ENGINE online/エンジン オンライン

日産セレナにハイブリッドのeパワーが追加された。


クリックすると拡大
ミニバンとの相性はバツグン。

現在、日本の自動車市場を支えている二大勢力のミニバンとハイブリッド。この2つを組み合わせた、ある意味で究極のモデルに乗ってみた。
文=新井一樹(本誌) 写真=望月浩彦

 ノートに続き、シリーズ式ハイブリッドのeパワーがセレナにも追加された。ノートに次いで販売台数の多いセレナと日本市場で大人気のハイブリッドとのコンビはまさに鬼に金棒。この黄金の組み合わせを待ちわびていた人は少なくないだろう。そんなセレナeパワーだが、気になる点もある。それは、一番の注目点でもあるパワートレインだ。
 シリーズ式ハイブリッドの場合、動力性能は発電用のエンジンに影響される。セレナeパワーの発電用エンジンはノートeパワーと同じ自然吸気の1.2ℓ直3。通常は電池の助けを借りることで1.2ℓ直3の84psよりも出力の高い136psのモーターをフル稼働させているが、電池が空になった瞬間、電池からの加勢がなくなり、1.2ℓ直3で発電した電気だけでモーターを動かすことになる。つまり、8名フル乗車で2tを軽く超える総重量を84psで担うというわけだ。
クリックすると拡大
オプションの茶色を基調にした内装はオシャレな仕上がり。エンジンとモーターはすべてボンネットの中に収まる。リチウム・イオン電池を運転席の下に置くことで、室内スペースへの影響を最小限に抑えている。車重はガソリンよりも80kgほど重い。
クリックすると拡大
 結論から言うと、もちろん、高速道路や上りの山道で常にアクセレレーターをベタ踏みしていると電池が空になってパワー・ダウンに見舞われるが、流れに逆らわないような走りをしているかぎり電欠になる心配はない。それよりも驚いたのは、2.0ℓ直4を積むガソリン仕様よりも力強くて、とても走りやすいこと。ガソリンの20.4kgmに対して32.6kgmと、1.5倍以上に増強された最大トルクによるところが大きい。高速道路での追い越しなど、ガソリンでは気を遣うような場面でもeパワーならラクラク。ガソリンよりも運転が上手くなった気がする。そういった意味では、速く走りたい人もさることながら、運転があまり得意じゃない人にオススメ。
 燃費もトータルだとガソリンより2割程度、市街地だけならそれ以上いい数値を叩きだしていた。
 エコカー減税などの優遇額を差し引いても30万円以上高い価格をひとまず脇に置いて考えると、eパワーは間違いなくベスト・セレナ。eパワーとミニバンの相性は良かった。

クリックすると拡大
クリックすると拡大
 
 
最新記事一覧
Driving Lesson
エンジン・ドライビング・レッスン
「エンジン・ドライビング・レッスン2017」の受講生募集を開始します。今年の開催は全3回…
SPECIAL
ヴァシュロン・コンスタ…
愛車でクラシックカー・イベントに行く時にも、ちょっと気取って仲間のパーティに出掛ける時にも似合…
NEWS
FIAT クロスオーバーSUV …
2014年春のデビューから4年半、フィアットの小型クロスオーバー(SUV)の500Xが初めて大規模なマイナ…
NEWS
MAZDA CX-5 CX-8/マツダ…
CX-5とCX-8がアップデート。そのプロトタイプにテストコースで試乗した。今回の改良の目玉はエンジン…
NEWS
40年間封印されていた幻…
日本では1978年に短縮版のみが公開されていた、米リメイク版の『恐怖の報酬』が完全な形で復活。ど迫…
ENGINE ROOM
秋だ。鮭だ。ホクホク、…
しましまの焦げ目が美味しさ、香ばしさの印のグリルパン料理。今回の素材は鮭。そう、グリルパンで楽…
NEWS
LAMBORGHINI Islero Espa…
登場から50周年を迎えたランボルギーニのエスパーダとイスレロ。これを記念してランボルギーニのクラ…
SPECIAL
“インディ500優勝ドライ…
11月10日(土)、“インディ500優勝ドライバー”佐藤琢磨氏、仙台に現る! 『ニュー・コレクショ…
ENGINE ROOM
ENGINE 2018年12月号
自動車用品からファッション、時計まで、ENGINE読者必見の新製品、新店舗、イベントなど耳より情報が…



バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



▼ 最新5件
 ヴァシュロン・コンスタンタン「フィフティーシックス」はシーンを選ばない。
 “インディ500優勝ドライバー”佐藤琢磨氏、仙台に現る!
 次世代のパテック フィリップ。
 若い頃から、本物を愛した男
 デザインも機能も最先端でタイムレス