ENGINE online/エンジン オンライン

フレンチ・レストランのチーフ・シェフ、シトロエンDS3に出合う。


島田シェフはかなりのクルマ好き
クリックすると拡大
島田シェフはかなりのクルマ好き。2002年には、プレA型のポルシェ356クーペでラフェスタ・ミッレミリアにも出場した。

54号車 CITROEN DS3 chic

新車価格 249万円
導入時期 2011年1月
走行距離 1万5210km


不変は飽きない。


東京・白金高輪のフレンチ・レストラン
「アルヴィナール」の、フランス修業を経験したシェフに、
“フレンチ・エスプリ”について訊いた。
文=中村光宏(本誌) 写真=山下亮一
CITROEN DS3 chic



 54号車に乗りはじめて半年。あっという間に返却期限の6月を迎えてしまった。54号車の前にリポートしていたプジョー206に比べかなり大きくなったDS3に、フレンチ・コンパクトの魅力からの乖離を感じ、乗る前は少し憂鬱だった担当者だが、気づけば54号車の虜だった。54号車のテーマ“フレンチ・エスプリ”のなせる技だったのか? それを探るべく、フランス修業の経験を持つフレンチのシェフを訪ねた。


“枠”は外さない

“フレンチ・エスプリ”とは何か? を訊くべく向かったのは、東京・白金高輪にあるフレンチ・レストラン「アルヴィナール」のシェフ、島田哲也さん。4年間のフランス修業時代には、3つ星の「アルページュ」や「ルカ・キャルトン(現サンドランス)」でも働いた実績を持つ人で大のクルマ好き。プレA型と呼ばれる激レアなポルシェ356クーペを駆り、ラフェスタ・ミッレミリアにも参戦している。
――DS3の感想は?
「とてもオシャレなのにとても実用的。遊び心が実用車を飽きないものにしている。普通を普通のままでは我慢できない、フランス人気質が車内外に充満してますよね(笑)」
――フランス料理と共通する?
「同じです。DS3のオシャレな部分て、すべて実用面をスポイルしていないですよね。たとえばメーターですが、こんなにデザインされているのに視認性はすこぶるいい。フランス人て、そういうあるべき枠を壊さず、その中で最大の遊び心を発揮するんです。それは料理も同じ。素材も味も飾り付けも、じつは枠があって、それは絶対に外しません」
――枠は個性を阻まない?
「それは逆。枠があるから個性が光るんです。私はフランス料理ほど飽きない料理はないと思っています。それは不変の枠の中で、作り手が切磋琢磨し自分だけの味を作っていくから。フランス人は勤勉で、こだわりも日本人以上です。だから手間をかけるフランス料理が生まれ、DS3という実用車もこだわりぬいたから、乗り手を飽きさせない。勤勉なフランス人が枠の中でこだわり見出した個性。それが“フレンチ・エスプリ”なのではないでしょうか」


ビュルゴー家の鴨
「54号車を料理に例えると?」との問いに応えて作ってくれたのは、フランス・シャラン産の最高級ブランド鴨“ビュルゴー家の鴨”を使った「鴨のコンフィ」。レストランに届いた鴨肉は、1日半、塩漬けし、1日、油で煮込み、最低でも1週間熟成させて、やっとコンフィの素材となる。「DS3には、進化してもどこか昔のシトロエンと変わらない良さを感じました。目指すものが昔も今もぶれていないのでしょう。鴨のコンフィは、本来、肉を塩漬けにした保存食なんです。どの家庭にも保存されていて、いずれも同じコンフィとして食卓に並ぶ。そんな不変性が共通すると思います」(島田シェフ)


島田哲也さん 島田哲也さんは、白金高輪に昨年オープンしたフレンチ・レストラン「アルヴィナール」のチーフ・シェフ。20歳までバンド三昧、音楽で生計を立てることを志していたが、喫茶店アルバイトなどを経て、一転23歳でフレンチのシェフとなることを決意し渡仏。「アルページュ」などの3つ星レストランなどで修業を積んだ。帰国後、5年で自身のレストラン「イレール」を東京・恵比寿に開店。昨年、「イレール」を統合する形で「アルヴィナール」を開いた。クルマ談義も楽しめるフレンチ・レストランだ。

フレンチ・レストラン「アルヴィナール」 「アルヴィナール」東京都港区白金1-27-6-1F Tel.03-5793-5757



 
 
最新記事一覧
SPECIAL
今年もやります!“FUJIオ…
エンジン・ドライビング・レッスンの午前中のプログラムとしてお馴染みのオーバル・レッスン。
Driving Lesson
エンジン・ドライビング・レッスン
「エンジン・ドライビング・レッスン2017」の受講生募集を開始します。今年の開催は全3回…
NEWS
MAYBACH/マイバッハCAR …
超高級車ブランドにもSUVブームが到来するなか、ドイツの雄から、Gクラスをベースにした超高級SUV、G…
NEWS
鎌田卓麻選手好発進CAR P…
いよいよ2017年シーズンの全日本ラリー選手権が開幕した。
NEWS
LEGACY/レガシィCAR PED…
いまや北米での主力モデルとして堂々としたサイズとなったレガシィ。
NEWS
RANGE ROVER/レンジロー…
最新のレンジローバーと、この原初のレンジローバー、どちらかを選べたら、あなたならどうします?
NEWS
812SUPERFAST/812スーパ…
フェラーリの12気筒ベルリネッタが刷新された。
NEWS
スーパーカーの父、逝く…
自動車界の巨星がまたひとつ消えた。カウンタックの生みの親がこの世を去りました。
NEWS
LUTECIA/ルーテシアCAR …
MTの導入に積極的なルノー・ジャポンは、フェイスリフト版の新型ルーテシアの発表と同時に、MTの限定…
NEWS
4月20日から30日、5月6日…
4月にオープンを控えた新複合施設、GINZA SIX。その地下3階に、観世能楽堂が引っ越してくる。能に親…



バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



▼長期テスト車 最新5件
 価値あるクルマで価値あるモノを探しに行く
 大反響につき、「LEAF to Home」のリポート第2弾。
 北軽井沢に住まう
ゴルディーニ遣いを訪ねる。

 スモール・フレンチ、1年3カ月の任期を終えて退役す。
 フランス車との初めての生活が始まります。