これぞ猛牛の象徴だ。
カウンタックを想起させるホイール・アーチが帰ってきた。
でも、狙いは真の性能向上です。
文=齋藤浩之(本誌)
ランボルギーニはフラッグシップ・モデルのアヴェンタドールをモデルチェンジし、“アヴェンタドールS”として投入することを発表した。その名から類推できるように、これは現行アヴェンタドールに改良の手を加えたクルマで、ひと目でアヴェンタドールと分かる特徴は残しながら、内外に数々の新機軸を投じている。スタイリングの基本プロファイルは踏襲するが、新型では何よりも空力特性の向上、最適化が大胆に推し進められているという。空気抵抗の低減、ダウンフォースの増加が図られ、空力効率は飛躍的に向上したとしている。
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また、可変ギア・レシオのランボルギーニ・ダイナミック・ステアリングと組み合わされるかたちで、同社としては初となる電子制御式後輪ステア機構が採用されている。後輪ステアは低速域では逆相、高速域では同相に切れる。この4輪ステア機構の採用に合わせて、サスペンション・システムも新設計されたものが使われるという。
切り替え式ドライビング・モードはこれまでのストラーダ、スポルト、コルサに加えて、新たにエゴというカスタマイズ可能なモードが新設されている。
リア・ミドシップに搭載される自然吸気V型12気筒6.5リッター・エンジンは、最高出力が740psまで増強されたほか、最高許容回転数も8500rpmまで引き上げられている。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は350km/h以上に達する。
排気系も改良され、豪放なサウンドに磨きがかかっているという。
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LAMBORGHINI Aventador S
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LAMBORGHINI Aventador S
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