていう発想にまず驚いた。
塩澤 確かに大きいよね。4785mmの全長はBMWの3シリーズと5シリーズのちょうど中間だもの。
村上 正直言って乗るまでは、そんなの遅くてぜんぜんダメなんじゃないかと思ってた。それが品川のフォルクスワーゲンで借り出してすぐに、「エッ、意外にしっかり走るじゃん」って思った。いや、積極的に速いのにビックリしたね。
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Passat Variant TSI Highline
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塩澤 速いな、とは思ったけど、やっぱり、以前長期リポート車で乗ってた先代パサートの1.8Tの方が速かった。
村上 それはそうでしょ、1.8Tは160馬力もあって、こっちは122馬力しかないんだから。でも、実際に速いことと、感覚としての速さは別の問題だから。これは感覚的に速い。シャキシャキ、キビキビしているクルマだと思う。
齋藤 あのね、基本的に122馬力っていうのは1.8リッターの自然吸気の最高出力ですよ。
塩澤 ターボ係数を掛けるとね。
齋藤 そう。まっとうなヨーロッパ車の1.8NAの平均値。で、最大トルクの20.4kgmはというと……
塩澤 2リッターのNAだ。
齋藤 その通り。だけど、1500回転と、発生回転が低くて、なおかつ下の方が太ってるから、低速で2リッターのNAよりも速く感じる。ましてやDSGのトランスミッションが7段もあって、低速側がもっと強化されてるからなおさらだよね。
村上 エンジンもトランスミッションも、いちばん使うところが強化されてるわけだからね。
齋藤 そう、でも条件によっては、めいっぱい踏むと、アレ、意外に行かないな、っていうのはある。ほら、最大頑張っても1.8のNAだから。
村上 ずっとNAでやってるBMW3シリーズのベース・モデルなんか、確かに低速で下がない感じがある。飛ばすと速いんだけどね。
齋藤 いまや逆転してるからね。低中速域の過給効果に焦点を合わせて多段変速機と組み合わせた方が、自然吸気で変速段数の少ないヤツよりはるかに乗りやすいし、速く感じる。