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退役近し。その前にグランドツーリングへ。


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2日目の昼食で野麦峠に立ち寄った時のもの。グランデ・プントが大きく見える。


FIAT GRANDE PUNTO 1.4 16V SPORT


新車価格 212万円
導入時期 2006年11月
走行距離 3万2479km



ここはモナコか、コルシカか!


普段、ファッション担当の井上の良きアシとして都内を駆け回っている31号車。
退役が近いこともあり、最後に思い切り走らせてやろう、とフィアット車の
クラブ・ツーリングに飛び入り参加して来た。
文章=塩澤則浩(本誌) 写真=阿部昌也


 本誌にもたびたび登場しているカメラマンの阿部昌也さんから、フィアット124のツーリングに参加しませんかという魅力的なお誘いをいただいた。阿部さんのミント・グリーンの124スパイダーは、本誌にも登場したことがある(本誌08年3月号の巻頭特集「男一匹、クルマは2台」。ほかにルノー・カングーも所有)ので、ご覧になった読者も多いと思う。
 実は、阿部さんの124にはちょい乗りしたことがある。なにを隠そう、ボクも124が大好きで、ヘインズのマニュアルも持っているし、ヤフオクでは何度も入札ボタンを押す寸前まで行った。あの時、阿部さんは、そんなボクの背中を押そうと愛車のステアリングを握らせてくれたのだけれど、今回の誘惑も強烈だ。阿部さんが所属しているフィアット124クラブ・ジャパンは創立10周年を迎えたそうで、いつにも増して124が集まるらしい。しかもアバルト・ラリーも来ると聞いて、ボクはあっさり誘惑に負けてしまった。
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記念撮影。あんなに飛ばしていたクルマに家族や子供が乗っていたことにビックリ。
ルート・マップがない

 早朝5時。フィアットつながりということで、井上が担当する長期リポート車のグランデ・プントを借りて、集合場所の中央高速談合坂SAに着くと、すでに数台の124が集まっていた。ここからさらに伊那に向かい、そこで関西方面から来る仲間と落ち合うという。関東支部の幹事を務める木村直人さんに後の予定を訊ねると「向こうに着いてから相談して決めます」というなんともイタリア的な返事。ルート・マップもなければタイム・スケジュールもない。そのおおらかさが気に入った。
 おおらかなところは伊那に集まった31台のクルマにも現れていて、124は半分の16台。ほかは何かといえば、850が数台に131やX1/9、アルファもあればメルセデス・ベンツ300CE(W124つながりで)まである。
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飛騨の山中で撮影。後に見えるのは850アバルト・スパイダー。
 こんな具合だから、のんびりしたツーリングなんだろうな、と思ってスタートしたら大間違い。飛ばすこと飛ばすこと。鬼のような飛ばし屋ばかりで、ついて行くのが大変である。1.8リッターの124だとノーマルでも120馬力くらいあるし、2リッターならもっと上。おまけにほとんどみんなチューンしてあるので1.4リッター95馬力の非力なグランデ・プントは常に全開である。目的地の高山へはあえて選んだ山岳路を行くが、こんな道が日本にもあったのかと思えるような断崖のワインディングで、地図もないのにちぎられたら大変と思ってこちらは必死。ここはモナコか、コルシカか! というようなコーナーが連続するところを、3速だと立ち上がりで失速してしまうので2速で目いっぱい引っ張って喰らいつく。気がつけば、シートをワンノッチ前に出し、ヒール・アンド・トウを駆使して額に汗して笑っている自分がいた。2班に分かれて行動したのだけれど(この班分けも適当)、その班の中でも前に出たり、後にさがったりしながら山の中を1日中走りまわった。結局、その日は下呂温泉の近くの山の宿で一泊。翌日も目いっぱい走り回った今回のツーリング、食べてる時と寝ている時以外は、ずっと走っていたことになる。でも、メチャメチャ楽しかった。
 グランデ・プントは、エンジンは非力だけれど回せば活発だし、アシもいいので運転していて楽しかったけれど、やっぱり124スパイダーがカッコいい。あぁ、パンドラの箱を開けてしまったかもしれない。


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集合場所は、関西と関東の中間地点、中央高速伊那インター近くのみはらしファーム。のんびりと仲間が集まりはじめた。
 
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850ベルリーナのキュートな後姿。鬼のように飛ばす124に全開でついてゆく。
 
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早川渡さんと124アバルト・ラリー(73年型)。

 
佐々木晴英さん、千津子さんと124アバルト・ラリー(74年型)。

 
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古澤秀彦さん、松原由加里さんと124(75年型1800)。

 
杉田祐樹さんと850クーペ(67年型)。

 
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西智嗣さんとアルファ・スッド(78年型)。

 
田中隆博さんと124(74年型1800)。

 
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高橋丈博さんと124(81年型)。

 
市川尚斉さん、ドリスさん、リサさんとメルセデス・ベンツ300CE(92年型)。いつもはアバルト・ラリーだけれど、今回は3人なのでW124で参加。

 
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伊藤昇さんと124(82年型2000)。

 
松沼文男さん、記代さんと124(83年型2000)。

 
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久坂直樹さん、裕紀子さん、陸くんと850ベルリーナ(70年型と思われる)。

 
桜井高男さんとスパイダー・ヨーロッパ(85年型)。

 
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宿を出発する日の朝。駐車場でクルマ談義。
 
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藤井洋さんとアルファ・スパイダー(92年型)。

 
井上稔章さんと850スパイダー(68年型)。

 
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土方克利さん、純子さん、陸斗くん、光鈴ちゃんと600D(64年型)。

 
難波悌次郎さんとスパイダー・ヨーロッパ(83年型)。

 
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田中利典さん、登志子さん、透くんと124(80年型2000)。

 
須山信行さんとBMW 3.0CSL(72年型)。

 
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飯村春夫さんとポルシェ911T(72年型)。

 
弘津興太郎さんと850スポルト・クーペ(71年型)。

 
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仮屋隆典さんと131アバルト・ラリー(77年型)。

 
松山稔矢さん、萌花ちゃんとプント(00年型)。その他の愛車、アバルト750。

 
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前田正志さんとスパイダー・ヨーロッパ(84年型)。

 
阿部昌也さんと124(75年型1800)。

 
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石川美憲さんとX1/9(87年型)。

 
芝田泰郎さんとスパイダー・ヨーロッパ(84年型)。

 
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竹内勝彦さんと愛音ちゃん。スパイダー・ヨーロッパ(85年型)は車検中。

 
篠田智さんとプジョー206(04年型)。

 
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吉岡正次さん、陽子さん、一貴くん。いつもはルノー・ゴルディーニ(65年型)。

 
木村直人さんと124(81年型2000)。

 
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阿部カメラマンと124のコンボイを撮影するべく路肩で待機の図。
 
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850スパイダーが先頭でコンボイがやって来た。
 
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安全タンクがドーンと陣取る田中隆博さんの124のトランクルーム。
 
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ツーリング2日目、「女工哀史」で有名な野麦峠で休憩。「お助け小屋」で昼食後、解散となった。
 
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ボディ・カラーが何度も変わった木村直人さんの124。エンジン・フードの裏は赤。
 
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野麦峠の駐車場で。右から2台目は仮屋隆典さんの131アバルト・ラリー。
 
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野麦峠の駐車場でタイヤのボルトを増し締めする田中隆博さん。
 
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野麦峠で今回のツーリング最後のミーティング。ここから東京、岐阜、群馬、茨城、大阪、神戸、四国へとそれぞれ帰途につく。帰りもグランドツーリング!
 
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トンネルで快音を聞かせる124。
 
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