長期リポート艦隊にSTIが仕立てたSUVが登場。 |
56号車 SUBARU FORESTER ts 新車価格 362.25万円 導入時期 2011年5月 走行距離 7365km 全長×全幅×全高は4560×1780×1660mmで、プラットフォームと足回りは基本的にインプレッサと共通。内装のデザインもインプレッサと同じ。2.5Lターボは、263ps/6000rpmの最高出力と35.4kgm/2800-4800rpmの最大トルクを発揮する。5ATはパドル・シフト付き。写真の左上に見えるのが、STI製のフレキシブル・タワーバー。 サーキットを走らせたい! レガシィtSに続いて今度はフォレスターtS。STIのハシゴ乗りだ。 文=塩澤則浩(本誌) 写真=望月浩彦
レガシィtSに続いて今度はSUVのフォレスターのtSを担当することになった。STIモデルのリポートは、インプレッサのR205に始まって、3台連続である。 R205はエンジンにまで手を入れたフルチューンだったけれど、フォレスターtSは、レガシィtSと同じで、足回りと内外装にのみ手を入れたライト・チューン版である。ベースは、フォレスターのラインナップのなかでも最もスポーティなSエディションだ。 先に、このSエディションについて少し説明しておくと、エンジンは2.5リッター水平対向4気筒ターボで、最高出力は263psもある。ほかのフォレスターが、2リッターのNAで148ps、2Lターボでも230psだということを考えれば、ダントツのパワーを誇る。ちなみにトランスミッションは、2リッターのNAとターボが4ATと5MTをそろえるのに対して、Sエディションは5ATのみ。2.5Lターボと5AT。実は、同じ組み合わせで大人気となったモデルがある。インプレッサWRX STIのAラインがそれだ。つまり、Sエディションはフォレスター版のAラインだというわけだ。 ご自慢の特殊パーツ そんなSエディションをベースに、足回りに磨きをかけたのがフォレスターtSである。ダンパーもスプリングも前後とも強化されたSTI製となり、いなしの効果を取り入れ、走りの質感を向上させるフレキシブル・タワーバーやフレキシブル・ドロースティフナーといったご自慢の特殊パーツももちろん抜かりなく装備されている。足回りが強化されているので乗り心地はハードだが、それでいてしなやかなところが自慢だ。そのあたりのところは直前までレガシィtSに乗っていたので、おおよその乗り味は想像できたけれど、最低地上高が高く、サスペンション・ストロークもたっぷりと確保できているおかげで、しなやかさにおいてはレガシィtSの上を行く。タイヤがM+Sのオールシーズンということもあって、乗り心地も良く感じた。 だからと言って走りが退屈かと言えば、まったくそんなことはない。どちらかと言えばオトナのGTカー的な味付けだったレガシィtSと比べると、フォレスターtSの走りは断然元気があって若々しい。サーキットを走らせたい、とさえ思ったほどだ。エンジン・ドライビング・レッスンはコイツで走ります! |
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