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空荷でも跳ねない脚


No.37 RENAULT KANGOO /37号車 ルノー カングー

新車価格 612.35万円
導入時期 2007年7月
走行距離 7489km




後席だって快適です


ある読者の方から後席の乗り心地はどうですか? というお便りをいただきました。
今回は、その質問にお答えしたいと思います。心配ありません。後席も快適です。
文=齋藤浩之(本誌) 写真=小野一秋







貨客兼用車の常識を超える
 カングーはそもそも貨客兼用車輌として基本設計が行われたクルマです。貨物専用として開発されたクルマではないわけです。当初から乗用車として使えるようにという意図が織り込まれていたのです。そもそも乗り心地(というよりもロードホールディング性能)についてはうるさいルノーが、乗用車としての要件を満たすように作ったクルマですから、乗り心地について心配する必要はまったくないのです。
 カングーは荷室容量が650〜2600リットルもあることから、いかにそれが乗用タイプであっても、リア・サスペンションがかなり硬いのではないかと心配したくなります。カングーのこの荷室容量は、日本の小型商用車に当てはめると、積載量400〜500kgクラスに相当するはずですが、日本のそうした商用車の空荷もしくは軽荷重時の乗り心地、とくに後席のそれは乗用車のそれに到底及ばないものです。不快かどうかはともかくとして、やたらに硬くてポンポン跳ねたり鋭い突き上げがきたりする。ライトバンを運転したことのあるひとなら誰でも知っているでしょう。
 ひるがえってカングーの場合は、たとえ空荷のときでも、下手な国産乗用車を寄せ付けない優れた乗り心地をしめします。基本的にフラットな姿勢を維持し、リアの突き上げもありません。開放V字断面のトーションビームで左右のフルトレーリングアームを剛連結したリアサスペンションは、スプリングにトーションバーを使っていること、大きなレバー比を取って強力な減衰力をもったダンパーを充てていることなどもあって、安手なピッチングを誘発することもありません。4m強と短い全長に対して相対的にかなり長い2.6mものホイールベースをもっていることも強みです。また上背のあるカングーはそもそも空荷状態でもリアにしっかりとした荷重が確保できているのもこの場合、有利に働いています。さらに、車輌重量の絶対値が1.2tというのも、カングーのようなディメンションのクルマにとっては軽すぎず重すぎずのちょうど塩梅のいいところにあるようです。
 奢られた構造のシートでなくても、人間の生理サイズに心地よい乗り心地が、カングーには備わっているのです。快適ですよ。
 
 
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