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思わず歌っちゃう!


CHEVROLET SONIC/シボレー・ソニック
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CHEVROLET SONIC/シボレー・ソニック


シボレー・ソニックのJBLサウンド・リミテッドに乗る。

思わず歌っちゃう!

新生GMの世界戦略車、シボレー・ソニック。
デザイン、走り、オーディオも良かった。

文=荒井寿彦(本誌) 写真=柏田芳敬



過去最高の利益
 2011年の通期決算で過去最高の純利益(5975億円)を計上したゼネラル・モーターズ(=GM)。同年の新車販売台数は903万台で世界一。2009年の財政破綻からの急激なV字回復には経営のスリム化、コスト削減、中国など新しい市場での成功など、いろいろ言われているけれど、品質の高いクルマを作ることができたという根本的な理由がある。極端な値引きをしなくてもクルマを売ることが出来るようになったディーラーは利益を得、GMは販売リベートの大幅な削減に成功したのだ。
 新生GMが世界に放ったコンパクト・カーがシボレー・ソニックである。アメリカの音響機器メーカー、JBLのサウンド・システムを装備した限定車に乗った。
 外観は国産ハッチバックよりずっとエモーショナルだ。JBLサウンド・リミテッドはフロント・バンパーにフォグ・ランプを備え、より精悍な顔つきである。リア・ドアのノブは窓枠部分に隠されていて、見た目は3ドア・ハッチバックのように見える。スパッと切り落としたようなリア回りもスポーティでいい。
 インテリアはコルベット譲りのデュアル・コクピット・デザイン。オートバイをイメージしたというメーターのデザインも面白い。質感も決して安っぽくない。韓国の大字自動車と共同開発したというソニックを見ていると、韓国の底力を感じずにはいられなかった。
 走行性能はオペルが担当したというだけあって、走りの印象は骨太である。ボディはとてもしっかりしていて、乗り心地は締まっている。

ドア・ミラー付け根に設置されたJBLのツイーター(写真上)。どちらかというと柔らかい音質で、ヴォーカルやアコースティック・ギターの音が映える。マドンナ、忌野清志郎、山下達郎、どれも最高でした。ブルース・スプリングスティーンをiPhoneで聴く。外部入力はイヤホーンの出力端子を使う(写真中)。思ったほど音の劣化はないが、ドーン! という重低音はやや乏しい。


ドア・ミラー付け根に設置されたJBLのツイーター
街中は結構速い

「え〜! このボディで1.6もあるの?」と、ガソリン・スタンドのおじさんが驚いた1.6リッター直4エコテックは低速トルクが豊かで街中で扱いやすい。1220kgの軽いボディとあいまって街中では速い! とさえ感じた。
 6ATがやや緩いのと、制御にギクシャクしたところがあったのはちょっと残念。ここが引き締まるともっとスポーティな印象になると思う。
インテリアの質感が安っぽくなく
インテリアの質感が安っぽくなく、室内の居心地はいい。アナログのタコメーターとデジタル表示の速度計を組み合わせたメーター・ナセルのデザインが面白い。シートの掛け心地も良かった。ホールド性も申し分なかった。後席も大人2人がきちんと座ることが出来た。6:4の分割可倒式で、後席をすべて倒した最大荷室容量は653リッター。リア・ゲートの開口部は広く使い勝手はよさそうだ。
「どうせアメ車、ステアリングの中立付近がデッドでしょ?」と思っている方、古いです。ソニックはきちんとした手応えがあり、コーナリングも楽しい。乗ってもスイフト、デミオ危うし! と感じた。
 JBLの8スピーカー・システムは、4ツイーター+4ウーハーで構成される。JBLはBOSEより中音域に厚みがあるのが特徴で、どちらかというとヴォーカルものが得意だ。歌声に厚みがあって演奏から浮き上がって聞こえる。曲全体の情景を思い浮かべることができる優れたオーディオ・システムだと思った。高いボディ剛性も功を奏しているのだろう。
 いい走りと、いいオーディオに思わず「オー! イエー!」と歌ってしまうソニック。価格は213万円。“アメ車はつくりが大雑把”そんなイメージの人にこそ乗って欲しい。


1.6リッター直4DOHC
1.6リッター直4DOHC(115ps/6000rpm、15.8kgm/4000rpm)+6AT。4050×1740×1525mm。ホイールベース=2525mm。



 
 
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