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空気抵抗と闘うリーフのデザイン。


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新車価格 406万350円
導入時期 2012年3月
走行距離 6123km

出目金のそのワケは?


リーフのデザインはどうみても魚類系。しかもヘッド・ライトが異様に出っ張った“出目金”である。いったいどうして?

文=塩澤則浩(本誌) 写真=望月浩彦


 水泳選手にとって、好タイムが出せるかどうかは、肉体的なパワーもさることながら、水の抵抗をいかに少なくするかにかかっている。4大会連続のオリンピック出場を決めた北島康介選手でさえ、調子の悪いときは水の抵抗を壁のように感じるのだそうだ。そんな水の抵抗と比べたら空気の抵抗なんてたいしたことはない、と思うかもしれない。確かにフツーに生活していて空気抵抗を意識することはまずない。でも、ことクルマに関しては話は別だ。100km/hで高速道路を突っ走るクルマにとって空気はもはや水みたいなもの。抵抗の大小は燃費と運動性能の良し悪しに直結し、これがリーフともなると、影響は死活問題にまで発展する。大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、いたってまじめ。笑いごとではない。
ご覧のように出っ張ったヘッド・ライト・カバーはまさに出目金の様相。未来的ではあるが格好はいまひとつ。
ハラハラ・メーター

 リーフ乗りにとって一番大事な情報は、メーター・パネルに表示される残りの走行可能距離だ。いまでは慣れてしまったのでそれほどでもないが、乗りはじめた最初の頃は、あと何キロ走れるかドキドキするので勝手にこれをハラハラ・メーターと呼んでいた。というのも、スタートして10kmも走っていないのに、いきなり表示が20kmくらい減ったりする。高速道路だと減り方はもっと激しい。満充電のときならまだしも、電池が残り少ないときは目的地にたどり着けるか気が気でない。実際に走った距離とメーターに表示される残りの距離がシンクロしないのも違和感があった。あるとき日産のエンジニアにそのことをたずねると、「空気抵抗のせいです」という答えが返って来た。ガソリン・エンジン車に乗っているときは、たいして気にならない空気抵抗が、限られた容量の電池を精一杯大事に使うリーフにとっては大打撃になるというのだ。確かに、街中を40、50km/h程度で走行しているときは、実走行とメーターの表示はほぼシンクロしている。通勤で毎日高速道路を走るエンジン・リーフと違い、普段、街中を走り回っているだけでは空気抵抗損失に気づかないかもしれない。
 そんなワケでリーフのデザインには空気抵抗を減らすためのアイディアが随所に盛り込まれている。
特に興味深いのは横から見ると異様に細長いヘッド・ライトのカバーだ。測ってみると前後に90cmもあるこのカバー、実はボディ・パネルから最大で7cmも飛び出していて、立派な空力パーツとして機能しているというから驚く。まるで出目金の目のようなこのカバーでふた手に引き裂かれた空気は、みごとにサイド・ミラーを避けてリアへ流れる仕組みになっている。カッコいいかどうかはともかく、ミラーの抵抗さえ排除し、風切り音も抑えてしまうというこだわりが凄い。あっぱれである。


リース期間終了

 最後に報告がひとつ。わナンバーのレンタカーでスタートしたリーフのリポートだけれど、リース期間終了につき、今号から日産の広報車に入れ換わった。ひき続き57号車として6月末までリポートするつもりだ。 充電生活はまだまだ続きます。
 
 
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