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アウディS4 と ポルシェ・パナメーラ4S


AUDI S4/アウディS4
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PORSCHE PANAMERA 4S/ポルシェ・パナメーラ4S
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AUDI S4
●ライバル不在の独自の地位を築いたS4。
●機械式過給の直噴3リッターV6は333psを発揮。
●4WD。変速機デュアル・クラッチ式7段自動MT。
PORSCHE PANAMERA 4S
●シリーズど真ん中の代表選手的パナメーラ。
●自然吸気の直噴4.8リッターV8は最高出力400ps。
●4WD。変速機はデュアル・クラッチ式7段自動MT。


ドイツ流スポーツ・セダンの究極。


アウディS4とポルシェ・パナメーラ4Sスポーツ・セダン市場をリードする
ドイツ勢の中でも、もっか最注目のモデルとして
編集部が選んだのが、アウディS4とポルシェ・パナメーラ4Sだ。
エンジンをフロントに縦置きし、4輪を駆動するという共通点を持つ2台をテストした。
文=村上 政+齋藤浩之(ともに本誌) 写真=柏田芳敬


A4シリーズのベスト

村上 本当だったら、ドイツ流スポーツ・セダンの究極といえば、BMW・M3が真っ先に出てこなくちゃいけない。でも、残念ながら、新型3シリーズは出たばかりで、まだMの投入には到っていない。そこで、マイナーチェンジしたばかりのアウディS4を究極と認定した。
齋藤 えっ、誰が認定したの、それ。
村上 そんなの乗ってみれば誰にでも一乗瞭然でしょ。ドイツ車に限らなくたって、いま最も勢いのあるスポーツ・セダンといえば、S4をおいて他にない。アウディは昔のアウディならず。ただアウトバーンで矢のような直進安定性を見せるだけじゃなく、伊豆のワインディング・ロードを走っても、見事なコーナリング性能を見せつける。しかも、少し前のSモデルのように脚がカチカチに突っ張ったりすることもなく、ほどよいしなやかさを持っているから、街乗りでも気持ちいい。高速でよし、峠でよし、街でよしの3拍子揃ったオールマイティなスーパー・スポーツ・セダンというべきでしょう。
齋藤 最近は、BMWもメルセデスも防戦一方の感なきにしもあらず。迎撃にやっきになっている。それぐらい、アウディ全体に勢いがある。Sモデルはアウディでいちばん魅力的な存在といってもいいよね。MやAMGに真っ向勝負のRSモデルが性能はピカイチなのに、ステアリング・フィールや脚の味付けなどが今一歩だから、なおさらSの完成度の高さが印象に残る。逆に、Sに対応するモデルがBMWやメルセデスにないのも、Sを唯一無二の存在にしている感がある。
村上 確かに、RSもMもAMGもいまやあまりに動力性能が高くなりすぎて、トゥー・マッチの感がある。そこへいくと、このS4はちょうどよいところにある。ノーマル・モデルのA4よりむしろ乗り心地すらいいくらいで、A4シリーズのベストでもある。
齋藤 異存なし。
村上 アウディも世界で年間130万台も売るメジャー・プレイヤーになって、その大黒柱であるA4は気が遠くなるくらい幅広い顧客を対象にしなければならなくなった。一方のS4は、それこそエンジン読者のような走り好きに的を絞って開発しているから、ピントがピタリと合った完成度の高いクルマができる。
齋藤 その一例が、電子制御の可変ダンピング・システムで、コンフォート、ダイナミック、オートのどのモードに切り替えても、それぞれにプログラムに説得力があって、積極的に使い分ける気になる。なかなかないからね、こういうのは。使いこなすと、ほとんど万能だよ。

アウディS4に搭載される3リッターV6エンジンは、S4(やS5)系だけでなく、A6/A7、さらにはA8にまで広く使われている、ダウンサイジング時代の申し子のようなユニットだ。Vバンク内に機械式の送風型過給器を据え置いて、優に4リッター超級に匹敵する大トルクを捻り出す。ピックアップ特性はタイトで、大排気量エンジンのように素直な加速性能が引き出せる。ボディの小さなS4はだから疾風のように速い。
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ひと目でデザイン品質の高さが伝わってくるアウディのインテリア。ステアリング・コラムとセンター・パッドの間にピアノ調ブラック塗装の部品を挟み、視覚上の緩衝地帯を設けるなど、芸がじつに細かい。細かなスイッチの周囲の隙間の均一性やクロームリングのフィッティングなども見事のひとこと。ともすれば滑りやすくなる革シートだが、サイドの張り出しが程よく効いて、ホールド性能は高い。

まるでFR車のようにバランスのよいプロファイルを見せるアウディS4。エンジンの脇下ではなく直後にフロント・ディファレンシャルを置くクルマとしては限界的に詰めた機械レイアウトが、ここに活きている。ダウンサイジングで軽くなったエンジンとのシナジー効果で、ハンドリング性能も申し分ない。




 
 
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