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さらに走りに磨きがかかった。


外観上の変更点はフロントグリルとリア・コンビネーション・ランプとアルミホイールのデザイン
外観上の変更点はフロントグリルとリア・コンビネーション・ランプとアルミホイールのデザイン。
フロントグリルは、ニュー・レガシィと同じタイプのデザインとなる。


エンジン長期テスト・フリート・リポート

導入時期 2003年3月
走行距離 1万789km
平均燃費 11.0km/リットル
今月の走行距離 649km(3か月間)
今月の経費 6350円(オイル交換)
新車価格 246.0万円



さらに走りに磨きがかかった。
改良版トラヴィックに乗る!

文=塩澤則浩 写真=望月浩彦



順調に距離を重ねる14号車。あいかわらず走るのが楽しくてしかたがない。このトラヴィックをただのファミリーカーだと思ったら大間違いで、走りの方向に振った長期リポート車のSLパッケージは、箱根のワインディングを7人乗りのミニバンとは思えぬ俊敏さで駆け回る実力を持っている。それもそのはず。ザフィーラ(トラヴィックのヨーロッパ名)は、かつて、世界でも最有力のクルマ雑誌のひとつ「オートカー」誌上で行われたベスト・ハンドリング・カーを選ぶ企画で、ミニバン・カテゴリーのナンバー・ワンになったこともあるのだ。
 でも日本ではそういうことはあまり知られていない。シートがフル・フラットにならないとか、物入れが少ないとか、ウォークスルーがないとか、日本的なミニバンが謳いたがる装備の不足ばかりが目立って、走る、曲る、止まるという基本性能に目が向けられていないような気がする。14号車の担当者としては、つねづねそれが残念でならなかった。


日本車に追いついた

 そのトラヴィックに、日本導入2年目にして改良が加えられたというので、編集部のリポート車と同じSLパッケージに試乗してみた。14号車と乗り比べて、どこがどう変わったのか報告したい。
 機能性、操作性の向上という点では以下のような変更を行っていた。6対4だった分割可倒式2列目シートを4対2対4に変更し、中央席のシートベルトを2点式から3点式に改めた。手動式だったドア・ミラーを電動格納式に変更。ワイパー・レバーとウインカー・レバーの位置を左右で入れ替え、国産車と同様の位置にしている。  インテリアについては、いままでブラックとブルーの2色しか選べなかったところを、明るいライトグレーの内装色も選べるようになったほか、新たに視認性の高いホワイト・メーターが採用された。
タイヤがミシュラン・パイロット・プライマシーから、ブリヂストン・トランザに変わった
タイヤがミシュラン・パイロット・プライマシーから、ブリヂストン・トランザに変わった。サイズは205/55R16で変更なし。
それでこれだけ走りが変わるとは。
 エクステリアでは、フロントグリルとリア・コンビネーション・ランプ、アルミホイールのデザインが新しくなったが、こちらは一見するとどこが変わったのかわからないほどの小変更だ。
 実にマジメな改良をコツコツとやっているわけだけど、よく考えてみると、これでようやく日本車と同じレベルに追いついたと言えなくもない。さすがにフル・フラット・シートやウォークスルーはないが、いままであったネガな部分を消すことに成功しているのではと思いつつ、いつもの箱根に連れ出してみて驚いた。14号車と比べて格段に乗り心地がいいのだ。それでいて、ちょっとスピードを上げると14号車ならタイヤが鳴いてしまうような曲率のきついコーナーでもよく粘る。改良点は利便性やデザインだけではなかったのだ。走りの良さに一段と磨きがかかっている。
 新しいトラヴィックと比べると、走りがいいと思っていたはずの編集部のリポート車が色あせて見える。ロールが少なくいかにも踏ん張っている感じはいいのだが、硬すぎてドタバタする。反対に新しいトラヴィックは長期リポート車よりもロールするが、踏ん張る、というよりいなしている感じで、コーナーリング・スピードも速かった。




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