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コルベット・オーナーを訪ねて名古屋へ


CHEVROLET CORVETTE/シボレー コルベット
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28号車
CHEVROLET CORVETTE



コルベットはローリング・ストーンズだ!


時速300km/hの世界で勝負するNASCARドライバー、古賀琢麻選手にコルベットの魅力を訊く。
文=荒井寿彦(本誌) 写真=望月浩彦



NASCARドライバー

 オーナーはコルベットのどこに魅力を感じているのだろう? コルベットを愛してやまないというレーシング・ドライバーを名古屋に訪ねた。
 06年型コルベット・コンバーチブルに乗る古賀琢麻選手(29)が、活躍する舞台はアメリカのNASCAR。どのレースも15万人以上の観客を動員するアメリカで最も人気のあるストックカー・レースで、野球、フットボールなどと並んでアメリカ人にはなくてはならないエンターテインメントだ、とさえ言われている。
 「典型的なコルベット・ファンだと思いますよ、僕は」と言う古賀選手は名古屋生まれ、名古屋育ち。12歳からカートをはじめ、国内レースで経験を重ね00年に渡米した。
05年は全米オールスターにも出場。総合ランキング14位
05年は全米オールスターにも出場。総合ランキング14位。カスタム・パーツの問い合わせは「リボルバー」まで。
 「だって、F1ドライバーになるのも、NASCARドライバーになるのも可能性がすごく低いんだったら、好きな方に挑戦したほうがいいじゃないですか」
 渡米後はすべてがドラマチック、かつドラスティックに動き、シートが確保できたそうだ。現在はグッドイヤー・レーシングのドライバーとして、グランド・ナショナル・ディビジョンというカテゴリーに参戦している。


アメ車ショップのオーナー

 古賀選手はアメリカ車販売店のオーナーという別の顔を持っている。
 「いま、NASCARでプロとして何十億稼ぐ階段の一歩手前にいるんです。トップ・ドライバーは30代後半から40代なかば。もちろん、その夢をかなえたい」
 日本での仕事も大好きなアメリカ車。軸のブレない古賀選手。乗り継いで来たクルマはもちろんアメ車だ。
 「ずっとカマロでした。念願のC3に乗ったのは03年。79年型です。嬉しくて、僕はもうC3以外のものには興味持てないんじゃないかと思いました。エアロつけて、内装換えて、自分の理想のコルベットにして。ホント、C3が僕のすべてでした」
 ところが、06年型の黄色いC6コンバーチブルが手元に来ると、そのC3を手放してしまう。
 「運転席から見えるフェンダーのアーチがね、C3なんですよ。C5はのぺっとしてるんですけど、C6はちゃんとエッジが立ってる。これなら許せるって思ったんです」
 運転席からフェンダーを見た古賀選手は、永遠のアイドルが若返って帰ってきた! と思ったそうだ。
 ポルシェ、フェラーリにはまったく興味がないと言う。
 「いいとは思いますよ。僕もレーシング・ドライバーだし。
アメ車ショップ「リボルバー」のオーナーでもある古賀琢麻選手
アメ車ショップ「リボルバー」のオーナーでもある古賀琢麻選手。「かりに1億、2億クルマに使っていいって言われても僕はコルベットに乗る」
でも、ハンドリングがいいから好きとか、そういう問題じゃないんです」
 古賀選手はコルベットの魅力を大好きなロック・バンド、ローリング・ストーンズにたとえた。
 「ストーンズって演奏が上手いから人気があるわけじゃないでしょう。スケール感っていうか醸し出す雰囲気がスゴい。テクニカルなバンドのやつにキース・リチャーズのギターってどう? って聞いたらダメじゃん? って言うと思うんですよ。でも、カッコイイ。コルベットもそう。理屈でポルシェなんかと比較すること自体、間違ってると僕は思う」
 古賀選手のなかでは、デビュー40年を過ぎてもエネルギッシュなロック・バンドと、アメリカン・スポーツの雄として君臨し続けるコルベットが重なっているようだ。
 「でもC6に関しては走りも素晴らしいと思います。許せなかったのは内装、カーナビ、マフラーの音」
 コルベットを愛しているからこそ、納得できなかった部分は自分で変更を加えた。それがそのままショップのビジネスにつながっている。カーボン調プリントが張られた内装パネルの仕上がりは素晴らしく、まるで本物のカーボン・パネルのようだ。
 「自分の衝動に正直に動いてるだけなんですよ。それがビジネスになってるだけ。NASCARに行ったのも何か計算があったわけじゃない」
 日本では鈴鹿サーキットに出かけることが多い古賀選手。ロータス・エリーゼやエクシージのオーナーのためのドライビング・スクールの講師でもあるのだ。軽量ミドシップの先生に大排気量、大トルクのFRを上手に走らせるコツを訊いてみた。
 「う〜ん。オーディオ、ガンガン鳴らして、とにかくアクセルを踏む。これがコルベットの醍醐味!」
 ロックな答が返ってきた。


CHEVROLET CORVETTE/シボレー コルベット
(左)ノーマルより太い音が心地よいショットガン・マフラー。(右)ワーク社製LS207ホイールを履く。エンジン・サスペンションはノーマルのまま。

CHEVROLET CORVETTE/シボレー コルベット
(左)カーボン調パネルとクラリオンHDDナビを備える。(右)10.2インチのモニターにもなるルーム・ミラー。



(2006年11月号掲載)
 
 
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