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アウディA7スポーツバック vs メルセデス・ベンツCLS350


AUDI A7 SPORTBACK & Mercedes-Benz CLS350
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AUDI A7 SPORTBACK
エンジン:V型6気筒DOHC24バルブ過給 排気量:2994cc 最高出力:300ps/5250-6500rpm
最大トルク:44.9kgm/2900-4500rpm 変速機:7段ツインクラッチ
全長×全幅×全高:4990×1910×1430mm
ホイールベース:2915mm 車重:1900kg 価格:879万円

Mercedes-Benz CLS350
エンジン:V型6気筒DOHC24バルブ 排気量:3498cc 最高出力:306ps/6500rpm
最大トルク:37.7kgm/3500-5250rpm 変速機:7段AT
全長×全幅×全高:4940×1880×1415mm
ホイールベース:2875mm 車重:1750kg 価格:930万円


これぞ新感覚派セダン、ど真ん中の2台を考える。


元祖“新感覚派”といえば、メルセデス・ベンツCLS。その2代目が、
よりアグレッシブになって登場した。一方、勢いに乗るアウディからも、
まったく新しい大型ハッチバック・サルーン、A7スポーツバックがデビュー。
時を同じくして日本上陸を果たした2台を乗り比べて、考察した。
語る人=鈴木正文/村上 政/齋藤浩之(すべて本誌) 写真=小野一秋



村上 まるで示し合わせたかのように、メルセデス・ベンツのCLSとアウディのA7スポーツバックという2台の、いかにも新しい感覚のサルーンが上陸しました。これがそもそもこの特集を組もうと思い立ったきっかけでもあるわけです。7年前に登場した初代CLSは衝撃的だった。いかにも4ドア・セダンでございますというクルマをメインに作っていたメルセデスからこんなクルマが出るのか! という驚きがあった。その後、欧州の自動車界では4ドア・セダンとクーペの融合というのがひとつのテーマになっている。A7はそうした流れのなかで出てきた。アウディに言わせれば、4ドア・セダンでありながらクーペであり、そしてアバント(ステーションワゴン)でもある、ということになります。
鈴木 自動車に対する消費者のわがままな要求が作り出した、新感覚のクルマといえるだろうね。メルセデスのSクラス、そこへ挑戦するBMWの7シリーズ、新手のチャレンジャー、アウディのA8、という流れできたのがフォーマル・セダン。フォーマル・セダンはしかし、セクシーじゃない、という思いが強くなってきた。セクシーではないというのは、カッコよくないとかクールじゃないという意味とも重なる。ひとびとのライフスタイルがこれだけ変わってきているのに、クルマだけが変わらないままでいるのか、という感情が高まってきた。
村上 ええ。
Mercedes-Benz CLS350
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Mercedes-Benz CLS350
鈴木 もちろん、ライフスタイルが変わっていないひともいる。例えば、ある種の企業のトップとか、安定感のある政治的な立場を必要とするひとたちとかね。例えば、ドイツでいちばんの会社はVWである、というのは変わらないにしても、その周辺で注目されている企業の経営者だとか幹部だとか、いろいろな新しいひとたちが増えている。金融ビジネスひとつとっても、クリエイティブな金融ビジネスというのをやっているひとがいる。そういうひとたちが先進国ではすごい勢いで増えちゃったんじゃないかな。そういうひとたちは、クルマに限らずいろいろなものについて、ちょっとセクシーでクールなものを求めるようになった。2000年紀に入ってメルセデスはいちばんイメージの刷新が必要だった。本来的にはメルセデスのお客さんなんだけれど、そうなっていない、ある種のクール&セクシーなものを求めている40歳代に入ったか入らないかぐらいの、バリバリと生きているひとに向けて、クーペ・スタイルの大型4ドア・セダンを出した。それがCLSというクルマだよね。
村上 そうでした。
 リア・フェンダーのデザインにアウディの上手さが光る
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AUDI A7 SPORTBACK
リア・フェンダーのデザインにアウディの上手さが光る
鈴木 アウディはもともとそういうお客さんを重点的に狙って、そこにクワトロ・システムや直噴ディーゼル・ターボといったものを中心に据えてハイテク・イメージを打ち出し、「賢い」とか、「燃費がいい」という評価を勝ち取ってきた。A7は、ひと回り小さいA5スポーツバックに続いて登場したわけだけれども、現代的なツブシの利くファンクションを盛り込んで、見かけはクール&セクシーだけれど実質は非常に万能なクルマとして出来上がった。SUV顔負けのね。メルセデスと決定的に違うのは、やはり技術先進的イメージを盛り込んであることだろうね。
村上 アウディでしかありえないクルマになっていますね。


AUDI A7 SPORTBACK
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Mercedes-Benz CLS350
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ぎこちない感じを産んでいる感はあるものの、パーソナル感は上々
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滑らかに連なる曲線
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AUDI A7 SPORTBACK
ダッシュボードの上縁をドアに連なるラップアラウンド感を強調して処理するなどして、A6やA8との違いを出そうとするA7。A8などの造形があまりに隙がないだけに、それとの違いを表現する難しさが、ぎこちない感じを産んでいる感はあるものの、パーソナル感は上々。


Mercedes-Benz CLS350
近年、直線的なラインを多用してインテリアをデザインしてきたメルセデスのなかで、CLSは例外的な存在。滑らかに連なる曲線ですべてまとめ上げている。車格に相応しい高級感をもたせながら、軽快でスポーティかつパーソナルな印象を併せ持たせるという意図が伝わる。




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