ENGINE online/エンジン オンライン

沖縄でリーフのレンカーに乗った。


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新車価格 376万4250円
導入時期 2011年10月
走行距離 7132km

南国はEV天国!


今月は沖縄で行われた試乗会をリポートする特別篇。
わナンバーのリーフで南国を走り回った。
文=塩澤則浩(本誌) 写真=望月浩彦(右頁)/阿部昌也(左頁)
読谷村にあるやちむんの里の登り窯の前で記念撮影。やちむんとは焼物のこと。沖縄伝統の素朴な生活器を作る工房が数多く集まっている。観光バスが大挙して押し寄せるような場所ではないので、ゆっくり工房を回ることができるので、焼物好きにはお薦めだ。基本は生活雑器なので価格はそれほど高くないのも嬉しい。
ホカホカの沖縄


 先月号で雪の北海道を走る様子を荒井記者がリポートしたばかりだというのに、今月はホカホカの沖縄で試乗会。羽田空港の集合場所にダウンジャケット姿で行ったら同行する望月カメラマンに「行き先間違ってませんか」と、笑われた。
 電費に厳しい高速道路主体の通勤路を走るエンジン・リーフに乗るということは、寒さとの戦いを意味する。なるべくエアコンを使わなくて済む、つまり電池を温存するために厚着をするのが癖になっているので、この日もついダウンを羽織って家を出てしまったわけで、苦笑するほかない。それがどうだ。沖縄に着いてみれば気温は半袖もオーケーの24度。北海道(士別)はマイナス22度だったというからこの温度差はまるでリーフの環境テストである。
 気温とは関係ないけれど、実は、沖縄はリーフにとって最高の環境が整っている。充電設備がすこぶる充実しているのだ。長さ約100km、幅約30kmの沖縄本島は、リーフで走り回るのにはちょうどいい広さと言っていい。リーフの実質航続距離は、一般道なら150km前後、高速道路なら100km前後だから、沖縄くらいの広さなら満充電で端から端まで行けることになる。
 それでも充電は必要だろう。東京でリーフに乗っていて何が大変かと言えば、充電場所の少なさだけれど、現在、沖縄には20カ所の急速充電施設があり、それぞれがほぼ等間隔で設置されている。20というと案外多くない、と思うかもしれないが、実際には島の広さに対してちょうどいい密度になっていて、電欠の恐怖に怯えることなく自由に動き回ることが可能だ。急速充電が設置されているのは高速道路のパーキングやコンビニ、道の駅などで、なかには共同店という本州で言えば生協のような小さな売店の場合もあり、充電インフラ作りがきちんとした計画の元に行われていることがわかる。
 こうした環境の沖縄に配備されているリーフのレンタカーは現在220台。今回の試乗会は、このレンタカーを使って行われた。

急速充電を利用するには「AEC充電カード」が必用。高速道路以外は1回の充電で500円。
沖縄の人はみんなのんびり走るので、リーフの電費も良好。充電なしで意外と遠くまで走れたのには驚いた。
やちむんの里にある工房「北窯」。泡盛をロックで飲むのにちょうどいい内側だけが青色の杯を買った。海の色です。
名護市内にある沖縄そばの店「宮里そば」。骨付きの豚肉と柔らかな昆布巻きが絶品。一杯500円は断然安い!
リーフで沖縄観光


 試乗コースに決まりはなく、何を取材してもいいというので、ベタに沖縄観光をすることにした。理由は単純。沖縄に旅行に来たほとんどの人がレンタカーを利用するし、それがリーフだったとして不便があるのかないのか確かめたかったからだ。
 試乗会のベースは名護のカヌチャベイリゾート。ここには200Vの普通充電のコンセントが多数備えられており、宿泊中の充電は問題なし。EVのレンタカーを積極的に導入しているとあって、充電設備を持つ宿泊施設が多いのも沖縄の特長だ。
宜野座でキャンプを張る阪神タイガースの練習を少しだけ見学。報道陣の中継車とファンの多さにビックリ。
 午後から行われた初日の試乗では、名護から50kmほど離れた読谷村にある焼物で有名なやちむんの里と、その周辺を回った。やちむんの里は沖縄伝統の素朴な生活器を作る工房が数多く集まっている焼物好きにはお薦めの場所。そこから10kmほど足を延ばすと夕陽が美しい景勝地の残波ビーチもある。海バックで撮影できる都合のいい場所は見つからなかったけれど、白い砂浜はメチャクチャ綺麗だった。
 帰りにファミリー・マートの急速充電器で充電。沖縄では高速道路以外の急速充電器の使用は有料だ。リーフをレンタルする際に同時に充電専用カードも借りる。カードのレンタル料は2000円。さらに1回充電するごとに500円かかる。
 翌日は、名護市内にある琉球ガラスの工房を回り、沖縄そばを食べてから宜野座で阪神タイガースのキャンプを見学。最後にマングローブの森を見てから高速道路に乗り、途中のサービス・エリアで充電した後、那覇空港へ向かった。
 東京と比べると、沖縄の充電インフラの充実度は夢のようだ。どの地域に行ってもたいてい近くに急速充電器がある。自由にどこにでも行ける、というのは自動車本来の魅力だけれど、沖縄での体験は、インフラさえ整っていればリーフにもそういう魅力があることを改めておしえてくれた。 それともうひとつ。リーフの大きさ。遠くに行けないならEVは小さくていい、と思っていたけれど、旅行に行って、家族4人が乗って、荷物も載せるなら、リーフのサイズはちょうどいい。取材中、あちこちで家族を乗せたわナンバーのリーフに遭遇してそう思った。
 とは言うものの、東京でのエンジン・リーフは出先で充電器を探す日々が相変わらず続いている。同じ色なので分かりにくいが、下の写真は横浜の某ホテルの駐車場で充電する57号車だ。電力消費を抑えるために車内でもダウンジャケットは手放せない。春よ来い、早く来い。

高速道路のサービス・エリアで充電するリーフ。小さくて分かりづらいが、後方にはもう1台わナンバーのリーフが。
マングローブは宜野座の漢那ダムで見つけた。写真の実が落下すると川床に刺さって芽が出る。自然の不思議!

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写真のリーフは同じわナンバーでも品川登録の57号車。 横浜の某ホテルの駐車場で充電中。横浜は日産のお膝元だけあって充電インフラが充実している。


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