ENGINE online/エンジン オンライン

長期リポート艦隊初の電気自動車。


日産リーフ
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57号車 NISSAN LEAF

導入時期 2011年10月
新車価格 376万4250円
走行距離 3166km


リーフと暮らしてみる。


リーフはまだまだナゾの多いクルマだ。
どのくらい走れるのか、どんなふうに使えばいいのか。
実際にリーフと暮らしてみて、確かめてみようと思う。
文=塩澤則浩(本誌) 写真=小野一秋


 日産から、「会社にリーフ用の充電設備を付けませんか」と声をかけられたのは、6月のはじめに袖ヶ浦のサーキットで行われたニスモ・リーフRCの取材会でのことだ。それはちょうど、カーボンむき出しのまっ黒なボディのレーシング・リーフが、無音のまま突如として最終コーナーから姿を現したときだった。
 市販リーフのドライブ・ユニットとバッテリーをミドに移植したレーシング・カーが、空気を切り裂くシュワーという音とともに目の前を通過する。エンジンがレヴ・リミットに向かって上りつめるかん高い叫びもなければ、ダウン・シフト時の鋭い吠え声もない。本来サーキットにあるべき音がないその異様さと、想像以上のスピードに圧倒されて思った。「乗ってみたい」と。そしてボクは「電源付けましょう」と即答した。
 あたり前だけれど、市販のリーフとニスモ・リーフRCはまったくの別モノだ。リーフがどんなクルマなのかは、発売された直後に試乗しているからだいたい知っているし、充電設備のインフラも整っていないから苦労するだろうことも想像できた。それでも乗りたい、と思ったのは、電気モーターで走る本格レーシング・カーを見て、やっぱり未来を感じたからだ。電気自動車が急速に普及するとは思わないけれど、新たな萌芽であることは間違いない。ならば開くのはどんな葉なのか、好奇心がわいてくる。たとえ短い期間でも、日々リーフに乗って感じたことをリポートしてみたいと思ったのだ。


電源工事は2時間で終了
 電源の設備工事は日産指定の業者が行い、2時間程度で終了した。200Vの電源を社屋地下の機械室から取ったために配線が長くなり、費用は14万円ほどになったが、一般家庭ならほとんどの場合、10万円程度で収まるそうだ。
 編集部にやって来たのは日産手配のレンタカーで、わナンバーのリーフXだった。ちなみに新車で購入した場合の価格は376万4250円である。クリーン・エネルギー自動車等導入促進対策費補助金(長い!)の対象なので、国から最大で78万円の補助金が受けられる。もちろんエコ・カー減税の対象だから、自動車取得税、重量税ともに免除となり、自動車税は50%減税される。ただし、自家用車として国の補助金を受けると6年間保有する義務も発生するので、飽きっぽい人は注意が必要だ。
 今回が初回のリポートなので簡単にスペックを紹介しておこう。交流式のモーターは、最高出力が80kw(109ps)/2730-9800rpmで、最大トルクが280Nm(28.6kgm)/0-2730rpm。最高回転数は1万390回転で、変速機構を持たない減速機を介して前輪を駆動する。モーターとインバーターをフロントに置き、リチウム・イオン・バッテリーは前席と後席の床下に配置されている。全長、全幅、全高はそれぞれ4445、1770、1545mmで、ホイールベースは2700mmだ。幅はVWゴルフとほとんど同じだが、長さは20cmも長い。やはりバッテリーが重いからか、車重は1520kgもある。
社屋の壁面に専用コンセントを設置する
(写真上)社屋の壁面に専用コンセントを設置する。屋根はないので、雨にぬれてもいいようにしっかりコーキングを施した。
(写真下)下が専用コンセントの差し込み口で、上が安全スイッチ。
 乗りはじめてから2週間ほど経ったが、いまのところ主な活躍の舞台は通勤だ。自宅の国立から会社のある矢来町までは、中央高速・首都高速経由で約35km。カタログ上の航続距離は200kmとあるが、実際はもっと少ない。通勤で1往復すると残りの走行可能距離はだいたい90km程度になる。正直、いまはまだあとどれくらい走れるかが気になってしかたがない。おっかなびっくりという感じだ。今後は、急速充電器の設置情報なども活用して、すこしずつ活動範囲も広げ、リーフはいったいどんな使い方ができるのかを考えて行こうと思っている。




 
 
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