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成田国際空港に専用仕立てのジャンボが緊急飛来。
なかから出てきたのは、マゼラーティのニューモデル。


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ボローニャからの超々特急便。

マゼラーティ・グラントゥリズモとグランカブリオの発表会はボディ・チェックをするところからはじまった。
文=上田純一郎(本誌) 写真=山田真人

 両手を肩の高さまで上げ、先端が丸い輪の金属探知機が身体の上を往復すると、ようやく先へ進むことが許された。成田空港には何度も来たことがあるけれど、まわりは人影もなく、まるで深夜のオフィス・ビルのよう。青い間接照明が、ほのかに通路を照らしている。突き当たりにある扉を開くと、目の前が急に開けた。おぉ、っと思わず声が出る。マゼラーティのロゴが描かれたボーイング747-400の機首が、ほぼ自分の真上にあった!
 コックピットの下に「ERF」と書いてあったのでなんだろうと尋ねてみると、エクステンデッド・レンジ・フレイター、つまり航続距離の長い貨物機の意味だという。通常の旅客機より15トンほど重いが、その分燃料が積めるため、800kmほど長く飛べるのだそうだ。
 この夜、催されたのはマゼラーティの新作発表会である。なぜ747と一緒に並んでいるかと言えば、まさにこの機体が今回の主役のグラントゥリズモとグランカブリオを運んできたからだ。その数、全部で28台。マゼラーティの本拠地イタリア・ボローニャからロシア・モスクワを経由し、19時間かけて成田に到着。通関したのが昨晩という、まさに超々特急便。実はマゼラーティの日本法人代表、グイド・ジョバネッリ氏はヘリやセスナも操縦する趣味人で、この催しのアイデアの主でもあるという。
 まさにできたてホヤホヤのグラントゥリズモとグランカブリオは、新しい前後バンパーとグリルの意匠でやや迫力を増したように見えるが、あいかわらず美しかった。4.7ℓの自然吸気V8ユニットをフロント・ミドシップに搭載し、6段ATを介して後輪を駆動するクーペとコンバーチブルという機械的な構成も変わっていない。日本仕様は“スポーツ”と“MC”の2本立てで、グラントゥリズモがそれぞれ1890万円と2216万円。グランカブリオが2000万円と2175万円(すべて税込)。次号以降、試乗記をお届けする予定である。

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